リクニス・コロナリアの育て方…種まきの時期は?
TOP
>
ナデシコ科
>
センノウ
…
最終更新
2024-03-17
画像投稿
リクニス・コロナリアの基礎データ
科名
ナデシコ科
属名
センノウ属
学名
Lychnis coronaria/Silene coronaria
別名
酔仙翁
耐寒
マイナス25度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
リクリス・コロナリアの特徴は?
リクリス・コロナリアはヨーロッパから北西アフリカ・中央アジアに自生する
ナデシコ科
の常緑
多年草
。冬の寒さ・夏の暑さにも強いのですが、梅雨〜夏の蒸れに弱いので夏に枯れる
一年草扱い
になることが多いです。しかし、環境が合っていると、
こぼれダネ
で自然に更新されることもあるので、一度植えると来年も生えることもあります。
葉っぱに白い毛が生えていて、白・シルバーに見えるので、葉っぱを主とした
カラーリーフ
として扱うこともあります。
現在は
シレネ
属なのですがリクニス属だった名残で、現在でもリクニスという名前で流通していることが多いです。
日本には江戸時代末期に渡来しました。
草丈
60cm〜1m
リクニス コロナリアの購入はこちら
Amazon
楽天市場
種まき・挿し芽
発芽温度は20度くらい。秋(10月)に採取したリクリス・コロナリアのタネをまいて株を増やします。ポットに
用土
(上記の栽培用土か種まき用土)を入れ、タネをまいて薄く土をかぶせておき、乾燥しないように
水やり
をしていると発芽します。
本葉が四枚になったら鉢や庭植えにしていきます。
育苗が遅いと冬越しした春に開花せず、その翌年に開花するので、早めに育苗しましょう。
●秋に
挿し芽
もできます。でも、株を増やす目的はおそらく
夏越し
失敗の保険なので、秋にできてもあんまり意味ないかなと思います。挿し芽は通常と同じで、葉っぱのついた芽をとって、挿し芽用土にさして乾燥しないように管理していると発根します。
植え替え・植え付け
時期・頻度
秋〜冬〜春に苗が流通するのでこれを植えます。夏越しできた場合は秋に植え替えをします。
鉢底から根が出ていると
根詰まり
していることが多いですが、単に鉢底からちょろっと出ているだけのこともあります。土をカラカラにしてから鉢から株を取り出して、土中に根が行き渡っているかどうかをチェックするといいです。
用土
鉢植えの場合は一般的な花と野菜の
培養土
で植え付けます。できれば培養土に
軽石
小粒・川砂を2割〜3割ほど入れて
水はけ
をよくしてから植えると、蒸れを予防できてリクリス・コロナリアの夏越しの確率があがります。
自作する場合は
赤玉土
7
腐葉土
3に化成
肥料
を少量だけ混ぜたものを使います。庭植えの場合は庭土に腐葉土か
堆肥
を追加して、用土とします。
鉢の植え付け手順
6号〜7号にリクリス・コロナリアを1苗、植えます。
鉢底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、用土を少し入れ、リクリス・コロナリアの株を置きます。株の土面が鉢のフチより1cm〜2cm下になるように調節します。この1cm〜2cmは水やりの時に水が溜まるウォータースペースです。株と鉢の隙間に用土を入れていき、最後にしっかりと水をやって完成です。
夏越ししたら秋に植え替えをしましょう。寿命があって植え替えても枯れやすいのでタネを採取してまいて更新するか、新しい苗を植え替えるといいです。
庭植えの手順
深さ20cmの穴を掘ります。掘り出した土に腐葉土か堆肥を、庭土に対して2割だけ混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。水はけが悪い場合は川砂、軽石小粒を入れて水はけをよくするとより良いです。
穴に半分ほど土を戻して、リクリス・コロナリアの株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株同士は30cm〜40cmほど空けます。
栽培環境・日当たり
日光を好みますので日当たりの良いところで育てます。
半日陰
でも枯れませんがリクリス・コロナリアの花付きが悪くなり、徒長してしまいます。
乾燥に強く、高温にも寒さにも強いので、どこでもいいですが、蒸れに弱いので水はけの良い土にしておくと夏越ししやすいです。
鉢植えの場合は梅雨〜夏は風通しの良いところに移動させて蒸れを防ぐといいですが、梅雨〜夏の多湿でダメージがあり、そのまま枯れることが多いですし、ダメージがその後に持ち越されて、株がすぼんでいくことが多いです。リクリス・コロナリアは一年草扱いと考えた方がいいかなと思います。
水やり
リクリス・コロナリアは比較的乾燥に強い植物ですから、庭植えにした場合は、自然に降る雨だけで大丈夫です。
鉢植えの場合は鉢の土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやりましょう。リクリス・コロナリアは乾燥に強く多湿に弱いので、多少葉っぱがしおれてから水をやるくらいに控えた方が調子がよいです。受け皿に溜まった水は捨て、土が乾くまで水をやらないようにします。
肥料
追肥はほぼ不要。リクリス・コロナリアは肥料が多いと根を傷めて調子を崩すこともあります。庭植えの場合は追肥しません。
しかし、鉢植えの場合は気温が10度〜20度になる生育に適した春(3月〜4月)と、秋(10月〜11月)に株が成長すると春以降の花の量が増えますので、この時期に液体肥料を2週に一回か、春と秋に説明書きの規定量の半分ほどを一回づつ施肥するといいです。といっても鉢植えの場合でも追肥がなくても、それで枯れることはないです。
花ガラ摘み・剪定
花がしぼんだら取り除きます。その方が株の負担が減り、次の花が咲きやすくなります。ただ、こぼれダネを期待するならそのまま放置しておきましょう。
開花が終わると茎が茶色くなるので、茎の根本から刈り取ってください。
病害虫
イモムシ、
ハダニ
、
アブラムシ
、
カイガラムシ
がたまに見られます。
ウドンコ病
、
灰色カビ病
が発生します。灰色カビ病は多湿が原因ですので、風通しの良いところに移動させましょう。
スポンサーリンク
記事が気に入ったら拡散をお願いします。
Facebook
Twitter
はてブ
LINE
関連記事
センノウ
ナデシコ科
リクニス・コロナリアのカテゴリ・タグ
庭植え
、
鉢植え
、
花
、
春
、
一年草扱い
、
こぼれダネ
、
カラーリーフ
、
常緑多年草
、
蒸れに弱い
ナデシコ科
シレネ・ピンクパンサーの育て方…種まきの時期は?
ナデシコ科
サギナ(アイリッシュモス・モフリッチ)の育て方…枯れる最大の要因は蒸れ!
ナデシコ科
美女撫子(ヒゲナデシコ・アメリカナデシコ)の育て方
ナデシコ科
シレネ・ドレッツバリエガータ
ナデシコ科
オノエマンテマ(カーペットカスミソウ)の育て方…地植えは?増やし方は株分で
ナデシコ科
アレナリア・モンタナの育て方…地植えもできますが…
ナデシコ科
ハマナデシコ(浜撫子・フジナデシコ)の育て方
ナデシコ科
四季咲きナデシコ・テルスター
ナデシコ科
関連する花BBSの投稿
スポンサーリンク