西洋シャクナゲの育て方

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西洋シャクナゲの基礎データ
西洋シャクナゲ
科名ツツジ科
属名ツツジ属
学名Rhododendron
別名西洋石楠花
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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西洋石楠花(セイヨウシャクナゲ)とは?

西洋石楠花(セイヨウシャクナゲ)はツツジ科ツツジ属の常緑樹。通常のシャクナゲに比べると夏の暑さに弱いので、夏の高温多湿に注意しないといけません。

花が萎んできたら、まだ少々綺麗でも花を基幹から切ります。基幹は沢山の花の根元がくっついている膨らんだところです。ここを切らないと脇芽が出てこないので、来年の花が減ります。

水やり

乾燥に強く、多湿が苦手なので、鉢植えならば、土が白く乾いてから水をやるようにします。庭植えの場合は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。あまりに乾燥する夏は庭植えでも様子を見て水をやることもありますが、それ以外は水やり不要です。

夏の水やり

真夏は朝と夕方の二回水をやります。真夏は昼に水をやらないようにします。水が沸騰して根をいためるからです。西洋シャクナゲは夏の水切れでよく枯れます。水切れしないように注意しましょう。

夏は葉っぱにも水を掛けてあげることで、乾燥を防ぎます。夏の乾燥を防ぐために、根元に腐葉土などでマルチングをすることもあります。

肥料

二月に寒肥として、花が終わる5月に緩効性固形肥料(化成肥料)をあげます。秋にも同様にあげます。

固形肥料をあげる場合は、西洋シャクナゲの周囲にまきます。枝と同じ範囲に根がありますので、枝より外側にまいてください。肥料に根が当たると根が傷んでしまいます。鉢植えならば、鉢の縁(フチ)に置いてください。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

春(3月〜4月)か秋(9月〜10月)に植え替えをしますが、春は開花が終わってからか、咲いていないなら植え替えをします。開花しているのに植え替えをすると枯れることがあります。

植え替えは二年に一回程度。

用土

静養シャクナゲはツツジ科で弱酸性の土を好みます。用土赤玉土小粒4、鹿沼土2、ピートモス3、バミキュライト1を混ぜたもの、もしくは鹿沼土のみ、もしくは赤玉土7に成分未調整のピートモスを3、などの土を利用します。どれでもいいです。ようは「酸性(鹿沼土やピートモス)」で「水はけが良い」という条件を満たしていれば大体大丈夫です。

シャクナゲ用培養土というものもあります。これが一番楽です。ホームセンターで売っていないならネットショップで。

鉢植え

古い鉢から株を取り出して古い土を落とさないで、一回り大きな鉢に植え替えます。1号か2号ほど大きなものに植え替えましょう。一気に大きくしないようにします。

鉢底の水が抜ける穴に鉢底網(鉢底ネット)を敷き、鉢底に2cmほど鉢底石(軽石)を敷いて、その上に土を入れ、株の土を全く落とさずにその上に置いて、新しい土で隙間を埋めていきます。最後にしっかりと鉢底から水が出るくらいにしっかりとやって、植え替え完成です。

植え替え後は二週間は明るい日陰か半日陰かで養生します。植え替えはストレスでいきなり当てると調子を崩してしまうので、植え替え後しばらくは、直射日光を当てないようにします。

管理場所・日当たり

基本的には日当たりか半日陰で管理します。夏以外は日当たりがこのましいです。

夏越し

西洋シャクナゲは日当たりを好みますが、真夏の直射日光は厳しいです。真夏は遮光したり半日陰(木漏れ日)に移動させるなどするか、年中半日陰で管理します。特に乾燥で弱る「西日」が当たらないようにします。

株元に直射日光が当たると、生育不良を起こします。根元に日が当たらないようにマルチングをするか、遮光するか、木漏れ日の半日陰で育てるようにします。

越冬

西洋シャクナゲは寒さには強いですが、土が凍ると枯れてしまいます。寒風が当たらない場所で育ててください。

病害虫

ハダニ
ハダニは乾燥すると発生する小さなダニで、葉っぱの裏で汁を吸って弱らせます。水やりをするときに葉の裏に水をかけることで予防できます。気温が上がると爆発的に増える前に薬剤で駆除しましょう。

特徴・由来・伝承

プランツハンターによって19世紀に発見されたシャクナゲはヨーロッパで品種改良され、「西洋シャクナゲ」となって逆輸入されました。しかしシャクナゲに比べて「夏の暑さに弱い」という欠点があったので、なかなか日本では広がりませんでした。それは西洋シャクナゲは夏に涼しいイギリスで品種改良されたからです。
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