チランドシア・キアネア(シアネア)の育て方…ハナアナナスとも呼ばれます

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チランドシアの基礎データ

チランドシア
科名
パイナップル科
属名
ワリシア属
学名
Wallisia cyanea(Tillandsia Cyanea)
別名
チランジア・ハナアナナス・キアネア
水やり
乾かし気味に
場所
冬は室内 夏は外
難易度
中級者向け
チランドシアの植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

チランドシアとは?

チランドシア(ハナアナナス)は現在はパイナップル科ワリシア属ですが、以前はアナナス科チランジア属でしたので、現在もチランドシアとかチランジアと呼ばれています。チランドシア属はエアープランツを含む、非常に多くの個性的な植物があります。ここのページでいうチランドシアは「ワリシア・キアネア(シアネア)」のことです。一般的にホームセンターや花屋さんで「チランドシア(チランジア)」という名前で長年、流通してきたのがコレだからです。チランドシアとチランジアは学名の読み方の違いで同じものを指しています。

鮮やかな淡いピンクの苞(ほう)に淡いブルーの花が咲きます。その色合いは、ほとんど唯一の雰囲気です。耐寒温度は5度で室内であれば冬越しも難しくないことから観葉植物として人気があります。

育て方の概要

チランドシア・キアネアは森の中の木に着生する植物で木陰で自生しているので、直射日光がガンガンとあたると傷みます。春~秋は戸外の明るい日陰か、室内の明るい場所で管理します。冬は室内の明るい場所で管理してください。

チランドシアは、1つの株に1回花が咲くとそれ以上花が咲くことはありません。ただし、新しい株…子株が出来ると、その子株には花が咲きます。子株は育てているうちに出来ます。

花はどこで「終わった」ことになるか

ピンクのしゃもじ状のものに青紫の小さな花びらが咲きます。花びらがしぼんだら取り除き、ピンクのしゃもじ状の部分が徐々に色あせていきます。どこで枯れたのかは、あなたの判断によります。みすぼらしいなら取り除きましょう。

栽培のまとめ

●根っこではなく、葉っぱの根元から水を吸い上げるので、葉っぱの根元のくぼみに水をやるようにする。
●冬は霧吹きで水をやるようにする。
●基本的に一年中室内で育てる。春と秋に戸外に出して管理するとよい。
●株には花が一回しか咲かない。株の横に子株が出ると、その子株には花が咲く。夏に子株を分けて管理すれば新しい花が咲くが、しかし子株を分けてから開花するのは三年くらいかかる。なかなかキツイ。
●生育時期に液体肥料を薄めたものをやる。

水やり

春から秋の水やり

チランドシア:春から秋の水やり
土が乾いたらタップリと水をやります。特に春~秋は成長期なので水を必要とします。水をやるといっても、チランドシアは根から水を吸収するのではなくて、葉っぱの根本に溜まった水を吸収します。そこで葉っぱの根元の筒状になっている部分に水が溜まるくらいにバシャーと水をやってください(花には掛けないように)。霧吹きで水をやってもいいです。

株元の土やミズゴケに水をやってもあんまり意味がないです。

冬の水やり

冬になると成長が止まり、水を吸い上げる力が鈍くなりますので、株全体が乾いてから数日経ってから水をあげます。その際に葉っぱの根元の筒状の部分に水が溜まらない様にしてください。溜まると水が腐って枯れる原因になります。もしも水が溜まったら、ティッシュでコヨリを作って、突っ込んで吸い上げます。

冬はジョウロではなく必ず霧吹きで水をやりましょう。

肥料

成長期に薄い液体肥料を2~3週に1回あげてください。液体肥料を水で説明書の通りに薄めて、霧吹き(スプレー)に入れて水やりと同じようにやります。肥料は控えめに。肥料が多いと腐りやすいです。

管理場所・日当たり

春から秋の管理場所

春から秋に掛けては半日陰か明るい日陰で管理します。冬は室内に取り込みます。窓辺で管理するときはカーテン・レースで遮光してください。生育温度は20度から30度。この温度のときはよく生育するので水をしっかりとやってください。

夏の暑さには強いです。

冷暖房の風に注意

冷暖房の風は非常に乾燥していて、これが直接チランドシアに当たると乾燥でカリカリになって枯れます。チランドシアじゃなくても枯れるんですけどね。扇風機の風も「直接」当てないほうが良いです。直接じゃなければいいです。

できるだけ戸外での管理がよい

春と秋は戸外の半日陰・明るい日陰で管理すると株がシッカリします。これは日光よりも「自然な風」にあたるから。風は植物にとって意外と大事。ただ、虫が多少つくかも。

冬の管理場所

冬は室内の日当たりで管理します。冬は気温が下がり、活動が鈍くなります。でも生きているので水やりは必ずやってください。完全に水を切らすと枯れます。冬は暖房のかかった、人が昼間に生活している場所で管理するようにします。暖房の風が当たらないようにしてください。

耐寒温度は5度。昼間に暖房がかかっている部屋であれば、夜中にも5度以下になることはほぼないです。ただ、窓の近くでは外気が近いので、寒波が来ると氷点下になることがあります。氷点下になると枯れるのでそういうときは部屋の中央へと移動させます。

暖房の直撃を避け、葉水を

暖房の風は乾燥していて、これが直撃すると枯れてしまいます。直撃を避けても暖房のせいで空気が乾燥しているので、加湿器をかけて湿度50%にした上で、霧吹きで葉っぱへの水やりの頻度を増やして乾燥を防ぎましょう。

植え付け・植えかえ

時期

株分けは春(5月)から初夏(7月)に行います。子株が出来ていて、葉っぱが10枚以上になったら株分けをします。それとは別に同時期に、水苔が黒く変色しているようならば、水苔を入れ替えてください。水苔が劣化して腐っています。取り替えて健康な状態を維持しましょう。

植え替えの方法と目的

市販されているチランドシアを植え替えようとバラすと、株がミズゴケに包まれ、その周囲に土が詰められています。この土は栽培においてはあまり意味がないです。株を固定するためのものだと思ってください。植え替えるのであれば、まず前日にミズゴケを水につけて吸水させておきます。
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翌日に株を鉢から取り出し、古いミズゴケを丁寧に取り除きます。特に黒く変色したミズゴケはピンセットで丁寧に取り除きます。あとは株の根元を新しいミズゴケで包んで新しい鉢に突っ込んでOKです。土は詰めなくていいです。
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親株からは新しい花は咲きません。一回しか開花しないものです。しかし親株からは子株が生まれ、子株から開花します。子株の葉っぱが10枚以上になったら、切り離して新しい水苔でくるんで株分けします。子株は最初は3号鉢…直径15cmの鉢に入れます。子株を株分けして開花まではおおよそ3年かかります。

病害虫

カイガラムシ
動かないけど、ピッタリとくっついたものがあったら、カイガラムシ。カイガラムシは葉っぱの汁を吸います。カイガラムシの排泄物にスス病が発生するので、見つけ次第、ティッシュなどでカイガラムシを削ぎ落としてください。カイガラムシは動けないので削ぎ落とすとそのまま死んでしまいます。
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