ブナの育て方

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ブナの基礎データ

ブナ
科名
ブナ科
属名
ブナ属
学名
Fagus crenata
別名
橅・シロブナ・ソバノキ・ソバグリ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
チャレンジャー
ブナの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

ブナ(橅)とは?

ブナは北海道道南・本州・四国・九州に自生するブナ科ブナ属の落葉広葉樹。雌雄同株。寒さに強く、雪にも強い。雪の多い地域では匍匐して生育することもあります。実はタンパク質・脂肪を多く含み、カロリーが高いため、哺乳類(リス・ネズミ・クマなど)の食べ物となり、ブナの実が不作になると、少量としていた熊などが都市部に降りてくることがあります。ブナ科の実は俗にいう「ドングリ」ですが、ブナ属の実はドングリとは言われない。

日本に自生しているくらいですから、栽培しやすい樹木です。
樹高30cm
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水やり

鉢植えの水やり

苗のうちは土が乾いていたら、鉢底から水が出てくるくらいに、水をやるようにします。土が濡れているのに水をやっていると根が腐ることもあります。

庭植えの水やり

庭に植えると自然雨だけで十分生育します。ただ、ブナは水を貯めこむ植物で、水が切れると葉っぱが落ちやすいですので、日照りが続くようであれば、庭植えでも水やりをしてください。

肥料

緩効性肥料(化成肥料)を2月か3月に寒肥としてやってください。

植え付け・植えかえ・種蒔き

落葉時期にあたる12月〜3月に植え付けをします。ただし土が凍るような寒い時期は避けます。葉っぱが出て、根が動き出してから植え付け植え替えをすると生育不良を起こします。

盆栽として育てることが多いです。

用土

用土水はけのよいものであれば土質は選びません。。鉢植えであれば、市販されている花と野菜の培養土を利用します。

種まき

実が出来てから一年は発芽しますが、それ以降は発芽しづらいです。新しい実は乾燥させなければ簡単に発芽します。そこらへんに適当にまいていても乾燥しなければ発芽します。

種まき・育苗は以下のページを参考にしてください。

鉢植え

一番最初に植えるときは5号〜6号から始めましょう。
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古い鉢から株を取り出し、できれば、古い土を落とさず、根をいじらないで、一回り大きな鉢…現在より1号か2号大きな鉢に植え替えをします。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2cmから3cmほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。

庭植え

ブナは成長すると30メートルになります。すぐにはならないとはいえ、山全体を所有しているくらいの土地持ちじゃないと持て余します。どうしても植える場合は大きくならないように毎年、剪定しないといけません。

庭土を深さ50cmを掘り、掘り出した土に腐葉土を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量、入れて、よく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませるといいです。

穴に半分ほど用土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株の土は崩さず、根をいじらないで植え付けましょう。
ブナは生育してくると根から毒を出して、同じブナが近くに育たないようにしています。なのでブナを並べて育てないようにします。

管理場所・日当たり

発芽から2年以内

ブナは苗のうちは暑さに弱く、夏に枯れ込んでしまいやすいです。2年以内の苗は鉢植えにして、直射日光の当たらない場所で管理します。半日陰(というか木陰)で管理します。直射日光が当たるのであればヨシズや寒冷紗などで遮光しましょう。

2年以降

寒さ・暑さに強い樹木なので、温度は気にせず、日当たりのいいところで管理します。防寒も不要です。

ブナは虫に狙われやすいので、できれば風通しのよいところで管理します。

新芽を摘む

春になると木の上の方ばかりに新芽が出ますので、上の新芽を摘んでしまいます。

剪定

剪定は落葉時期の冬にします。枯れた枝を落とし、変な方向にのびた枝を落とし、形を整えます。基本的に自然な樹形を目指せばカッコよくまとまります。枝分かれしたところで切りましょう。

ノコギリじゃないと切れないような太い枝をバッサリと切るとそこから腐りやすいです。太い枝を切るときは癒合材を塗って、細菌感染を防ぎましょう。

剪定することで樹高は抑えられますが、幹は太いままです。なのでバランスが悪くなるのは避けられません。庭植えはやめたほうが無難です。

病気・害虫

テッポウムシカミキリムシ)がブナの幹を食い荒らすことがあります。株の周囲にオガクズのようなフンがあったら、被害にあっています。見つけ次第、侵入した穴に農薬を注入して駆除します。

特徴・由来・伝承

実は7年に一回しか成らない。もしくは数年に一回豊作になる、という言い方をされる。これは毎年コンスタントに実をつけると、実を食糧とする動物に毎年、全て食べられて子孫が残せないから、数年に一回豊作にする戦略をとっているため。

一般的なドングリが灰汁が強いのですが、ブナの実は生で食べられると言われています。でも、食べない方がいいです。特別美味しいものじゃないです。

紅葉するが、夏の日当たりが悪いと紅葉が鈍くなる。

品種が沢山あり、葉の色・枝の伸び方(枝垂れ・ほうき立ち)など、かなり違いがあるので、親株や葉っぱの具合を確認してから購入した方が良いです。

ブナは腐りやすく木材として使いづらいため、「ぶん投げる木」が語源という説もあるくらいに、木材として利用しにくい樹木です。なので戦後にブナは切られ、杉・ヒノキなどの利用しやすい木材に植え替えられた時期があり、かなり減ってしまいました。当時はこの植え替えを「ブナ退治」とも言われていました。
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