センノウの育て方
目次
センノウとは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり摘芯病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- センノウ
- 科名
- ナデシコ科
- 属名
- センノウ属
- 学名
- Lychnis bungeana ‘Senno’
- 耐寒
- マイナス30度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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センノウとは?
↑横から見ると花の形は多少は
ナデシコっぽい。
↓株元はこんな感じです。葉っぱはナデシコ・
カーネーション類とは違います。
センノウは
ナデシコ科センノウ属の毎年花が咲く
多年草です。センノウには、いろんな種類があり、どれも強健で育てやすいものです。見た感じはナデシコに似ています。花の色が朱色であることが多く、暑苦しいと感じるか派手でよいと感じるかは人によります。
センノウでよく流通しているのはマツモトセンノウ(Lychnis sieboldii )で、通常のセンノウよりさらに頑健。一般にセンノウとして流通しているのはマツモトセンノウだと思われます。マツモトセンノウでも育て方はセンノウと同じです。
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水やり
鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をしっかりと水をやります。鉢底から水が流れ出すくらいにやってください。
庭植えの場合は、一旦根付いたら、自然雨だけで十分生育します。乾燥に強いですし、頑健です。ただし夏など日照りが続くようであれば、水をやってください。
肥料
春と秋に緩効性の固形
肥料をやります。初夏・夏は液体肥料を二週間に一回程度やってください。ただし肥料が多いと調子を崩して枯れるし、多少の痩せ地くらいなら枯れることはないので、肥料は少なめにしておきましょう。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期・頻度
「センノウ」は
種子が出来ないのですが「マツモトセンノウ」「オトメセンノウ」は種子ができるので、種まきも可能です。種蒔きは2月か3月に行います。
苗の植え付け・植え替え、新芽が出る直前か出はじめの2月~4月が適期です。鉢植の植え替えは毎年。長くて2年に一回。
●
ホームセンターや花屋では苗はほとんど見かけ無い。どうしても植える場合はネットショップで買うのが早いです。
●種子ができるタイプは、何もしていなくても
こぼれダネで株が増えます。
用土
土質はこれといった指定はありません。市販されている土か、これに
パーライトなどを足して
水はけをよくするとよいです。植え付けを行います。もしくは山野草の土で植え付けます。山野草の土の方が適していますし、単体で使えるのでそちらがおすすめです。
鉢植え
最初は7号前後から始めましょう。植え替え時期である2月〜4月は芽が柔らかく、簡単に折れてしまうので、丁寧に扱いましょう。
鉢植えの底の穴を鉢底網で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
植え替えのときは、古い土を3分の1ほど落として、傷んだ根を整理して、同じ大きさの鉢に植え替えるか、一回り大きな鉢に植え替えます。このとき、株分けも可能です。芽が2個か3個つくようにカッターで切り分けてそれぞれを植え付けます。
カッターは消毒してから利用しましょう。消毒液に浸すか、ガス火であぶるといいです。
庭植え
植え付けの1週間前に深さ20cm〜30cmほど掘り返して、元の土に対して2割〜3割ほどの
腐葉土か
堆肥を混ぜ、化成肥料を規定量入れて用土とします。水はけが悪いなら、川砂・
鹿沼土などを入れて水はけをよくしてから植えましょう。株間は25センチほど空けます。
庭植えしている場合でも、3年ほどで生育して芽が出るところが地表に出てきてしまいます。これを掘り上げて深く植え替えをする必要があります。もしくは土よせをしてください。
管理場所・日当たり
日当たりを好みますが、
半日陰、明るい日陰でも生育します。真夏の直射日光・暑さに弱いので、7月以降は半日陰で管理します。庭植えの場合は最初から半日陰に植えるとよいです。
茎がヒョロヒョロなのは日照不足。管理場所を考え直しましょう。
耐寒温度はマイナス30度なので寒さには強い。ただし、霜に当たれば地上部は傷みます(枯れるわけじゃないので、気にしないでもいいです)。
摘芯
花が咲く前の5月頃に、
摘芯をすることで脇芽が出てつぼみが増え、花がたくさん咲くようになります。やるのとやらないのでは大違いです。
病気・害虫
ヨトウムシ
蛾の幼虫の芋虫で、小さなうちから食害があるのですが、目に見えた被害になるのは老齢幼虫になってからで、この頃になると昼間は土中に潜み、夕方以降に土から出てきて葉っぱを食べるようになります。夕方に張り込みをして、出てきたら捕殺するか、薬剤を使って駆除しましょう。生態や薬剤については以下のページを参考に。
エカキムシ
葉っぱに卵を産みつけ、その卵から帰った幼虫が葉の内部を食べ進み、それが線となって絵のように見える虫。自然界に
天敵もいるので、全滅することはほとんどないが、たまに天敵が現れないことがある。対応薬剤などは以下のページを参考に。
特徴・由来・伝承
中国から渡来した多年草。日本で栽培されているセンノウは3倍体であるために種子が出来ない。増やすには
挿し木か株分けをしましょう。
室町時代には仙翁(センノウ)の切花を七夕に贈る風習があり、七夕のことを「仙節(仙翁の節句から)」と読んでいました。江戸時代にはかなり品種改良されましたが、これらの品種は失われました。
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