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古葉取り…新しい葉と花が出やすくなる作業(クリスマスローズ)

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クリスマスローズの古葉取り

クリスマスローズの古葉取り:クリスマスローズの古葉取り
11月・12月・1月ごろにクリスマスローズの古い葉を取り除く「古葉取り」という作業を行います。作業をすることで、次の葉と花が出やすくなります。必須の作業です。必ず行ってください。このページでは古葉取りについてまとめています。
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古葉取りの目的

古葉取りとは何か?

クリスマスローズは11月・12月・1月あたりに「古葉取り」というのを行います。古葉というのは、昨年出た新芽の葉っぱのことで、これを秋から冬にかけて取り除くことで、新しい芽の生育を妨げないようにする作業です。
●古い葉っぱも光合成をしているので、取り除くべきではない!と主張する人もいますが、古葉取りは一般的な作業です。

なぜ古い葉は邪魔なのか??

クリスマスローズの古葉取り:なぜ古い葉は邪魔なのか??
クリスマスローズは株元に日光が当たることで、生育が良くなります。よって、古い葉っぱが株元を覆い隠していると新芽の生育が鈍くなります。また、古い葉っぱは硬質化していて太いために、風に揺れて、新芽に当たると新芽が傷んだり、場合によっては新芽がポキっと折れてしまいます。なので新芽が出るこの時期に作業を行います。

古葉取りをする前に知っておくべきこと

古葉取りをする株としない株

古葉取りは全ての株の古葉を取るのではなく、
●今年、初めて咲く株。
●原種のクリスマスローズ。
●有茎種。

は古葉取りはしません。一般的に流通しているクリスマスローズは「ハイブリッド」で原種ではありませんから、古葉取りは必須です。有茎種とは一本伸びるタイプの種ですが、現在流通しているクリスマスローズは無茎種が多いです。詳細は
クリスマスローズの有茎種・無茎種のまとめ
クリスマスローズの有茎種・無茎種のまとめ
クリスマスローズの管理
を参考にしてください。

古葉と新葉の違いは?

クリスマスローズの古葉取り:古葉と新葉の違いは?
古い葉っぱを取り除きます。基本的には全ての古い葉っぱを、です。品種によっては秋から新芽が出ていますので、11月・12月には古い葉っぱと新しい葉っぱが混在しています。二つの違いは一目でわかります。古い葉っぱは色が濃くて硬く、新芽は色が薄くて柔らかいです。それに、去年から育てているならば、どれが新芽かは育てている「あなた」が一番よく知っているでしょう。
●古い葉っぱも光合成をしているので、新芽の邪魔にならないならば、切らない!って言う人もいます。でも、まぁ、普通は切ります。

ほぼ丸裸になる

11月12月だと、まだ新芽が伸びていない品種が多いです。そういう品種は「古葉取り」をすると、ほぼ丸裸になります。株元に新芽の小さいのがちょこんと顔を出しているだけになってしまいます。そういうものです。それで問題ありません。
●ほぼ丸坊主になっても、生育・開花に問題ありません。
●11月12月ごろに流通しているクリスマスローズの株は、古葉取りをしていないものが多いです。これは売る際に見た目が良い方が都合がいいから葉っぱを残しているだけです。購入後に、古葉は取ってしまいましょう。

ウィルス病について

クリスマスローズにはウィルス病バイラスと言う場合も)があり、このウィルス病に感染すると株が徐々に弱って、枯死します。ウィルス病には治療方法がないので、感染しないようにするしかありません。また一株が感染すると、土を伝って、また、葉っぱと葉っぱが触れるだけで非常に簡単に別の株に感染しますので、感染したら廃棄するしかありません

クリスマスローズの剪定(古葉取り)をするときにウィルスがよく感染するんですね。剪定作業して、そのまま同じハサミで別の株を剪定すると、一発で感染します。それでその株はアウトです。遅かれ早かれ枯死します。なので、古葉取りをするときには「ハサミを消毒する!」しかも「一株毎に消毒する!」というのが大事な作業になります。

具体的な方法(消毒)

ウィルス病に感染しないように、ハサミは一株毎に消毒します。
消毒の方法は、
●ガス・バーナー・ライターで炙る。
●第三リン酸ナトリウム(りん酸三ナトリウム)の消毒薬に浸す。

があります。第三リン酸ナトリウム配合の消毒薬はホームセンターで販売しています。

バーナーやライターによる消毒

家庭で便利なのはライターやバーナーです。炙って消毒したハサミで、一株作業して、炙って消毒して水で冷まして、別の株の作業して…を繰り返します。ただし、炙るとハサミがバカになっちゃって切れにくくなるのですね。ハサミは使い捨てるものだと割り切ってしまえばいいですが。
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第三リン酸ナトリウム(りん酸三ナトリウム)による消毒

第三リン酸ナトリウムの入った消毒液を作って、そこに数分浸したものを、水洗いして使用します。となると一本のハサミで連続して仕事をするのは無理。ということは、溶液とハサミを何本か用意して、溶液に浸けて、剪定作業をするたびに別のハサミで作業して、溶液に浸けておいて、数分して消毒が終わったらまた、そのハサミを利用して…を繰り返します。ライターやバーナーのようにハサミがバカになることはないんですが、ハサミを数本用意しないといけないし、一般家庭では現実的じゃないような。株が少ないなら、ライターやバーナーでいいと思います。

第三リン酸ナトリウムの消毒は、他の植物でも利用するので、買っていて損はないですよ。
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具体的な方法(剪定)

必ず手袋をする

クリスマスローズの分泌液は毒性があって、皮膚に触れるとかぶれることがあるので、作業するときは必ず軍手をします。
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注意!クリスマスローズは毒草・作業のときは手袋を
注意!クリスマスローズは毒草・作業のときは手袋を
クリスマスローズの管理

古葉を切る

ハサミで切ります。作業は晴れた日の午前中に行う。これは切り口が乾いてほしいから。乾けば雑菌が入らない。

根元から5センチほど残して切ります。5センチ残すのは、水をやった時に、泥が跳ねて、切り口にあたり、そこから雑菌が入って病気になるのを防ぐためです。
もう、あとはバッサリと古い葉を落としてください。
一株毎にハサミを消毒すること。必ず。

最後に…

その他の栽培については
クリスマスローズの育て方…鉢の植え替えの時期と手順は?
クリスマスローズの育て方…鉢の植え替えの時期と手順は?
キンポウゲ科ヘレボルス属Helleborus
を参考に。

古葉取りをする時期の他の栽培については以下のページを参考にしてください。
10月の管理…生育時期なので株の充実を(クリスマスローズ)
10月の管理…生育時期なので株の充実を(クリスマスローズ)
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11月の作業…早咲きは開花・株の充実を(クリスマスローズ)
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12月のクリスマスローズの管理
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1月の管理…今、店で買ったものは温室育ちで寒さに弱い(クリスマスローズ)
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