スターチスの育て方
目次
スターチスとは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり枯葉は取る病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- スターチス
- 科名
- イソマツ科
- 属名
- イソマツ属
- 学名
- Limonium sinuatum
- 別名
- ハナハマサジ・花浜匙・リモニウム
- 耐寒
- 4度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 上級者向け
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スターチスとは?
スターチスは
イソマツ科イソマツ属(リモニウム属)の
一年草のハナハマサジ(Limonium sinuatum)、
多年草のベリディフォリウム(Limonium bellidifolium)、多年草のラティフォリウム(Limonium latifolium)などがあります。このページでは一般的なスターチス=
和名「ハナハマサジ」について述べていますが、育て方は同じです。
秋に種を撒いて、春に咲かせる植物です。苗の流通はあまりしていません。秋に種をまいて春に花が咲き、夏になると高温多湿で枯れてしまう一年草と考えた方が気が楽です。
草丈80cm〜150cm
●切花でよく流通していて、逆さにしておくと
ドライフラワーになりやすい。もともとカサカサしていてドライフラワーっぽい。
●青紫やピンクのスターチスの花の中に白いものがポツポツと付いている場合があります。あれが本来の花です。青紫やピンクの部分はガクです。
●
カスミソウのように花束のクッションとして使われる「ブルーファンタジア」…通称ブルファンもスターチスの仲間です。
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水やり
湿度が高いと、蒸れて傷んでしまいます。水は控えめにしてください。
鉢植えの場合は土が乾いていたら水をしっかりとやります。受け皿にたまった水は捨てるようにしてください。土が乾いていないうちは水をやらないで下さい。
庭植えにした場合は乾燥に強く過湿が苦手なので、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。あまりに乾燥して葉っぱがしおれるようなら水をやる程度でいいです。
肥料
肥料を沢山あげると葉っぱが茂り、茎が伸びて折れやすくなります。ですが肥料が不足すると下葉が枯れやすくなります。下葉が枯れると腐って
病気の元になるので、様子を見て調節しましょう。
庭植えの場合は秋(10月〜11月)に一回化成肥料を説明書の容量だけ施肥します。鉢植えの場合は秋(10月〜11月)に一回化成肥料を施肥し、3月前後に2週間に一回ほどの頻度で液体肥料を薄めて何度か与えてください。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
種蒔きは秋(9月〜10月)、育苗してできた苗を10月〜11月に植え付けます。寒冷地では秋に種まきし温室で育苗してから3月〜4月に苗を植えます。
種まき・育苗
本来のスターチスの種には水をはじく毛が生えていて、その撒くと発芽しにくいのですが、市販している種には水をはじく毛が取り除いてあります。もしもスターチスから採取した種を撒く場合は、種に砂を混ぜて、毛を擦って取り除きます。
ポットに
バーミキュライト単用や種まき
用土に種をまいて、うっすらと土を被せて乾燥しないように水をやって明るい日陰で管理していると発芽します。
発芽して葉っぱが何枚かになったら、ポット内に根が回り切る前に庭や鉢に植え付けます。
用土
市販されている花と野菜の土で植え付けをします。庭植えする場合は、土に
腐葉土を混ぜ、
水はけが悪いならば
軽石小粒か川砂を1割ほど混ぜて水はけをよくしてから植え付けをしましょう。
鉢植えの植えつけ・植え替えの手順
鉢8号に一苗を植えます。
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、網の上に3センチほど鉢底石(軽石)を入れて、用土を入れて高さを調節し、株の土面が鉢のフチから2cm下になるようにします。株を入れて、隙間に用土を入れて最後に水をやります。
植え替えの場合は土を落とさないで少し大きな鉢に新しい土を足して植え替えてください。土を落とすと根が傷ついて、生育不良を起こすので避けましょう。
庭植えの手順
深さ20cm穴を掘り、掘り出した土に腐葉土を2割ほど追加して化成肥料を説明書の容量の半分だけ入れて、よく混ぜて用土とし、用土を半分戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。
水はけの良い土を好みますので水もちが良すぎるなら、川砂か軽石小粒を混ぜて水はけをよくしておくといいです。
支柱を
草丈が高い割に茎が弱く、ポキポキ折れてしまいますので、生育したら、鉢植えなら支柱を立ててくくりつけます。庭植えなら植えた周囲に何本が支柱を立てて、紐で囲って倒れにくくしましょう。
管理場所・日当たり
日当たりで管理します。
スターチスは乾燥に強いのですが、過湿に弱く特に梅雨の長雨に晒されると、腐ってしまいます。梅雨の時期は軒下に移動させてください。
冬の管理場所
耐寒温度は4度と
暖地ならば戸外で越冬も可能ですが、それ以外の地域では戸外で管理するには厳しいです。冬は室内に取り込んでしまうか、株元に腐葉土などを敷いて
マルチングして霜除けをしましょう。
枯葉は取る
葉っぱが枯れたら、取り除きます。スターチスは過湿が苦手で、枯葉が水に濡れて腐ると病気の元になります。取り除きましょう。
病気・害虫
立ち枯れ病
ようは水のやりすぎか、土の水はけが悪くて、雑菌が繁殖してスターチスの中に入り込んで枯れてしまう状態。
水やりを控えることで予防します。また、葉っぱが枯れ、その葉っぱが腐って雑菌が繁殖しやすいので、枯れ葉は取り除きましょう。
アブラムシ
気温が高い時期に発生します。
オルトランを使っておくと予防できますが、発生してしまったら薬剤で駆除します。
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