癌腫病…バラ栽培の敵。治療法はないが予防法はある

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目次

  1. バラの癌腫病
  2. 癌腫病のメカニズム
  3. 判断
  4. 予防方法
  5. 治療方法と対応法
  6. SNSボタン・関連記事

バラの癌腫病

文章の修正概要
バラに発生する病気。根にコブができ、栄養を吸われます。細菌が原因で、一度感染すると周囲の株も感染し、その株を剪定したハサミや、土を掘り返したスコップにも細菌が付着、それらで作業した株や土にも感染し、広がっていきます。
癌腫病はバラから土へ移動、その後、その他の植物にも感染し爆発的に増えていきます。なのでコブが見つかったらその苗木は処分、周囲の土も処分。ハサミやスコップは熱湯消毒が基本です。

ちなみにネットショップではない一般店舗の花屋さんはそんな知識はありませんし、花屋さんにはチェックする術もないです。問い詰めても意味が無いです。癌腫病のバラを掘り返すことをネットでは「芋掘り」と言うらしいです。
まとめ
●癌腫病はバラ栽培でよく発生する病気。
●感染すると治癒はほぼ不可能。
●どうやら「健康な株」であれば感染しても悪化しないっぽい。癌腫病が広がって酷いのであれば環境・肥料などを見直す。
●癌腫病が発生した場所にまた植える場合は、土を入れ替える。バラの培養土で植えるといい。
●癌腫病が出たら、○年以内なら交換・返品ができるネットショップもあります
●癌腫病は本来は常在菌ではない、のですが常在しつつある。
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癌腫病のメカニズム

文章の修正癌腫病の原因となる菌が根の傷口から入り込みます。そして根の細胞の遺伝子を壊してしまいます(がん化させてる?)。その後、原因菌はバラの株の外に出て行ってしまいます。細胞を壊した結果、根の細胞の一部が肥大化し「コブ」となります。それだけでなく、このコブでは株が生み出した「栄養」を土中の原因菌に引き渡すようになります。そのために株は弱っていくわけです。
●遺伝子を破壊するが細菌です。ウィルスじゃないです。

問題はこの「細胞の遺伝子の破壊」がどこからどこまで影響しているか?です。癌腫病になったバラでも地上部は健康な遺伝子であることが多いので、挿し穂で株を増やせば、その株は癌腫病の株ではない健康な新株になります。
ではコブ部分を取り除けばいいか?というと、さすがに地下部分のどこまでが病気になっているのかは分からない。でも、コブの部分を取り除いて殺菌すればしばらくは回復するし、健康に管理していると消えることもある。
●ただし、大抵のバラは台木に接木しているため、挿し穂すると元々の株とは品種は同じでも、接木ではなくなるため性質が若干違う。つまり「全く同じ株」とはならない。
●癌腫病が発生した土には原因菌がいる。
●癌腫病はあんまり気にしない、という育種家は多い。

判断

文章の修正カルスということも
バラの根にはカルスというコブが出来ることがあります。傷口に発生して、そこから根が出てきます。これと癌腫が見分けがつきにくいです。カルスは元気な株に発生します。
●葉っぱの色が悪い。
●シュートが出てこない。出てきても勢いが無い。
といった症状があるならば、癌腫を疑って、写真を撮って2ちゃんねるのバラスレにでも相談しましょう。

予防方法

文章の修正癌腫は傷口から感染するので、植えるときに根に傷がつかないようにします。また、植える土に石があると根が傷つくので、石を出来るだけ取り除きます。
根を切ってものを庭土に植えるときは、植える一週間前に木酢液を薄めて撒きます。それから植えてください。木酢液は酸性で、癌腫病の原因となる細菌は酸性を嫌います。ただ木酢液にどの程度の効果があるのかは微妙。
●あとはバクテローズ(薬剤)くらい。これも予防薬で、治療とは違います。
コガネムシの幼虫は根を食べる。するとその傷口から癌腫病が発生する。コガネムシの防除も大事な作業。
●癌腫病は品種や環境もあるが、どうも株が「健康かどうか」が一番なんじゃないか?とも。癌腫病はよくわからない部分が多い。

どこから感染したかは、分からない
生産者の畑に癌腫病があったのかもしれませんが、購入者が植えてから感染した可能性もあります。もともと購入者の畑に住んでいたかもしれない。誰が悪いかは分からない。ネット掲示板などで、どこの店のバラに癌腫が多いかチェックしておくのが賢明。それが「正しい情報」かどうかは神のみぞ知ること。それでも、当てずっぽうに買うよりはマシです。
外国産苗を植える
癌腫病はどうやらヨーロッパからやってきたらしく、日本のバラは大抵は日本原産の「ノイバラ」を台木にしているために耐性がありません。外国産の苗はロサ・カニナ(バラの原種の一つ)を台木にしていて、これだと元々癌腫病がある地域のバラのため癌腫病にある程度耐性があります。
●外人が書いた本は癌腫病を問題にしていないことが多い(気がする)。

治療方法と対応法

文章の修正治療
掘り起こし、病変部分のコブを切り取り、木酢液などで傷口を消毒し、土にも撒く。切り取る時に使ったナイフなども消毒しておく(他の株に感染するのを防ぐため)。コブを取り去ると株の弱体化は緩やかになるが、大抵はまた発生する。ただ、うまく取り除いて健康に管理していると症状が無くなることもある。
また植える場合は殺菌された土で植える。庭に植える場合で癌腫病が発生した土は直径60cm深さ60cmを掘り返して、新しい土で植える。バラの専用土で植えると楽。
●根の先に発生しやすい、とされます。地表近くに大きなコブが見られたらもう末期と考えてください。上記の処理をしてもちょっと手遅れかもしれない。でもやって損はないです。
●コブはボロボロと取れるもの。取れてもいずれ発症します。
●癌腫病に感染してから発症するまで何年か掛かる。そのために、どこで感染したのかは分からない。苗の時点――つまりは流通時点で感染している可能性は高い。
●バラの育種家は癌腫病をあんまり気にしないことが多い。感染すると根治は難しいものの、コブを取り除けば回復するし、癌腫病=廃棄とするとバラの育種はほぼ不可能になるため。ネットショップに問い合わせても「生理現象です」と言われることが多いのはこういう事情から。

挿し穂で保険
根は病気になっていますが、地上部は感染しておりません。なので挿し穂で更新することもできなくもないです。バラの枝を葉っぱ3枚がついたものを取り、発根剤を塗って赤玉土の苗床に挿していると発根しますので、発根したら鉢に植え付けます。ただ、バラは大抵は接木しているもので、挿し穂で増やしたものは接木じゃなくなるので以前よりは生育が悪くて病気に弱い株になってしまいます。
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