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鉢植えの植え替えと地植えのまとめ(ローズマリー)

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ローズマリーの鉢植えの植え替えと地植えのまとめ

ローズマリーの鉢植えの植え替えと地植えのまとめ:ローズマリーの鉢植えの植え替えと地植えのまとめ
このページではローズマリーの鉢植えの植え替えと、地植えについてまとめています。

植え替え・植え付け以外の栽培については以下のリンクを参考にしてください。
ローズマリーの育て方
ローズマリーの育て方
シソ科アキギリ属Salvia rosmarinus
ローズマリーの剪定を詳しく
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栽培のコツ
挿し木・水挿しで株を増やすのは簡単です(ローズマリー)
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栽培のコツ
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苗を選ぶ時の注意事項

化学薬品みたな匂いのするローズマリーは料理に使えない(使っても美味しくない)。ローズマリーを調理に使う場合は、ネットではなくて店舗で苗の香りを確認してから買うようにする。同じ品種でも匂いが違うことがあるので実際に匂いを嗅ぐべきです。これは好みもあるし、株が幼いうちは香りが鋭いが、老木になると香りが優しくなり、調理に使いやすくなる。数年栽培すると香りが優しくなるので、ある程度は妥協してください。

品種によってかなり香りが違うし、個体によっても違う…というか品種名の名札は結構あてにならない。流通過程で入れ替わったり、店舗でお客さんが入れ替えることもある(悪意はないけど)ので、とにかく実際に匂いをチェックして購入した方がいいです。調理しないのであれば、花色や性質(立性・匍匐性・半匍匐性)で選びましょう。

ちなみに匍匐性の方が成長が早く、枝が柔らかい。食用であれば匍匐性の方が適している。ただ、匍匐するので地面に近く、あなたが「なんとなく食べる気にならない」かもしれない。
●根元がグラグラしていない苗を選ぶ。
●店頭で販売している苗のローズマリーは「食用でない」のでどんな農薬を使っているかわからない。いきなり食べるのは避ける。せめて1週間から1ヶ月は栽培して農薬が抜けてから。
●ネットで「これこれの品種が食用におすすめ!」とあっても当てにならない。人による。株による。環境による。

鉢植え

ローズマリーの植え替え時期

地植えの植え付け・鉢植えの植え替えは春(3月〜5月)か秋(9月〜10月)に。

根の張りが早く、あっというまに根詰まりをするのですが、ローズマリーは根をいじられるのを嫌い、植え替えをするとしばらく調子を崩します(成長が止まる)。また、多少根詰まりした状態の方が開花しやすいため、根詰まりで困っていなれば、鉢植えは4年〜5年くらい植え替えをしないでいいです。根詰まりで調子を崩すようならば、植え替えをしましょう。毎年植え替えをすると、調子を崩すため、全然花が咲かないこともあります。食用にするのであれば、花は咲かないでいいので、それでもいいですけど。
●無理に植え替えしないでも枯れない。植え替えすると枯れることが多いのは、植え替え後の養生を怠ったから。
●根詰まり気味になると、木質化している地面近くのところから気根というか根が出てくることがある。一つの兆候として参考にしてください。

用土

鉢植えの場合は用土ハーブ用の土を利用します。自作する場合は、赤玉土6腐葉土3パーライト1に有機石灰を混ぜて用土とし、肥料は入れません。通常の花と野菜の土(培養土)よりハーブ用の土が適しています。

花と野菜の培養土には最初から肥料が入っていて、この肥料がローズマリーには過剰なのでそのまま使わないでください。
酸性土壌を嫌うので備長炭・竹炭を入れるといい。炭が中和し、水捌けをよくし、土壌細菌のバランスを取る。ただ、入れなくてもそう変わらないし、お金がかかるし手間もかかるし。

ローズマリーの植え替え手順

ローズマリーの鉢植えの植え替えと地植えのまとめ:ローズマリーの植え替え手順
現在の鉢より一回り大きな鉢を用意します。鉢の底の穴に鉢底ネット(鉢底網)を敷いて、その上に鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れ、その上に用土を入れ、株を入れて隙間に用土を入れていきます。

移植が苦手なので、植え替えるときは鉢から抜いても土を落とさずに根をいじらないで、一回り位大きな鉢に、スポっと入れて土を足してください。根を傷めると枯れることがあります。根の負担を減らすために、地上部を少し…4分の1ほど刈り込むといいです。

最後に水をやって完成です。

土を落として植え替えることも出来る

ローズマリーの鉢植えの植え替えと地植えのまとめ:土を落として植え替えることも出来る
ローズマリーは根をいじられるのを嫌いますが、回復不能というほどではなく、春(3月〜5月)と秋(9月〜10月)の植え替えに適した時期ならば、生育時期にダメージを取り返せるので根をいじることも可能です。

なので春(3月〜5月)と秋(9月〜10月)に土を多少落として…三分の一ほど落とし、傷んだ根を清潔なハサミで切って、同じ大きさの鉢に植え替えてもいいです。さらに地上部をしっかりと剪定して…半分ほど刈り込んで根の負担を減らします。

植え替えをしたら、養生のためいきなり日当たりで管理せず、1週間か2週間ほどは日陰で管理しましょう。植え替え後に枯れることが多いのは剪定・日陰管理をしなかったからだと思われます。しっかり剪定して養生しましょう。
●プラスチック鉢は根が蒸れやすい。素焼きなど通気性の良いものを使いましょう。
苗でも挿木も植え替えでも、植え付けするとしばらく成長が止まる。これは根が成長してから地上部が伸びるからそう見えるだけで、地下で活動をしっかりとしている。そしてしっかりと根を張ったあとは困るくらいに生育するので地植えするときは注意する。もちろん、何かの理由で根が活動しておらず、そのまま枯れることもありますが、それはしばらく様子を見ないと分からない。
●植え替えをするとストレスがかかり、ストレスがかかると香りが強くなる。植え替え後に香りが強くなるのはある意味で正常。なんにもしてないのに香りが強いのは何か問題が発生しているサイン。

地植え

ローズマリーの地植えの時期

地植えの植え付けも春(3月〜5月)か秋(9月〜10月)に。
春にも秋にも苗は出回ります。

土づくり

ローズマリーは酸性土壌を嫌います。庭植えする場合には植える一週間前に、苦土石灰などの石灰類を土に混ぜ込んで中和しておきます。苦土石灰の場合は、まいてから反応が終わる1週間は放置します。すぐに腐葉土や堆肥を混ぜ込むと石灰と有機物が反応を起こして熱を持ちます。

もしくは撒いた直後に植えられる有機石灰や「すぐ植え石灰」を使います(これらは1週間寝かせる必要はなく、撒いてすぐ植えられます)。

あまりに水はけが悪い場合は、川砂や軽石を混ぜて水はけをよくします。

日本は雨が多く、雨は空気中の二酸化炭素を吸収して弱酸性になって降ってくるので、日本の土は基本的に「弱酸性」。ローズマリーを栽培するのであれば、できれば中性にしておきたいです。植え付け後に酸性に傾いたら、有機石灰・すぐ植え石灰などで散布すると改良できます。
●匍匐性や立性がある。匍匐性は問題ないが、立性は茎が弱いものがあり、支柱が必要な場合がある。
●酸性土壌が嫌いなんですが、中性であれば十分です。ph値より「水はけ」をよくして、肥料を控える方が大事です。

ローズマリーの地植えの手順

ローズマリーの鉢植えの植え替えと地植えのまとめ:ローズマリーの地植えの手順
植え付けの1週間前に深さ30cm直径40cmの穴を掘り、掘り出した土に苦土石灰を撒いて中和させます。半分の土を戻し、株を入れて、隙間に用土を入れていき、最後に水をたっぷりとやって完成です。

植え付けしてしばらくは生育が鈍いですが、根を地下に張ってから枝葉を伸ばすためです。その後、爆発的に生育して困るくらいです。地植えにしてから大体3年くらいで開花しますが、ローズマリーが開花するタイミングはよくわからないので、1年目から開花することもあります。
●水はけを確保するために高植えにするといいです。レイズドベッドという選択もあります。
●大きく育ったローズマリーは移植を嫌う。移植をするのであれば、小さいうちに。小さいうちでも移植で枯れることは十分あるので、どうしても移植をする場合は、挿し木して保険をかけましょう。
●庭植えから鉢に鉢上げは9月〜10月に行います。
●ローズマリーは根からアレロパシー成分(他の植物の生育を阻害する成分)を出しているため、周囲で植物が育ちにくい。植える場所を考えましょう。他の植物とは離して植えるといいです。株が大きくなると影響する範囲は広がるため、はっきりとは言えないが守りたい植物からは1mは離したい。

最後に…

あとは通常の管理をしていきます。
通常の管理については
ローズマリーの育て方
ローズマリーの育て方
シソ科アキギリ属Salvia rosmarinus
を参考にしてください。
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ローズマリー
ローズマリーの育て方
シソ科
ローズマリーの効能・利用法
効能と利用法とハンガリーウォーターの作り方(ローズマリー)
栽培のコツ