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ヒメヒオウギの育て方…凍結・霜がないなら植えっぱなしで問題なし

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ヒメヒオウギ
目次
ヒメヒオウギの特徴は?
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
水やり
肥料
花を切る
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ヒメヒオウギの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ヒメヒオウギ
科名
アヤメ科
属名
フリージア属
学名
Freesia laxa
別名
アノマティカラクサ・姫檜扇
耐寒
マイナス3度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
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ヒメヒオウギの特徴は?

ヒメヒオウギは南アフリカのケープに自生するアヤメ科フリージア属の半耐寒性秋植え球根。旧属がラペルージア属や、アノマテカ属だったので、これらの名前で流通することもあります。黒い種子を秋に撒くと春には開花する。朱色が一般的ですが、白・ピンク・白赤・藤色・みどり・赤と結構、多色ある。

植えっぱなしOKのヒオウギとは違い、土の凍結、霜や寒風に当たるなどすると枯れてしまいます。しかし、凍結や霜がなければ問題なく植えっぱなしでOK。関東北部では室内に取り込む必要があります。関西ならば軒下で越冬可能です。

しかし、暖地ではこぼれダネで増え、野性化するほどですから基本的に頑健です。種子を撒くと(環境にもよりますが)翌年には花が咲きます。
草丈20cm
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植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

植え付け・植え替えは休眠が明ける9月下旬から10月・11月あたり。年明けして3月前後でも植え付けてもいいです。庭植えでも密生させると生育不良を起こすので、4年に一回は掘り出して、分球(株分け)して植え替えします。鉢植えの植え替えは2年か3年程度に一回します。

用土

土は市販されている培養土では水持ちが良すぎので、ここに川砂やパーライトを元の土に対して1割か2割ほど混ぜて水はけを良くしてから植え付けをします。

鉢植え

球根を深さ3センチに植えて、球根同士を3センチほど離して植えます。3号鉢なら3球。4号鉢なら6個。6号鉢に9球くらい。1鉢は6号鉢程度に留めておく方が管理がしやすいです。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、球根を深さ3cmになるように配置し、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。

庭植え

深さ20cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土堆肥を3割か4割入れて、化成肥料を説明書きの規定量を入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に土を戻して、球根が深さ3cmになるように配置し、株間を3cm〜5cm空け、土をかぶせて植え付けます。最後に水やりをしつつ隙間に土を入れます。

密生したら9月下旬から10月・11月に掘り上げて株間を開けて植え直すといいですが、しなかったからって枯れるほどでもないです。

管理場所・日当たり

日光を好みます。半日陰では花が減り徒長します。春から秋に掛けては戸外の日当たりで管理します。冬の寒さに若干弱く、強い霜に当たると枯れてしまいます。また土が凍ると枯れます。関東以西の海岸部では戸外で越冬します。

夏には休眠、秋に植え替え

夏には地上部が枯死し、水もやらず、日光に当てる必要も無いので日陰に移動させます。涼しくなると活動を再開させますので、植え替えるのであれば、気温が25度を切って、20度までに掘り出して、すぐに植え替えます。

庭植えの場合も密生するので、定期的に掘り上げて株間を取って植え直すといいです。

越冬

土が凍ったり、霜柱が立つと球根が傷んで枯れるので、寒冷地は冬は室内に取り込みます。

中間地・暖地では戸外で越冬できるんですが、中間地にたまに来る寒波で、土が凍結するなら腐葉土などでマルチングをして凍結を防ぎます。霜にあたると葉っぱが傷みます。それで枯れるほどではないですが、霜には当てない方がキレイなので、霜が降りる地域では霜除をするか、霜が当たらない軒下などで管理します。

冬の霜が避けられさえすれば、日本でも野性化しています。花後には種子が出来、こぼれダネで繁殖することもあります。

水やり

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。夏は乾燥していますが、ヒメヒオウギは休眠しているので水やりはしないでください。

鉢植えの水やり

土が乾いていたら、水をやるようにします。ヒメヒオウギは球根植物で水をやりすぎると腐って枯れてしまいますので、水のやりすぎに注意してください。土が濡れているうちは水をやらないようにしましょう。

特にツボミができてから開花するまでは、水切れしないようにします。開花後は水やりの頻度を減らします。

夏に休眠する

夏に休眠し、葉っぱが黄色くなって地上部が枯死します。休眠期は庭植えも鉢植えも水を一切やりません。水をやったからって腐るほど過湿に弱いわけじゃないですが、水をやらないでいいです。日光に当てる必要も無いので、鉢植えの場合は日陰に移動させます。水やりの再開は10月ごろから。

肥料

ヒメヒオウギは肥料が無くても枯れはしませんが、肥料をやった方が花つきがよいです。秋以降花が終わるまで二週間に一回程度液肥をやるか、化成肥料を二カ月に一回程度やるかします。

花を切る

花が終わったら花が咲いている茎の根本から切ります。そのままにしていると種子が出来て、栄養がそちらに周り、次の花が咲きにくくなります。ですが、種子から株が増えるので、増やす場合は切らずにそのままにしておきます。

病気・害虫

アブラムシ
アブラムシは特に新芽に大量に集まって、新芽が変形してしまい生育不良を起こすほどに汁を吸って弱らせます。前もって浸透性薬剤(オルトラン)を使っておくか、少量であれば水で吹き飛ばしてもいいです。大量に発生したら薬剤を使って駆除します。

特徴・由来・伝承

花の表面にクラチラ層があり、日光に反射してキラキラしてみえます。草丈が低く(30センチほど)、花が小さくで、まばらに咲くので、存在感は薄いです。野趣があって、玄人好みです。

ヒメヒオウギはヒオウギ(Iris domestica)の名前が似ていますが、別属の別種で、矮性(小さく育つ)ものではなく、寒さに対してヒオウギほどの耐性がありません。
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