ユッカが枯れる原因

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ユッカ(青年の樹)が枯れる理由

ユッカ青年の樹)は室内用インテリアとしてよく流通している観葉植物の一つ。自生地は中央アメリカで日本とは気候が全然違い、枯らすことの多い植物でもあります。

ユッカ(青年の樹)は強い植物です。病気害虫が発生することもありますが、それだけではなかなか枯れません。ユッカが枯れるのは大抵は日光不足と水のやりすぎ、場合によっては水不足、これのどれかです。

このページではユッカが枯れる要因としてよくあるものをまとめています。
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枯れるパターン

水のやりすぎで根腐れ

ユッカ(青年の樹)は乾燥地帯の植物で乾燥に強く、水を多くやると根が腐って枯れてしまいます。根が傷んでくると葉っぱの先から枯れ込んできます。この時点ならば、水をやらないようにして、日に当ててやれば、いずれ復活しますが、何も知らないままで水をやり続けていくと、幹がブヨブヨのスカスカになって枯死しします。

必ず、土に触れて、濡れているかどうかを確認してから水をやるようにします。また、生育が鈍くなっている冬は土が乾いてから数日たって水をやるくらいに控えます。

株の根元の土の上に「木の片(バーグ)」が敷き詰められていることがあります。水をやるときはこのバーグをめくって土の状態を見て、濡れているなら水をやらないようにしてください。バーグは格好いいんですが、こういうデメリットがあるんですよね。
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土に触ってみて濡れているなら、水をやらない、ようにするのですが、鉢が壁際に配置されていると、壁側の土だけ水が蒸発していないということがあります。指で、鉢の手前だけでなく壁側の土まで、触ってみて濡れていないか確認してください。そして壁側と手前側で、水の蒸発が明らかに違う場合は、定期的に鉢の向きを変えましょう。

日光不足

ユッカが枯れる原因:日光不足
ユッカ(青年の樹)は本来は直射日光を好む植物で、日光が不足すると弱ってきます。日光が不足しているユッカは徒長します。徒長というのはヒョロ長くなります。やたらと上へ上へと伸びて、バランスがおかしいなぁ、と思ったら徒長しています。また葉っぱの色が薄くなります。黄色くなり、徐々に弱って、枯死します。

しかしユッカ(青年の樹)は強い植物ですから、幹まで死んでいなければ日光にあてて、必要な水分をやれば復活します。

室内で育てることが多いですが、年中室内で管理していると日光不足になりやすいです。日光が不足する→株が弱る→水を吸い上げる力が落ちる→水があまる→根腐れする…というように、日光不足は根腐れの要因でもあります。できれば春から秋までは戸外の日当たりで管理してやるべきです。

管理場所についての詳細は以下のページを参考にしてください。

根詰まり

数年も植え替えせずにしていると、根が広がり、土と土の間を埋めて、保水力が落ち、また根詰まり自体がユッカ(青年の樹)にストレスになり、葉先から枯れ込んできます。これは植え替えをすれば解決します。

植え替えについては
の植え替えの項目を参考にしてください。

冷暖房で乾燥

冷暖房の風は非常に乾燥しています。この風に直接当たっているとシワシワのカピカピになってしまいます。また、風が直接当たっていなくても、空気が非常に乾燥するので、土の水分が蒸発しやすく、水やりの頻度を上げないと、水が不足して枯れることがあります。注意してください。

寒さで枯れる

ユッカは観葉植物としては寒さに強い方で、霜の降りない暖地であれば戸外で越冬します。地植えしている場合もあります。

暖かい地域の植物ですから、寒さにあたると枯れます。耐寒温度は3度で、できれば10度欲しいです。

リビングは人が生活しているので暖房を炊きますから、昼間は15度くらいになります。ただし、夜は暖房を切って、冷え込みますからこのとき5度以下になっていると、枯れてしまいます。といっても、普通の家の深夜のリビングでもなかなか3度以下になることはありません。
オフィスは昼は暖かいですが、夜は寒い。3度以下になる可能性があります。

窓の近くは外気に近いので3度以下になることがあります。

注意事項

ユッカは日本の室内の環境には到底合わないのです。それがどうしてインテリアとして流通するのかというと、一つは上へ上へとしか伸びない性質と、見た目の良さ、そして頑健さです。頑健といっても、これは「室内という合わない環境にある程度耐える」という意味であって、室内でもなんの問題もなく生育するという意味ではありません。特にオフィス環境はさすがのユッカもキツイ(ピッタリ合う環境のこともあるけど稀)。そこで何年かかけて、弱っていく、ただそれだけです。頑健さというのはそういう意味です。

室内に緑のインテリアを配置するのは、人間の環境にとっても良いことです。仕事の効率もあがるし、落ち着きます。ユッカはそういう要望に応えることができる数少ない観葉だと思います。だから、ユッカは何年か室内で管理したら、廃棄する「使い捨て観葉植物インテリア」だと考えたほうが良いです。無理に育てようとするのは逆にストレスです。観葉植物を配置する意義が薄れます。
造花の観葉植物という手段も考えるべきです。
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