天皇梅(テンノウバイ)の育て方
目次
天皇梅とは?水やり肥料植えかえ挿木管理場所葉ガラ・花ガラ摘み病気・害虫由来関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- 天皇梅
- 科名
- アオイ科
- 属名
- コメルソニア属
- 学名
- Commersonia hermanniifolia
- 別名
- Rulingia hermanniifolia
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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天皇梅とは?
天皇梅(テンノウバイ)とは
アオイ科コメルソニア属(もしくはルリンギア属)の
オーストラリア原産の常緑
低木。葉裏には毛が見られて茶色に見える。白・ピンクの花が咲き、一重・八重があります。このページも誤解していました(修正済み)が、「天の梅(磯
山椒)」という
バラ科の九州南部〜沖縄に自生する植物があり、雰囲気が似ていて名前が似ているためでしょうか、これも「天皇梅(テンノウ
ウメ)」として流通しているため混同が見られます。
大きくならない性質から盆栽などに使われます。春には白い小ぶりの可憐な花を咲かせその後、10月〜11月頃小さい赤い実がなります。
もともと南国が原産の植物ですので寒さにはあまり強くありません。冬は0度以下になる地域では霜や雪を避けて室内で育てたほうが無難です。通年屋内での育てるのには向きませんので気候が回復したら屋外で育てましょう。
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水やり
水やりは土の表面が白く乾いたら鉢底の穴から水が抜けるまでたっぷり与えましょう。冬は水を控え、乾燥気味に管理します。 水をやるときは鉢底の穴から水が流れ出るくらいにたっぷりと与えます。
春・秋は1日1回程度、夏は1日2回、冬は2,3日に1回くらいの水やりが目安でしょう。鉢植えの受け皿に水がたまらないように適宜、水を捨ててください。そのままにしておくとそこから
根腐れを起こします。
冬は午前中にたっぷりと水を与えてください。夕方に水をあたえると夜まで水分が残り、低温で根が傷むことがありますので夕方近くからは水をあたえないようにしましょう。
肥料
盆栽用の置き肥を少量、4月~10月まで与えてください。ただ、開花期の4月~5月や暑い盛り(8月)には
肥料はやらないようにします。
植えかえ
時期・頻度
芽が出る前の3月下旬から4月上旬もしくは9~10月に植え替えます。
用土の
赤玉土は2年か3年で崩れて泥になってしまうので、その前に植え替えましょう。
用土
水はけの良い用土であれば特に土質を選ばずに育てられます。新しい用土(赤玉土8、砂2など)で、植え替えます。
植え替えの手順
古い鉢から株を取り出し、古い土を3分の1ほど取り除いてください。
新しい鉢は同じ大きさでもいいですし、ひとまわり大きなものでもいいです。鉢底の穴を鉢底網で塞いで、土が流れ出ないようにするための鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れます。その上に用土を入れて、株を入れ、隙間に用土を入れます。最後にしっかりと水をやって完成です。
植え替えの際に、地上部を少し間引いて根の負担を減らすと、植え替え後の回復が早まります。
挿木
挿し木の適期は5月~9月です。新しい枝を7~10cmほどに切り取りましたら、発根を促進させる植物ホルモン剤などを付けてから、湿らした赤玉土や
ピートモスに挿して発根を待ってください。
管理場所
春〜秋は基本的に室外の日当たりで管理しましょう。頻繁に株を移動させると株が弱って、葉が黄色になって落ちたりすることがありますので、頻繁に置き場所は変えないようにします。
夏は日当たりか、風通しの良い
半日陰が良いでしょう。
越冬
耐寒温度は0度です。室内に取り込み、直射日光の当たる場所に置いてください。冬でも霜や風が当たらなければ屋外でも大丈夫ですが屋内で育てるのが無難です。
冷暖房の風に注意
冷暖房の風は大変乾燥していますので、どんなに強い植物でも冷暖房の風に直にあたると弱ってしまい最後には枯れてしまいます。冷暖房の風には株を当たらせないようにしてください。
葉ガラ・花ガラ摘み
葉も一定期間を過ぎると寿命で茶色くなってしまいますし、花もしぼんでゴミになります。天皇梅はこれらがよく出るので、必ず
花ガラ摘みや枯れ葉取りを行ってください。放置していると、それが腐って病
害虫の原因になります。
病気・害虫
病気、害虫予防は蒸れに注意
風通しが良く、適度に日光が当たる場所に置けば病気はほとんど出ません。まれに害虫がつくことがありますが、見かけたら薬剤を散布してください。
由来
台湾に自生していますが沖縄の自生種は絶滅危惧種に指定されています。
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