3年に一回は鉢の植え替えと株分けを!(クリスマスローズ)
スポンサーリンク
クリスマスローズの鉢の植え替え
クリスマスローズは
半日陰の場所が良くて、環境が合えばいいんですが、ちょうどいい場所がないとなると、鉢植えにして適切な場所に移動させます。なので鉢植えで楽しむ人が多いです。クリスマスローズは大体3年で
根詰まりを起こします。なので3年に一回、植え替えをします。放置していると根詰まりを起こして、水切れしやすくなったり、葉っぱが黄色くなって枯れ込んできます。
スポンサーリンク
植え替え時期について
基本的な植え替え時期
基本的には花が終わって以降の3月〜4月と、夏の休眠から開ける9月〜10月です。この時期のどちらか、年に一回だけです。もしくは2年に一回程度。植え替えの時期はクリスマスローズの完全な活動期(冬)を避ける形になります。
花が咲いている時は植え替えはしません。よって3月でも開花しているのならば植え替えは避けます。4月に開花している品種は開花が終わってから植え替えをします。
植物は開花している時は、花にエネルギーを回しています。この時に植え替えの
ストレスをかけると株が弱ったり、生育不良を起こします。基本的には開花時の植え替えは避けます。
根詰まり対策の場合の植え替え時期
クリスマスローズは根詰まりを起こしてカチカチになり、水をやっても水切れするなんてことに良くなります。そこで、「基本的な植え替え時期」ではない時に、そのような状態になったら緊急避難的に植え替えます。古い土を落とさないで、一回り大きな鉢に植え替えます。古い土を落とすと根を傷めるので気をつけましょう。
用意するもの
用土
ホームセンターには「クリスマスローズの
専用土」というのが売ってあって、それが便利かつ、結局安く上がります。
用土の配合の詳細は以下のリンクを参照に。
鉢
古い鉢より一回りかふた回りか大きな鉢を用意して植え替えをします。ひと回りとは現在より1号〜2号、二回りは2号〜3号大きい鉢のことです。号数については以下のページを参考にしてください。
まー、大きい鉢と言っても限界がありますからね。一般的に販売している
鉢の大きさの限界もありますが、大きな鉢はとにかく重い。鉢自体も重いし、何より土が重い。同じ大きさの鉢の植え替えるというのも手です。
古い鉢と同じ大きさの鉢か、そのまま古い鉢に植え替えることも可能ですが、その時は株分けをしてください。
あと、
できるだけ深い鉢にしてください。深いってのは「縦長」ってことです。クリスマスローズの専用鉢も販売されているのでこれがおすすめです。
大きな鉢はえげつない重さに
大きな鉢にたっぷりの土を入れると凄い重さになります。鉢植えは移動させるものですから、移動させる時にぎっくり腰になることがあります。ガーデニングで腰痛になったら損なので、大きさをセーブするのも大事です。
今後、鉢が増えることも考える
ガーデナーは一回、生育に成功すると多品種を育てる傾向があり、鉢植えが大量に増えることが多いです。となると移動させる時は何鉢も持ち運ばなくちゃいけない。大きさをセーブするのは大事です。本当に。
極端に大きくすると株が弱る
株の大きさに合わせて、鉢は大きくしていきます。いきなり大きくすると、株に対して土の量が大きくなりすぎになります。土の量が多いということは、水分を多く含み、高温多湿が苦手なクリスマスローズは弱りがちです。
せっかく大きな鉢に植え替えたのに、株が小さくなって弱っていくということはよくあります。株の大きさと相談して鉢の大きさを調節しましょう。
鉢底石(軽石)
鉢底に
軽石を詰めます。これは
水はけを良くするためです。また、土が流れ出ないようにする目的もあります。クリスマスローズの場合は土の流出予防の意味が強いかなと思いますね。
鉢底ネット(鉢底網)
鉢底から土が流出しないようにするための網です。ホームセンターで売っています。シートになっていて他に利用のしようがないです。昔は陶器の鉢を割った破片を使っていましたが、網が無難。今後もガーデニングをするならば、買ってしまいましょう。
軍手
クリスマスローズは
毒草で、手に汁が触れるとカブれることもあります。必ず軍手をして作業をしましょう。詳細は以下のページを参考にしてください。
古い鉢から抜く
古い鉢から抜き出します。クリスマスローズは根をビッシリ張って、カチカチになるということがあります。
もしもカチカチになっていたら、簡単には抜けないかもしれません。鉢をトントンと叩いて、振動を与えると抜けやすいです。どうしても抜けない場合は、トンカチで叩き割ります。乾燥させた方が抜けやすいです。
古い土を落とすか?
根詰まりをした鉢の場合は、株の中にカチカチになってもう「土の役目」を果たせないものは、割り箸などでつついて崩して落とします。その時、根を切らないように丁寧にします。できれば、そんな状態になる前に植え替えをしましょう。
そんなカチカチになっていない土は出来るだけ古い土は落とさない方がいいです。
●植え替えはクリスマスローズにとってストレスです。古い土を落とすと根にストレスが加わるので、土は落とさない方がいいです。
●基本的な植え替え時期(3月4月・9月10月)以外の月は土を落とさないで、一回り大きな鉢に植え替えます。
●ただし株分けをする場合は、土をある程度は落とさないわけにはいきません。
株分けについて
株分けも考える
クリスマスローズを長く育てると、「芽」が増えます。芽ってのは、根元から生える茎のことです。芽が増えると茎がビッシリと生えた状態になります。この芽から根が生えるので、芽がたくさんある状態で植え替えすると、根詰まりしやすいです。
庭植えしている場合、5年ほど植えっぱなしにしていると、芽が増えすぎて密生して、株の中心部が枯れてしまいます。庭植えも一定の頻度で掘り上げて株分して植え直す必要があります。
そこで、「株分け」の必要が出てくるわけです。
●この株分けは基本的な植え替え時期(3月4月・9月10月)の時の話です。株分をするのであれば10月が一番適しています。
●鉢を大きくしたくない場合も、株分けをしてから、植え替えれば、今の鉢の大きさのままで植え替えが出来ます。
株分けの方法は?
古い鉢から抜き出したら、割り箸などでつついて古い土を少し落とします。根を切らないようにしてください。そして、カッターで半分に切ります。カッターで切るのは茎の根元のところだけ。根は傷つけないようにします。
これで株が二つになります。それぞれの株に芽が最低でも二つ以上、できれば三つ以上は欲しいです。株分けした時に、芽が少ないと復活して花が咲くまでやたらと時間がかかります。
あとは普通に植え付けをします。
●株分けは、植え替え時期と同じで花が終わった3月4月か、9月10月に行う。
植え替えの方法
鉢植えの底に鉢底ネット(鉢底網)を敷き、土が流出しないようにします。その上に鉢底石(軽石)を2cmほど敷いて、その上に用土を少し入れて、株の高さを調節します。少し、深めに植えます。株の古い「地表」がちょっとだけ沈むくらいに土を被せます。その上に株を置いて、隙間に土を詰めていきます。
鉢を叩くと、振動で隙間ができます。そこに土を詰めていき、叩いても隙間が出来なくなったら、最後に水をやります。水をたっぷりやって、鉢の底から水が出るまでしっかりとやります。水をやることで、根を土になじませます。鉢底から水が出たら完成です。
庭植えの場合は?
株分して別々に庭植えにする場合は、通常の庭植えと同じように植え直します。詳細は以下のページを参考にしてください。
最後に…
植え替えが終わったら、1週間〜2週間は日陰で管理して養生させてから、通常の日当たりや半日陰に移動させると回復しやすいですよ。
その後は通常の管理にします。詳細は
を参考にしてください。
スポンサーリンク
関連記事