エクメア・ファシアータの育て方

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エクメア・ファシアータの基礎データ

エクメア・ファシアータ
科名
パイナップル科
属名
シマサンゴアナナス属
学名
Aechmea fasciata
別名
シマサンゴアナナス
耐寒
0度〜5度
水やり
水を好む
場所
日の当たる室内
難易度
初心者向け
エクメア・ファシアータの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

エクメア・ファシアータ(シマサンゴアナナス)の特徴は?

エクメア・ファシアータ:エクメア・ファシアータ(シマサンゴアナナス)の特徴は?
エクメア・ファシアータ(ファスキアタ)はブラジルに自生するパイナップル科の常緑多年草で観賞用アナナスホームセンターやお花屋さんで室内インテリアやギフト用として流通していることがありますが、珍しいですね。ピンクの部分は花ではなく、苞で、花自体はすぐに枯れますが、この苞が二ヶ月〜三ヶ月ほど長く綺麗に保つのでこれを鑑賞する。たまに1年くらい綺麗なピンクのこともあります。

葉っぱは画像のような横シマシマ模様のこともありますし、縦縞のようなこともありますし、粉を吹いたような模様なしの葉っぱなこともあります。花の色合いも濃淡で結構違う。これが遺伝的な個体差なのか環境なのか、別の要因なのはよく分からないけど、育てた人はその個性からか愛着を持ちやすい、と思う。

根を土に張るのではなく、根を石や木に着生させて固定する植物で、葉っぱの根本の筒状の部分に水をため、ここの水で生育するのでずっとここに水を貯めるようにしてください。
草丈60cm
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エクメア栽培が合っていたら、同じ科のグズマニアネオレゲリアに手を出すことが多いようで、その後は同じ熱帯系のモンステラアンスリウムなどがいいかもしれないです。

品種

プリメラ

エクメア・ファシアータの園芸品種。葉っぱにトゲがない。店舗で一般的に流通しているのはほぼプリメラだと思います。

水やり

エクメア・ファシアータ:水やり
葉っぱが重なり中心部分の筒に水が貯められ、ここに春・夏・秋の気温が15度〜20度以上の時期は水をずっと溜まっているようにします。それとは別に葉っぱに霧吹をかけて湿度を高めてください(葉水シリンジ)。もしくは水をやるときに葉っぱ全体にバシャーとかけて筒と葉に水を注ぐようにします。

エクメア・ファシアータの根には水を吸い上げる力はなく、根に水をやったり肥料をやっても意味がないばかりか、腐ってしまうのでやらないでください。
余談ですが戸外に出しているとこの筒のところに虫が落ちて死んでいることがあるんですよね。で、同じパイナップル科の仲間でカトプシスという種があって、1986年に食虫植物だ!としていたんですが、後に「食虫植物ではない」とされてしまいました。おそらく、筒の中に虫が落ちていただけだったんでしょうね。同じパイナップル科のブロッキニアも食虫植物ではないのかもしれないです。

冬の水やり

冬に室温が10度以下になると活動が止まりますので、筒の部分には水やりはせず、エクメア・ファシアータの葉っぱに霧吹きで水をかけてください。もしも筒に水がたまっていたらティッシュや布で吸い取ってしまいましょう。もしくは株をひっくり返して水を出します。室内は暖房で乾燥しているので、可能であれば加湿器をかけて湿度50%にし霧吹をして保湿しましょう。

肥料

気温が20度以上でよく生育するので、5月〜9月に2週か4週に一回、通常の2倍に薄めた液体肥料をエクメアの筒に溜めておくと生育が早まりますが、なくてもいいですし、肥料が多いと調子を崩すので様子を見て頻度を調整しましょう。

植え替え・植え付け

時期・頻度

大きくなって、入れ物に入りきらないなら、生育時期の5月〜9月にエクメア・ファシアータの植え替えをします。ミズゴケで植えるのですが、ミズゴケに水をやらないので、腐ることもないですから、毎年する必要はないです。キツい感じがしたとか、ミズゴケがいくらなんでも劣化している!とかなら植え替えます。

用土

ミズゴケで植えます。もしくは鹿沼土小粒で植えます。
根を張らないのでミズゴケでいいです。

植え替えの手順

エクメア・ファシアータの株の根についたミズゴケを全て取り除きます。できるだけでいいです。あとは、新しいミズゴケで包んで鉢に突っ込んで完成です。ミズゴケは水につけなくてもいいです。

管理場所

春と秋は日当たり〜木陰か室内の日当たりで管理します。室内の日陰よりは窓辺、窓辺よりは戸外で管理すると明らかに健康的な色合いになりますし、日光が不足するとエクメア・ファシアータの葉っぱが徒長して、すごい邪魔になります。ただでさえ場所をとるのに。

夏の直射日光では葉焼けするので木陰か室内でカーテン越しの日光に当てます。見た目では葉焼けしそうにないんですが、夏は葉焼けします。

越冬

冬は筒の中の水を取り除いたうえで、耐寒温度は0度〜5度なので室内に取り込み、日当たりで管理するのが無難です。ただ、意外と寒さに強く、大阪南部で軒下であれば越冬もできなくもないです。もちろん筒の水は戸外管理でも抜いてください。戸外だと強めの寒波が来ると枯れてしまうので、あくまで室内管理が無難と考えてください。

作業

花ガラ摘み

ピンクの苞の色が悪くなってきたら、花茎の根本から取り除きましょう。花茎を切ると子株が出やすくなります。

増やし方・更新・子株について

開花が終わると新株2本〜5本がニョキっと出てきます。開花したエクメア・ファシアータの親株は3年ほどかけてこの子株を数個出した後に枯れてしまいます。もちろん親株はもう開花はしません。ちなみに子株は同時に2本出ることもあります。

子株が出てきた場合は、葉っぱが数枚(五枚〜八枚)になって小さなエクメアになってから取り外します。ナイフで切り離し、親株・子株の両方の切り口に殺菌剤(オーソサイドなど)をしっかりと塗って病気を防ぎます。上記の「植え替え手順」に沿って小さな鉢に植え付けます。もしくは水苔に包んで鉢に突っ込みます。

切り離しが早いと生育が遅いので、そこそこ大きくなってからにするといいです。

うまくすると翌年・翌々年に子株が開花し、開花後に新たな子株を産みます。筒の間からツボミが出てきて開花すると感動しますよ。
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病害虫

ほとんど見られないが、たまにカイガラムシなどが見られる。
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