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ポーポーの育て方

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ポーポー
目次
ポーポーとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
種まき
管理場所・日当たり
病気・害虫
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学名などの基礎データ
ポーポーの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ポーポー
科名
バンレイシ科
属名
ポポー属
学名
Asimina triloba
別名
Pawpaw、ポポー、アケビガキ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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ポーポーとは?

ポーポー:ポーポーとは?
ポーポーはバンレイシ科の市場に出回らない幻の果実。果肉はバターのようにトロっとしていて甘くて香りが強い。森のカスタードクリームとも呼ばれる。秋には紅葉、冬は落葉します。

雌雄同株ですが、自家受粉しにくい性質のため、二個以上の株を植える必要があります。病害虫が少なく無農薬でも収穫できるとされます。開花が五月。収穫は秋。果実には種子が入っていて、これを撒くと苗を作ることもできます。実生から育てると5年くらい。接木苗だと2年か3年ほどで収穫できるようになります。

移植は厳しい
樹高地植えだと10mになる。鉢植えだと1.5mくらい。
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特徴・由来

ポーポーは「ポーポー」「ポポーの木」「ポポ」と色々と呼ばれ方があるようです。カナダの温帯の原産で日本でも育てられることから、徐々に人気になってきています。
渋い色合いの花が咲き、花は肉の腐ったようなにおいがします。これが結実すると甘くて非常に香りの強い果実ができます。香りが強いことから、嫌う人もいます。

甘い、うまい、害虫が少ない、寒さに強い、とデメリットがほとんどない果樹。

美味しい?

フルーツとしては傷むのが早いので流通しないが、地方の道の駅ではたまに売っている(らしいです)。

非常に甘いが、「美味しい」かどうかは別問題。人の好みにもよる。知人によると「また食べたい、とは思わない」らしい。なので植える前にまずは、果実を食べてみるべきです。

果実の入手法

一般の青果店では手に入らないが、ヤフオクメルカリなど、ネットでの個人間取引で入手が可能。

毎年9月~10月末の収穫期にかけて、日本各地の個人栽培家が出品している。購入の際は冷蔵品を選ぶといい。ポーポーは痛むのが早いが、冷蔵により痛みを遅らせることが可能。チルド輸送されたものをそのまま冷蔵庫に入れれば、10日ほどは楽しむことができる。
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水やり

鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやります。水をやるときは鉢底から水が出てくるくらいにしっかりとやります。受け皿に水が溜まっている場合は、水を捨ててください。庭木の場合は、基本は自然の雨だけで十分です。ただし、ポーポーはどちらかというと乾燥に弱く、水切れしやすいです。日照りが続くようなら早めに水をやってください。

肥料

2月に寒肥として緩効性肥料油粕。秋にお礼肥として同様に緩効性肥料か油粕をやります。

植え付け・植えかえ

二本植える

ポーポーは自家受粉しづらい。自家受粉しやすい品種でも、二株あった方が結実しやすい。そこで二本を育てる必要があるのですが、品種名の無い苗が大量に出回っています。まぁ、どう買い合わせても受粉には問題は無さそうですが、品種は出来る果実の品質に関わることなので、こだわって買った方がやっぱり吉。

この場合の自家受粉は遺伝子が同じでなければOKです。接木で増やすと遺伝子が全く同じ個体が増やせます。これでは遺伝子が同じなので二株あっても受粉しづらいです。大事をとって別品種を二つ植えるといいです。
●ネットショップで買う場合は、実生苗ではない品種名のハッキリしている3年以上のものがよい。ただし高い。
●3年か4年目から急成長する。
●苗を植えてから二年は生育が遅いが、成木になるにつれて生育が早くなる。
●ヤフーオークションで実生苗に品種名をつけて売っていますが、実生苗は親の性質を受け継がず、品種名にはなんの意味もないです。
●接木苗は開花・結実が良い。高いけども、そういうものを買った方が良い。
挿し木は不可。実生苗に品種がハッキリしたものを接木する。よって、接木跡が無いものは実生苗確定。

品種の情報

品種:NC-1、レベッカズゴールド(果実300g)、プロリフィック、オーバーリース、ウェールズ(果実350g)、サンフラワー(果実220g)、ウィルソン(果実150g)、ミッシェル(果実450g果肉黄色)、マンゴー(400g果肉オレンジ)、デイビス
●若葉にはアセトゲニンという殺虫成分があり、害虫に強い
●果実の大きさと甘さは関係ない
●果実の色とおいしさは関係ない
●落果したら熟した証拠
●柔らかくなっていたら、熟した証拠
●落果してから、さらに二、三日涼しいところで管理すると、更に香り・甘みが増す
●日本へは明治には入ってきて栽培が始まっているが、意外と品種改良が進んでいない。

時期

落葉時期に苗を植え付けをします。直根性で太い根が傷つくと生育が鈍くなったり、枯れることがあります。苗の土を崩さないでください。

用土

鉢植えでも、庭植えでもOK。用土水はけのよいもの。赤玉土6バーク堆肥4を混ぜたものか、市販の培養土を利用します。庭に植える場合は、元の土に腐葉土や堆肥を入れて、適度な水はけと水もちにします(ようは普通の土)。

鉢植えの手順は?

鉢は深い縦長のものを使用しましょう。深いなら6号鉢でも実が成る。でも鉢植えなら無理せず10号鉢が無難です。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

植え替えの場合はできれば土を一切落とさないで、1号か2号だけ大きな鉢に植え替えます。

庭植えの手順は?

庭土を40cm〜50cmほど掘り返し、土に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割〜3割ほど入れて、化成肥料を説明書きの容量だけ入れて、よく混ぜておきます。穴に作った用土を半分だけ戻し、苗を配置します。複数の株を植える場合は株同士を2m離す。植えるとき、苗の土はほぐさずいじらないでください。

あとは隙間に用土を入れていき、最後にしっかりと水をやって完成です。
枝が柔らかいので支柱を立ててくくって固定しましょう。

種まき

ポーポーの魅力は実生で増やせることにもあります。ただし実生は親の性質を受け継ぐとは限らず、かなり品質は落ちることが多い。

果実から取り出したら、濡れた新聞紙などでくるんで冷蔵庫で保管します。種子は寒さを経験しないと発芽しないからです。濡れた新聞紙でくるむのは乾燥を防ぐため。乾燥すると発芽しなくなります。ジップロックに新聞紙とともに入れておくとよいです。発芽には25度以上の気温が必要。時期でいうと5月から7月。単用赤玉土にまいて、乾燥させないでいると2週間から8週間で発芽します。

樹高が10cm以上になったら鉢や庭に植える。
●発芽して二年までは木漏れ日の下や遮光した場所で育ててください。紫外線に弱いからです。

管理場所・日当たり

寒さに強く、東北でも育てられます。日当たりで栽培してください。

枝が柔らかいので、支柱が必要です。強風の吹く場所は避けます。

病気・害虫

ほとんど見られない。
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