12月のクリスマスローズの管理
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12月のクリスマスローズの管理と手入れ
12月はすっかり寒くなって、
クリスマスローズにとっては生育に適した時期です。ノイガーや有茎種のフォエティドゥス、アーグティフォリウス(コルシクス)、リウィドゥスなどの早咲き品種は12月に開花します。それ以外は大体が2月〜3月に開花します(ということはクリスマスには咲かないってこと)。
クリスマスローズは寒さに強いのですが、花が寒風や霜に当たると、花が傷みます。それで株が枯れることはありませんが、花が傷むと非常に悲しいので、霜が当たらず、寒風の当たらない場所で管理するか、風除け・霜よけをします。
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水やり
庭植えの水やり
庭植えの場合は、自然に降る雨で十分です。晴天が何日も続いて土が乾燥しているようならば、水をやりますが、ほぼ不要です。水をやるときは午前中にやります。夕方以降に水をやると明け方に水が凍って、根を傷めるので避けましょう。
鉢植えの水やり
土が乾いていたら水をやります。土を触ってみて、濡れているようならば水はやらないでください。水をやるときは午前中にやります。午後以降に水をやると、その水が明け方まで残って、寒さで凍り、クリスマスローズの根を傷めます。それで枯れることはないですが、株の生育が鈍くなるので出来れば避けます。
肥料
庭植えの肥料
株元に
腐葉土で
マルチングしているのでほぼ不要です。なんか生育が悪いなら、プラスして
油粕か化成
肥料を少量やるくらいにしておきます。
鉢植えの肥料
鉢植えは土が少ないので肥料切れになりやすいです。12月は生育するので肥料が切れないようにします。液体肥料なら一週間に一回。緩効性固形肥料なら一ヶ月に一回やります。
植え付け・植えかえ
11月12月は早咲き品種の開花したものが流通します。クリスマスローズはラベルに花の情報があっても、その通りに咲くかどうかが結構怪しいです。開花してある株を買って植えるのが基本です。
鉢植えにしていて、
根詰まりを起こしているようなら、植え替えをします。鉢底から根がはみ出していたら植え替えした方がいいです。
詳細な植え付け方法は以下を参考にしてください。
管理場所・日当たり
花が咲いている品種も、咲いていない品種も、日に当ててください。
寒風に当たらない、日の当たる場所で管理します。
寒風は避ける
寒風は寒い上に、非常に乾燥しています。寒風が当たるとクリスマスローズの株が縮こまってしまい、また水分を持っていかれるので、寒風は避けましょう。
霜は避ける
花が咲いている品種は軒下に移動させて、霜に当てないようにします。花に霜が当たると花が傷むので、できれば当てないようにします。どうしても霜が当たる場所の場合は、霜よけをします。
作業
古葉取り
有茎種ではないものは、古い葉を取り除きます。10月以降、気温の低下とともに新しい葉っぱが出ている場合、それ以前の葉っぱを落とします。古い葉っぱと新しい葉っぱは色が違うので一目瞭然です。もちろん古い方が緑が濃く、新しい方が鮮やかで薄いです。
古葉取りについては以下のページを参考にしてください。
なぜ古い葉を取るのか?というと、古い葉っぱは弱っていて、そこから病
害虫にやられやすいってことと、古い葉っぱがあることで、活力のある「新しい葉っぱ」に日光が当たらなくなるのを防ぎ、また、古い葉っぱがあることで風通しが悪くなるを防ぐためです。古い葉を整理することで花が綺麗に見える。
古い葉っぱは光合成をしているので、切るのはもったいないと考える人もいる。
古い葉っぱを根元からハサミで切ります。古い葉っぱは全部切り取ってください。ハサミで切り取ってください。できるだけ「キレのいい」ハサミで切りましょう。キレの悪いハサミだと、茎を押しつぶすことになって、そこが傷んで、
病気になることもあります。
もう一つ大事なのは「清潔なハサミ」を使うことです。
クリスマスローズにはウィルス病があります。ウィルス病は葉っぱに斑点が出たり、縮れたりする病気で、いずれは弱って枯れます。ウィルス病には治療方法がありません。予防は「感染しないようにする」以外にはありません。で、その感染する経路が「使いまわしたハサミ」ってことが多いのです。ウィルス病に感染した植物を切った後にクリスマスローズを切ると一発で感染します。使用する前はガスコンロなどで炙って消毒してから使用します。
また、ウィルス病に感染している株は見つけ次第、廃棄します。できれば周囲の土を広めに掘って廃棄します。感染した株にちょっとでも触れたら感染しますから、気を付けてください。
●
アブラムシがウィルス病を広げる。アブラムシは他の場所の他の植物からウィルス病を運んでくる。アブラムシは見つけ次第、捕殺し、薬剤を散布する。
古葉の切り取り後
古い葉っぱを整理したら、他の傷んだ葉や茎を整理します。庭植えも鉢植えも株元に腐葉土か
堆肥でマルチングします。マルチングは根を寒さから守るためのものです。ただし、あまり厚くマルチングすると過湿状態になりますので、庭植えで5センチ、鉢植えで2〜3センチほどに。
マルチング
庭植えの場合は、移動できないので、霜柱がたったり、土が凍結しないように株元に腐葉土やワラでマルチングをした方がいいです。マルチングの腐葉土は分解されて、クリスマスローズの栄養もなります。
支柱
有茎種は上へとニョキニョキ伸びる品種です。有茎種を育てていて、雪が降る地域は、支柱をしてあげないと、雪の重さでポッキリ折れます。できるだけ根を切らないように支柱を立てて、軽く茎を結んであげます。軽くです。きつく縛ると茎が曲がって育ちますので。
来月以降の栽培は?
先月の管理は
を参考にしてください。
来月以降は
を参考にしてください。
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