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シラネアオイ(白根葵)の育て方…夏に枯れやすく栽培は難しい

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シラネアオイ
目次
シラネアオイの特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
シラネアオイの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
シラネアオイ
科名
キンポウゲ科
属名
シラネアオイ属
学名
Glaucidium palmatum
別名
山芙蓉・春芙蓉
水やり
水を好む
場所
季節による
難易度
上級者向け
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シラネアオイの特徴は?

シラネアオイは日本の北海道から本州の中部の日本海側の山地帯に自生するキンポウゲ科(シラネアオイ科のことも)シラネアオイ属の多年草。自生地では絶滅危惧種とされています。寒冷地向きの植物です。

高山の植物で夏の暑さに弱い。暖地や平地で育てるのは難しい。山野草です。山野草の中では人気があります。林の中に草丈30cm程度の背の低い植物。その小ささの割りに大きな花を咲かせます。

春に花が咲いて、花が終わってから夏を越します。夏に地上部が枯れてしまうと翌年の開花は厳しいです。秋には葉が黄色くなって、冬には落葉。地上部が無い状態で冬を越して春に新芽が出て開花します。

栽培はむずかしい。一発でうまくいくとは思うべきじゃないです。
草丈20cm〜30cm
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水やり

若干湿度の高い状態を好みますが、それでも多湿にすると腐って枯れてしまいますから、水のやりすぎには注意です。土が乾いていたら水をやるようにします。鉢植えの場合は、鉢底から水がしっかりと出るまで水をやってください。受け皿の水は捨てるようにしてください。

水切れすると葉先から枯れてきますので、そうなったら水やりの頻度を増やしてください。

春の水やり

春の開花中は花に水が掛からないように根元に水を注ぎます。花に水が掛かると、花がすぐに萎んでしまいます。

夏の水やり

夏は蒸発が激しいので、乾燥し過ぎないようにします。水やりは朝か夕方の涼しい時間…できれば夕方の涼しい時間に水やりをするといいです。夏は葉っぱにも水を掛けるようにしてください。

冬の水やり

冬は水やりを控えます。大体最高気温が20度を切ったら水を控え始め、冬は土が乾いたら、ちょっと土の表面を濡らす程度に程度にします。

冬は地上部がなくなってしまいます。でも地下では生きているので水やりは忘れないようにしてください。

肥料

花が咲き終わった後に緩効性化成肥料を一回か、2週に一回液体肥料をやります。また秋(9月〜10月)に気温が25度以下になったら、に緩効性化成肥料を一回か、2週に一回液体肥料をやります。秋は葉っぱが枯れ始めたら、休眠に入りつつあるので肥料はやらないでください。

植え付け・植えかえ

時期

鉢植えは2年に一回、春(3月〜5月)に植え替えをし、株が大きいなら株分けもします。

用土

用土は山野草の土をそのまま利用するか、ここにパーライト鹿沼土小粒を2割ほど混ぜて水はけをよくするとより良いです。もしくは日光砂5鹿沼土2赤玉土2を混ぜたものを使います。山野草の専用土を使うのが安上がりです。土はなにより水はけが優先です。

鉢植え

鉢は駄温鉢かプラ鉢にします。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替え後は日陰で1週間〜2週間管理し、水切れしないように水をやって養生させます。それから通常の管理に戻します。

植え替えをするときは古い土を3分の1ほど落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。

株分も可能です。あまり小分けにせずに、分かれそうなところで自然に割きます。切り口には殺菌剤を塗っておきます。

種まき

開花後、秋になると結実します。これはすぐに…保存せずに土にまいて、軽く土をかぶせて水をやっていると春に発芽します。株間隔が近いなら間引いて、ひと回り大きな鉢に植え直すといいです。開花までには5年かかるので、一般的にはしません。

管理場所・日当たり

シラナオイは春は日当たりを好むものの、真夏の暑さと直射に弱いです。北海道で自生しているくらいですから、寒さは問題なし。問題は夏。夏に枯れるのがよくあるパターン。夏に涼しい寒冷地では、栽培が比較的簡単になります。

春と秋

春と秋は日当たりか半日陰で生育させます。ただ高温が苦手で9月はまだ30度前後のこともあり、日当たりか半日陰だと弱ります。25度以下になったら半日陰、20度以下なら日当たりに移動させるといいです。

春は直射日光に当てないと株が弱ります。春は日当たりか半日陰で。春も日陰においていると、来年は無くなっているかも。

シラネアオイは高山で生育する植物で、平野部の夏の直射日光と高温で枯れてしまいます。風通しのよい日陰で管理します。もしくは50%~80%も遮光します。

冬は土が凍らない場所で管理してください。

冬になる前に、株元を見てください。もしも土にすぐ根が見えるようなら、土が足りていません。寒さに強いとっても、直に強い霜が当たれば枯れてしまいます。土を被せて根を守ってください。

病害虫

ナメクジヨトウムシ、ネグサレセンチュウ、ダンゴムシ、ヤスデ、ナメクジやヨトウムシが発生。ダンゴムシは結局、葉も食べます。

軟腐病、白絹病が発生しますが、これらは過湿にすると発生するので、水やりを控えるか、土を水はけのよい配合にすればかなり予防できます。

特徴・由来・伝承

日光白根山に見られて、タチアオイに花が似ていることから「白根葵」となった。自生地は別に白根山に限らず北海道から本州の高山に生えています。地域によっては絶滅危惧種。自生地で数が減ったのは盗掘のため。日本原産。

キンポウゲ科とする場合と、シラネアオイ科で独立させる場合もあります。花びらに見えるのは顎片。花びらは無い。
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