シシリンチューム(ニワゼキショウ)の育て方…こぼれダネでも増えます

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シシリンチュームの基礎データ

シシリンチューム
科名
アヤメ科
属名
シシリンチウム属
学名
Sisyrinchium
別名
ニワゼキショウ
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
シシリンチュームの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

シシリンチュームの特徴は?

シシリンチューム(ニワゼキショウ)はアヤメ科ニワゼキショウ属(シシリンチウム属)の耐寒性常緑多年草。冬も葉っぱが残る。黄色や青の花が咲く。寒さには強いが、夏の直射日光と暑さに若干弱いです。こぼれダネでも増える。日当たり必須。水はけが良い土で植えましょう。

草丈の高い植物や強い植物に駆逐されてしまいやすい(いつのまにか消える)。
草丈草丈10cmから25cm 横幅15cmから25cm

こぼれダネ

花が終わると花の根元が膨らんで種子ができる。ちなみに受粉するとすぐに花がしぼむ。種子がこぼれて翌年も開花し、増えていきます。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

春に開花苗が出回るので、これを植える。植え替えは春に行うといいです。

用土

通常の花と野菜の培養土を使用するか、自分で作る場合は赤玉土を6割、腐葉土を4割混ぜて使います。

鉢植え

鉢植えの場合は、鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。

植え替えの場合は、土を落として同じ大きさの鉢か、ひと回り大きな鉢に植え替えます。株分けも可能で、適当に分けて、それぞれを植え付けるといいです。

庭植え

庭植えの場合は、深さ30cm、直径30cmの大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

勢いのある繁殖力のある植物の近くに植えると駆逐されるので、離しましょう。

4年に一回くらい、庭植えでも掘り上げて株分けして植えなおすといいです。

管理場所・日当たり

日当たりを好む。日光が少ないと開花しなくなるのでとにかく日当たり。鉢植えの場合は春と秋は戸外の日当たりで管理します。

夏のことを考えると、庭植えにするのであれば、夏は落葉樹の下のような、夏は木陰になるような場所に植えるといいです。

夏越し

シシリンチウムは真夏の直射日光と若干暑さに弱い。夏は風通しの良い半日陰か、明るい日陰に移動させる方がいい。庭植えにした場合は、寒冷紗やヨシズで遮光してあげましょう。

特にシシリンチウム・ストリアタムは高湿度に弱く、夏の高温多湿・秋の長雨などで枯れて…というよりは溶けてしまうことがある。
●シシリンチウム・ストリアタムは草丈も咲き方も全然違うので、違う植物と考えた方がいいような。

冬の寒さは問題なし。戸外で管理します。

耐寒温度はマイナス10度から15度。寒さには強い。東北地方では栽培可能。北海道も多分大丈夫。

庭植えの水やり

通常は自然の雨水だけで充分に潤います。乾燥した時期や日照りの際には、追加で水をやる程度で十分です。

鉢植えの水やり

乾燥に強く多湿に弱いので、水のやりすぎに注意。水をやりすぎると根腐れします。

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。乾燥に強く、過湿に弱いので土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こします。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。

夏の水やり

夏は早朝か夕方に水やりをします。

昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めます。

冬の水やり

冬は寒さで活動が鈍くなっているので、水やりは控えます。土が乾いて、2日か3日経って水をやるようにします。

肥料

肥料は多くは必要ないです。なくても育ちますが、生育時期に規定の2倍に希釈した薄い液体肥料を二週に一回やるといいです。
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病害虫

なし。

特徴・由来・伝承

明治に北アメリカから渡来した。草丈が低く横に広がる。和名はニワゼキショウ。帰化して野生化している原種(赤紫)もあるが流通しているのは園芸種。シシリンチウム・ストリアタムは大型で花が全然違い、蒸れに弱い。多年草と一年草とあるが、多年草種も株の寿命が短く、消えてしまうらしい。一年草は「シシリンチウム・ロスラツム」で、多年草タイプは「シシリンチウム・アトランティカム」。
おそらく日本で多年草タイプは流通していないんじゃないかと思うんだけど、本当にあれらは多年草なんだろうか。一年草(=ロスラツム)ではないか? もしくはストリアタムと混同しているのではないか。
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