アジアンタム・ミクロフィラム(マイクロアジアンタム)の育て方
目次
アジアンタム・ミクロフィラムとは?水やり肥料植えかえ管理場所・日当たりもしもチリチリになったら病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アジアンタム・ミクロフィラム
- 科名
- ワラビ科
- 属名
- ホウライシダ属
- 学名
- Adiantum raddianum 'Micropinnulum'
- 別名
- マイクロアジアンタム
- 耐寒
- 7度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 室内
- 難易度
- 上級者向け
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アジアンタム・ミクロフィラムとは?
アジアンタム・ミクロフィラムは
ワラビ科の
アジアンタム(Adiantum raddianum)の品種。葉っぱが非常に小さい。育て方はアジアンタムと同じ。ただしミクロフィラムの方が育てるのは難しい。普通のアジアンタムですらチリチリになりやすいのに、これだけ葉っぱが小さいと、さらにチリチリになりやすく、慣れている人でも高確率でダメにします。ところがチリチリに成っても、水をやっていると復活するので、なかなか捨てられない。
実質、購入時が美しさのピーク。手間をかけても、チリチリ→丸坊主→新芽が出る→ある程度復活→うっかりしてチリチリの繰り返しで、徐々に小さくなっていきます。
寒さに当たると新芽が出やすい。よって春先によく新芽が出やすい。
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水やり
春〜秋は土が乾き切る前に水をやるようにし、ビシャビシャは避けますが、指で触ってみたら、ずっと土が濡れているくらいの状態にします。春から夏にかけては受け皿に水を貯めているくらいの方がチリチリのリスクを減らせます。
葉水をして乾燥を防ぐ
アジアンタムは乾燥を嫌い、湿度の高い状態を好みます。土が乾ききる前に水をやるようにして、それ以外に葉っぱに霧吹きをかけて湿度が高い状態を維持します。水をやりすぎると
根腐れも起こしますが、それは冬の話で、春から夏は根腐れより乾燥でチリチリになるリスクの方が高いです。
冬の水やり
冬は活動が止まっているので、春〜秋よりは少し控えて、土が乾いてから
水やりをします。土への水やりは控えますが、
葉水は冬も継続します。
肥料
生育期間(5月〜9月)に液肥を二週間に一回程度やります。見た目に反して
肥料を欲しがります。
植えかえ
時期と頻度
5月〜7月に植え替えをします。植え替えは2年に一回程度。鉢底から根がはみ出したら
根詰まりしそうなので、植え替えをしましょう。根詰まりすると新芽が出にくくなったり、新芽が出ても元気が無くなったり、色が薄くなります。
用土
普通の
培養土で植え付けます。培養土に川砂か
パーライトを少し足して
水はけをよくすると株の健康にいいですが、水もちが悪くなり、チリチリになりやすくなるので、
初心者は通常の培養土で植えましょう。
鉢植えの植え替え手順
古い鉢から取り出したら、土を3分の1ほど落として、黒い根は腐っているので、できるだけ取り除いてから新しい土で植え替えをします。
鉢の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れます。その上に
用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。
管理場所・日当たり
春から夏は戸外の明るい日陰か室内の明るいところで管理します。
室内で育てる場合、全然日光が入ってきていない部屋では、さすがに日光不足になります。カーテン越しくらいなら日光に当てた方が葉っぱがよく茂るし、葉の色も濃くなります。ただ乾燥にはとにかく注意。
越冬
寒さに当たったら枯れるので冬は室内の日当たりで管理します。耐寒温度は7度なので、昼間に暖房がかかっているところで管理することになりますが、暖房で空気が乾燥しているので葉水で乾燥を予防してください。
窓辺で管理していると、夜中に外気温が下がって、窓の近くは氷点下になることがあり、そのままだと枯れるので、夜中は室内の中央に移動させましょう。
冷暖房の風に注意
冷暖房の風はすんごく乾燥しています。この風が直接当たるとあっという間にチリチリです。普通のアジアンタムですらチリチリになるのですから、ミクロフィラムはさらにです。気をつけましょう。
アジアンタム・ミクロフィラムはとにかく「高い湿度」を維持するのがコツ。加湿器・水やり・葉水・置き場所…などに注意して管理します。ただ、これが難しいのです。以下のリンクも参考にしてください
もしもチリチリになったら
チリチリになってしまったら、チリチリになった部分を刈ってしまいます。見るも無残なイガグリ丸坊主になります。このイガグリ坊主に水をやって管理していると新芽が出てきます。高湿度を維持すれば復活しますが、それができたらチリチリになっていないわけで、これは相当に難しいです。
心が折れたら素直に廃棄する勇気を持ちましょう。
病気・害虫
新芽を
アブラムシや
ダンゴムシが食べます。湿度が高い状態を維持するので
ナメクジも出ます。
特徴・由来・伝承
葉っぱの小さなアジアンタム。ミクロフィラムは「小さい」という意味の
学名で、アジアンタム以外の植物にも付いています。葉っぱが小さいことから「マイクロアジアンタム」という名前で売られることもあります。
育て方については
も参考にしてください。
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