スダジイの育て方
目次
スダジイの特徴は?仲間水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり病気・害虫剪定特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- スダジイ
- 科名
- ブナ科
- 属名
- シイ属
- 学名
- Castanopsis sieboldii
- 別名
- イタジイ・ナガジイ
- 耐寒
- マイナス15度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 上級者向け
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スダジイの特徴は?
スダジイは日本の福島県・新潟県より南の本州・四国・九州に自生する
ブナ科シイ属の常緑広葉樹のシイの仲間で、関東で単に「シイ」と表記した場合は暗に「スタジイ」を指している。ちなみに関西では「ツブラジイ」を指すことが多いです。
暖地の照葉樹で常緑樹。寒さに弱い。俗に
ドングリをつける樹木で、ドングリは花(5月前後)が咲いてから、しばらくは殻に覆われていてドングリっぽくないのですが、殻が割れて、開花から一年半後に熟します。
椎茸の土台の木。
雌雄同株で雌雄異花。巨大に育ち、繁茂するので一般家庭の庭木には適していない。よく公園や植物園に見られます。
樹高15mから20m、それ以上に育ちます。
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仲間
斑入りスダジイ
斑入りのスタジイ品種もあり、年間を通して葉っぱに艶があり、
カラーリーフとして綺麗です。特に冬に目立ちます。
水やり
庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。
本来は多少、湿潤な土を好むが、多少乾燥しても問題ない。
肥料
冬の2月に寒肥をする。
肥料は
油粕と化成肥料。株の周囲に深さ20cmの溝を掘って…溝はスダジイの根のないところに掘る。根に当たると肥料焼けするので。スダジイの根は地上部の枝が伸びている範囲の地下にはあるので、その外側に溝を掘ります。
肥料が足りないからって枯れることもないので、無理にやらないでもいいです。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
植え付けは新芽が活動していない春(3月〜4月)か気温が20度前後になり寒くなりかける秋(9月〜10月)。
5月〜6月はすでに活動しているので、植え付けも可能ではありますがリスクがありますので、できれば涼しくなる9月〜10月まで待って植え付けましょう。
用土
鉢植えにするものではないです。
用土はなんでもいいです。理想としては多少、湿った場所を好みます。なので庭の土に
腐葉土を2割か3割ほど混ぜておくといいです。
庭植え(地植え)の植え付けの手順
庭植えの場合は、根鉢の2倍か3倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を3割ほど混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
種まき
ドングリを収穫したらすぐに種まきする。タネは乾燥すると
発芽率が落ちるので、すぐにまいてしまう。もともと日本に自生している植物なので、難しくない。発芽までは乾燥しないように…ずっと濡れているように水をやり、発芽したら乾燥しきらないように
水やりをします。
●落ちたドングリは勝手に発芽して増える。発芽しても邪魔なら引っこ抜いて廃棄する。ドングリの栽培については
を参考にしてください。
管理場所・日当たり
日当たりで管理する。日当たりか
半日陰で育てる。
若干寒さに弱い。新潟県・福島県が北限。新潟・福島でも山間部では寒くて枯れるので注意。他の地域でも山間地では育たないことがある(寒くて)。
病気・害虫
ほとんど見られない。
剪定
剪定を秋冬に行うとダメージが蓄積して、弱ってしまう。剪定をすることで樹勢が弱るので、剪定はしない方がいいが、個人の家の庭に植える場合は(大きすぎて)剪定しないわけにはいかない。
時期
剪定をするのは新芽が出る前の3月〜4月、新枝が落ち着いた6月、寒くなって生育が鈍くなりはじめる10月。
剪定の手順は?
剪定は、邪魔な枝を幹のところから切り落として間引いていきます。これを枝抜きといいます。枝を整理して、風通しをよくして枝の数を減らすことで、大きくなりすぎないようにします。
また、枝抜きをしないと鬱蒼と茂って重々しくなり、その下は木陰ではなくほぼ完全な「日陰」になります。また、鬱蒼と茂るために蛇などの棲家になることもありますので、枝は間引きましょう。
また、手に追えない大きさになってきたら
芯止めをして高さを抑えます。枝抜きをしっかりとしていれば、芯とは一番高い枝を切って、脇枝を出させて高さを抑える手法で、言い換えると
摘芯の「高さ抑制版」ってことです。根を張るスペースがあって、放置していると15m〜20m以上になります。
●剪定しないと庭木には耐えられないが、剪定を強くすると弱ってしまう。庭木には適さない。
特徴・由来・伝承
ドングリの形状がシタダミという巻貝に似ていることから、転訛してスタジイになったらしい。どんぐりはアク抜きしないで食べられることから縄文人の食料だったらしい。
寒い地域ではあまり自生していないので、新潟・福島〜北関東あたりでは個体数が少ないため、その地域の絶滅危惧種に指定されていることが多いです。
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