カラタネオガタマの育て方
目次
カラタネオガタマとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり剪定病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- カラタネオガタマ
- 科名
- モクレン科
- 属名
- オガタマノキ属
- 学名
- Michelia figo
- 別名
- 黄心樹・招霊木・バナナツリー
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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カラタネオガタマとは?
カラタネオガタマは
モクレン科オガタマノキ属の常緑木。春(4月〜6月)に小さな花を咲かせ、バナナのような甘い香りが漂います。樹高は3m〜5mとあまり大きくならず、成長が遅いので、
剪定もさほど必要ありません。自然な樹形でもキレイです。また小さいうちからでも花が多く付きます。
樹高3m〜5m
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水やり
庭植えするので、一旦根付いてしまえば、降雨だけで十分です。真夏や日照りが続く季節には水をやってください。8月に
花芽分化するので、この時期に水切れすると生育が悪くなり、翌年の花が少なくなります。
肥料
2月に春以降の葉の生育のための寒肥を、7月〜8月に開花して疲れた株への栄養補給と8月の花芽分化のために、
油粕(窒素)と化成
肥料(リン酸が主)を根元に規定量あげます。肥料が多いと花つきが悪くなりますので、多すぎないようにしてください。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
春(4月〜5月)か花芽分化が終わった夏(8月下旬〜9月)に植え付けをします。移植が難しく、移植をするとプロでも失敗します。一度庭植えにしたら移動できないと考えて下さい。
鉢植えは鉢底から根が見えたら
根詰まり寸前ですので、春に植え替えをします。
用土
庭土が粘土質で
水はけが悪いと、植えても根が傷んで成長不良になったり枯れることがあります。粘土質の場合は前もって
腐葉土や川砂をまぜて水はけを良くしてから植える必要があります。
鉢植えで植える場合は一般的な
培養土で植え付けます。
庭植えの手順
深さ40cm直径40cmの穴を掘り、掘り出した土にバーク
堆肥か腐葉土を2割〜3割ほど追加して、
用土とします。一週間寝かせて馴染ませてから植えるといいですが、すぐに植えてもいいです。用土を半分だけ穴に戻して、株を入れて、隙間に土を入れます。植え付けの時に苗の土は崩さず、根はいじらないで植えてください。
土で株の周囲に土手をつくって、そこに水を溜めて30分かけて水が染み込むまで待ちます。最後は土手を崩してならして完成です。
鉢植えの植え替え
現在の鉢よりひとまわり大きな鉢に土を崩さないで植え替えます。鉢底の穴をネットで塞ぎ、土が流れ出ないようにする鉢底石(
軽石など)を2cm入れます。その上に用土を少し入れて、その上に株を入れて、隙間に用土を入れていって、最後にしっかりと水をやって完成です。
管理場所・日当たり
耐寒温度は0度〜マイナス5度あたりで、関東以南であれば、寒さに問題はありません。ちょっと寒さに弱いため土が凍結するような関東北部・東北・北海道では適していません。
日光を好みますが、1日二時間か三時間程度の
半日陰でも生育は可能。もちろん日当たりが悪いと花つきが悪くなり、葉色も悪くなります。ただし、乾燥が苦手なので
西日は避けてください。
冬の北風を嫌います。冬の寒さに当たると枝先から落葉して黒く変色します。できれば寒風が通る場所は避けましょう。ですが枯れている訳ではなく春になると芽吹きます。
剪定
剪定は花が終わった直後7月までに行います。8月には翌年の花芽が作られますので9月以降に剪定すると花芽まで落としてしまい翌年の花つきが悪くなります。2月あたりになるとツボミが目で見て分かるほどに成長しますので、この頃に剪定しても大丈夫です。
樹形が見出すヒョイと伸びたもの(徒長枝)や、込み合ってゴチャゴチャしている枝を落として、幹内部まで風を通すようにします。カラタネオガタマは生育が遅いので、強い剪定ではなく、毎年軽く剪定する程度にします。
剪定する枝については
枝の種類のページを参考に。
病害虫
ほとんど病
害虫は見られませんが、風通しが悪いと発生することがあります。
カイガラムシは蝋に覆われた虫で、その中で樹液を吸っています。これで枯れるほどではないですが、
カイガラムシの排泄物に黒いカビが生える
スス病が発生して、見た目が悪くなるので、発生したら薬剤を散布して駆除しましょう。
特徴・由来・伝承
モクレン科唯一の常緑樹。
オガタマは「招霊(オギタマ)」から転訛したもの。天照大神の天岩戸隠れで天岩戸の前で舞った天鈿女命(アメノウズメ)が持っていたとされる植物。
サカキが自生していない地域ではオガタマノキを玉ぐしとして代用した。
オガタマの木と「カラタネオガタマ」とは別種ですが、今はコチラの方が一般的になっています。カラタネオガタマの花はバナナの香りに似ているので、「バナナツリー」と呼ばれることも。
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