オトコヨウゾメの育て方…花と赤実と紅葉で人気の庭木!
目次
オトコヨウゾメとは?管理場所・日当たり植え付け・植えかえ・種蒔き水やり肥料剪定病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- オトコヨウゾメ
- 科名
- スイカズラ科
- 属名
- ガマズミ属
- 学名
- Viburnum phlebotrichum
- 別名
- コネソ
- 耐寒
- マイナス10度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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オトコヨウゾメとは?
オトコヨウゾメは日本固有種の
スイカズラ科(
レンプクソウ科)
ガマズミ属の落葉
低木。
紅葉するのですが、紅葉は緑の葉が紫になり赤や黄色になるという変わったもの。枯れた葉っぱは真っ黒になりますので、紅葉が綺麗というほどではないです。本州から九州で自生する。
春に開花し、秋に赤い実がなる。夏まではこんな色で、
秋には真っ赤に染まります。
実は苦味があり、そのままでは食べられないが、果実酒にはできます。美味しくないので鳥に食べられにくく、実がずっと残る。
半日陰を好みます。
日本に自生している植物なので栽培は容易で、幹は細く株立ちし庭を圧迫せず、小さくまとまり高さも抑えられるので
初心者向けの庭木・
シンボルツリーです。黄色実種(キミノオトコヨウゾメ)もあります。
樹高1mから3m
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管理場所・日当たり
日光を好みますが、日当たりより半日陰の少しジメジメした場所を好みます。好むというか、乾燥にちょっと弱いので、
水やりの手間を減らせるというべきかな。
自生場所は林の中の少し開けたところ。つまり、木漏れ日が指す場所です。
宮城県以南で栽培が可能。耐寒温度はおそらくマイナス10度くらい。寒さには強い。暑さは問題ないですが乾燥が苦手です。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
秋から新芽が出る前の3月の落葉時期に植え付けをします。ただし真冬(12月〜2月)は株が傷むので避けた方がいい。
用土
庭植えの場合は庭土に
腐葉土か
堆肥を追加して、
用土とします。有機質の多い肥沃な土を好み、少し乾燥が苦手なのでしっかりと腐葉土・堆肥を混ぜておくといいです。
庭植えの手順
庭植えの場合は、根鉢の二倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土を3割か4割混ぜて、穴に半分土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。グラグラするので支柱を立てて枝にくくってください。グラグラすると根が伸びても切れてなかなか根付きにくいです。
種まきで増やす
種まきで増やすことができます。秋に収穫して果肉を取り除き、そのまま土に撒いてしまいます。乾燥させないようにしていると発芽します。タネから結実するまで5年。オトコヨウゾメは弱い庭木じゃないから、増やす意味はあんまりないですが。結構、株は高値で取引されているので複数株植えたい場合は意味はあるかな。
水やり
オトコヨウゾメは庭植えするもので、庭植えにすれば自然の雨だけで十分。ただ、少し乾燥が苦手なので、夏などの乾燥時期にあまりに乾燥していたら水やりをしてください。冬も自然に降る雨だけでいいです。
肥料
オトコヨウゾメは肥沃な土を好みますので、冬に周囲の土に堆肥か腐葉土を土にすき込んであげます。十分に肥沃であればなくてもいいです。
肥料より有機物にしましょう。
剪定
剪定は落葉時期にします。
オトコヨウゾメは株元から何本も出てくるタイプの生え方です。自然な樹形で綺麗に育ちますし、大きくなり過ぎないのがオトコヨウゾメのいいところです。変に剪定せずに、邪魔な枝なら枝分かれしているところで切ってしまうか、増えすぎたら、不要なものを地表からバッサリと切ってしまいます。中途半端に途中まで切り戻すと樹形が変になりますし、調子を崩します。
病気・害虫
アブラムシ
茎や葉にくっついて汁を吸う虫で、特に新芽にたかり、新芽が変形してしまい生育不良を起こすことがあります。前もって浸透性薬剤(
オルトラン)を使っておくか、発生後に対応の薬剤で駆除します。排泄物に
スス病が発生することがあります。
特徴・由来・伝承
ガマズミの仲間、とされていましたが、最近はレンプクソウ科に移動している。葉っぱが乾燥すると黒く変色する。実は結構、高値で取引される木。
オトコとは「食べられない」という意味で、ヨウゾメはガマズミのこと。
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