アッツザクラの育て方
目次
アッツザクラ(ロードヒポキシス)の特徴は?水やり肥料植え付け管理場所・日当たり花ガラを摘む病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アッツザクラ
- 科名
- コキンバイザサ科
- 属名
- ロードヒポキシス属
- 学名
- Rhodohypoxis baurii
- 別名
- アッツザクラ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 季節による
- 難易度
- 初心者向け
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アッツザクラ(ロードヒポキシス)の特徴は?
アッツザクラ(ロードヒポキシス)はキンバイザサ科ロードヒポキシス属の南アフリカ原産の半耐寒性春植えの
球根植物。環境が合えば育てるのは簡単な植物。自生地では岩地や斜面に育つ。
水はけの良い所が好みの植物。ロックガーデンに適している。
冬には休眠し、春に開花、暑いのが苦手ですが、夏を越えて秋に盛り返して冬にまた休眠し、春に目を覚まして開花…というのを繰り返します。
アッツザクラは冬の間に寒さに当たらないと
花芽が作られないので、鉢植えの場合は室内ではなくて軒下で管理してください。土が凍るほどの寒さだと傷みますが、寒さに当てないと春になっても葉っぱばかりが伸びてしまいます。お店で3月前後に出回るものはちゃんと寒さに当ててあるので花芽が出来ています。安心して育ててください。
アッツザクラの名前の由来
アッツザクラという名前は
●太平洋戦争中にアッツ島で日本軍が玉砕したことを悼んでアッツザクラと名づけた。アッツ島の全滅は日本の玉砕第一号。
●太平洋戦争中、アッツ島を日本軍が占領したことを記念してアッツ桜と名づけた。
●植物輸入業者が売り出すために勝手に付けた。
という3論あります。実際はアッツ島とはなんの関係もない南アフリカのナタール地方の植物です。最近はこの由来を嫌ってか、「ロードヒポキシス」という名前も広がっています。
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水やり
鉢植えの水やり
鉢植えの場合、生育する間(3月〜6月)は、土が乾いたらタップリとやります。土が濡れているうちは水はやらないようにしますが、極端に乾燥しないように気をつけます。水をやるときは鉢の底から水が出てくるくらいにしっかりとやり、土が乾くまでは水を控えます。大事なのはメリハリですね。
冬に地上部がなくなっても、完全に乾燥させないように、土が乾いてから数日経ってから水をやるようにします。
庭植えの水やり
庭植えの場合、春から秋は土が乾いているようならば水をやるようにします。秋以降、葉が枯れて休眠期に入ったら水は与えないで下さい。
肥料
アッツザクラ(ロードヒポキシス)は
肥料がなくてもよく増え、開花もしますが、肥料があると球根も太りやすく、分球しやすいので、よければ施肥してください。
肥料は開花する時期の春(4月)から休眠直前の初夏(6月)まで緩効性固形肥料を一ヶ月か二ヶ月に1回与えてください。もしくは二週間に一回程度、液体肥料をやってください。真夏は暑さで弱るので肥料はやらないでください。
植え付け
時期
休眠が終わり、新しく芽がでる前の3月か、開花後に植え替えをします。
球根植物ですが、冬や夏に休眠しても、
チューリップなどのように掘り上げて日陰で管理する必要はなく、植えっぱなしにしてください。乾燥に弱いので、球根を掘り上げて管理すると枯れてしまうので、そのまま土に植えている方がいいです。
用土
市販されている花と野菜の土か、山野草の土で植え付けします。自生地から考えると山野草の土が適している。もしくは
赤玉土4
鹿沼土4
腐葉土2を混ぜたものを利用します。アッツザクラは球根植物です。植えつけるときに傷つけないようにしてください。
アッツザクラの球根の増え方
子球根は親球根の周囲にボコボコとついていきます。すると、球根の大きさの割に深く植えてやらないと。新しくついた球根が地上に顔を出すことになります。なので、毎年植え替えるなら1センチ。2年に一回の植え替えなら2センチの深さに植えてやります。
植え付けの手順
毎年植え替えるのであれば球根同士は1センチ程度の密生にします。これは花が小さいから、密生させないと見た目が貧弱だからです。しかし、1センチ程度の株間で植えると、1年後にはギッチギチになってしまい1年後には植え替えないといけません。毎年植え替える場合は1センチほどの深さに植えます。
毎年植え替えるのが面倒な人は2センチ株間を開けます。これだと一年目は貧弱ですが、2年目は綺麗で、植え替えは2年に一回で十分です。この場合は2センチほどの深さに植えます。
小さな球根は開花しないかも。植え付けて、太らせれば翌々年には開花する。球根が増えてギチギチになると逆に花が減ります。
管理場所・日当たり
日の当たる場所で管理してください。夏の暑さには若干弱いので、梅雨明けからは日陰に移動するか、真夏に葉が増える植物を近くに植えるといいでしょう。もしくはヨシズや遮光ネットで50%ほど遮光します。
真夏に葉が枯れても根まで枯れていなければ、また生えてきます。アッツザクラの自生地の夏の温度は平均で22度。35度を超える日本の夏は厳しい。
越冬
冬は霜に当たると地上部が枯れるのですが、春になればまた芽吹きます。しかし、土が凍結すると球根まで枯死します。土が凍結しない地域ならば問題なく戸外で越冬します。凍結しないように
水やりを控えると、球根が乾燥して、これまた枯れてしまうので、鉢植えの場合は素直に室内に取り込んだほうがいいです。庭植えで取り込めない場合は、ワラや腐葉土を被せて
マルチングをして土が凍るのを防ぎましょう。
5度~8度の低温に6週間ほど晒されないと花芽が形成されません。花芽が形成されないと、春になっても花が咲きません(葉っぱは出てくるが)。土が凍らない程度の戸外か、室内なら10度くらいの室温の場所で管理するようにします。戸外で寒さに当てる方がいいです。
地上部が枯れているので日当たりで管理する必要はないです。寒さに当たって地上部が枯れたら、枯れた葉っぱは取り除いてください。
花ガラを摘む
花が終わったら、
花ガラを摘んでください。放置していると
病気の元になります。
病気・害虫
アブラムシ
アブラムシがつきやすく、放っておくとツボミが弱って咲かなくなりますので、前もって
オルトランなどを散布しておきましょう。オルトランは土から吸い上げて植物の中から影響する殺虫剤です。
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