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アルメリアの育て方

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アルメリア
目次
アルメリアとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
花ガラ摘み
病害虫
由来・伝承
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学名などの基礎データ
アルメリアの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
アルメリア
科名
イソマツ科
属名
ハマカンザシ属
学名
Armeria
別名
浜簪
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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アルメリアとは?

アルメリア:アルメリアとは?
アルメリアはイソマツ科の常緑多年草。冬も地上部が枯れずに越冬します。

ヨーロッパの海岸が原産で寒さと塩分に強いのですが、日本の夏の多湿には弱く、風通しが悪かったら、枯れてしまいます。アルメリアは非常に頑健な植物なので夏の暑ささえ乗り切れば、育てるのは簡単な植物ですが、夏の枯れる一年草と割り切って夏越しは諦めた方が気が楽です。

霜に当たっても枯れはしませんが、霜柱になって、土が持ち上がると根が傷んでしまいますので、霜柱が起きる地域では腐葉土やワラなどを根元に被せてマルチングをしてやって防ぎましょう。
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水やり

庭植えの水やり

植え付け直後にたっぷりと水をやったら、あとは自然に降る雨だけで十分です。もちろん日照りが続いて葉っぱの先から枯れ込んでくるようなら庭植えでも水やりをしましょう。

水切れすると葉っぱの先から枯れ込むが、余程のことです。

鉢植えの水やり

アルメリアは乾燥に強い植物で基本的に乾燥気味に管理するのがコツ。土が乾いたら水をタップリとやってください。蒸れと高温に弱いので、水のやり過ぎに注意しましょう。土が乾くまでは水をやらないようにします。

春(3月から5月)の開花中は水切れしやすい。水が不足すると開花が鈍くなるので、注意する。

夏(6月から8月)は花がなくなり、水をさほど欲しがらなくなり、また梅雨と夏は過湿で根腐れしやすいので、水やりしすぎないように気を付ける。

秋(9月から11月)は気温が徐々に低下しますが生育する時期です。土が乾いてから水をやるようにします。

冬(12月から2月)は活動が鈍くなっているので、土が乾いてから数日たってから水をやるようにします。朝に水をやってください。夕方に水をやると水が明け方に霜柱になってしまい、アルメリアの根を傷めてしまいます。

肥料

鉢植えでも庭植えでも、春(3月〜4月あたり)と秋(10月〜11月あたり)に、液体肥料を二週間に一回、与えてください。アルメリアは痩せ地に育つ植物で肥料が多いと根腐れしますが、肥料が不足すると葉っぱが黄色くなってきますので、様子を見つつ調整をしてください。

夏に肥料をやると腐って枯れやすい。冬も生育が鈍くなっているため肥料はやらないでください。
緩効性化成肥料をやってもいいのですが、時期がずれて夏に肥料が残ると危険なので春は絶対に液体肥料をやりましょう。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

春(3月4月)、秋(10月11月)に植え付ける。鉢植えは根詰まりする前に植え替えをする。鉢底から根がはみ出していたら根詰まりしているので植え替える。毎年か2年に一回植え替えをすることになります。

庭植えでも3年か4年に一回は掘り出して、株分けをする。株分けしないと密生して蒸れて枯れやすいので、掘り上げて植え直しましょう。

用土

水はけのよい土を好みます。市販されている土(花と野菜の培養土)でも大丈夫ですが、市販されている土(花と野菜の培養土)に川砂・パーライト軽石を1割から2割ほど混ぜて水はけをよくしてから植えると良いです。

庭植えにする場合は、元の庭土に苦土石灰を少量やり、中和してから植えてください。
高山性アルメリア(ジュニペリフォリア)の場合は山野草の土を使い、鉢植えにする。
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鉢植え

新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cmから3cmほど入れて、その上に用土を入れ、株の高さを調節しつつ、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。植え替えであれば、古い鉢から株を取り出し、古い土を3分の1ほど落として、傷んだ根をハサミで適当に取り除いてから植え付けます。

植え替えの際に株分けも可能。ナイフで株を切って縦に割いて株分けする。アルメリアは株が成長して葉っぱ・芽が密生すると蒸れて枯れやすくなるので、株分けは積極的にした方が株の健康にはよいです。

庭植えへの植え付け

庭土を深さ20cm掘り返して、土に苦土石灰を入れて中和する。中和反応は1週間〜10日かかるので、1週間後に掘り返した土に腐葉土か堆肥を2割追加して、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とする。水捌けが悪いなら川砂・パーライト・軽石小粒のどれかを混ぜて水捌けを良くしてから植える。できれば1週間寝かせて土を馴染ませるといいですが、寝かせなくてもいいです。

穴に半分の用土を戻して、株を入れていく。アルメリアの株の土は少しほぐして植えると根が広がりやすいです。隙間に用土を入れていって、最後に水をやって完成です。
3年か4年に一回は掘り出して、株分けをする。株分けをしないと密生して蒸れて枯れやすい。

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種蒔(春か秋)

湿度が高い日本では花粉が湿って受粉できず実がほどんどできない。種子の採取は難しいので、種蒔は種を買って行う。よって種蒔は家庭では一般的ではないです。

種蒔は春(3月4月)か秋(10月11月)。上記の用土を用意して、その上に種を播き、上に用土を薄くかぶせます。アルメリアの種子は光好性でかぶせる土が厚いと発芽しません。あとは乾燥しないように水をやっていると発芽します。

ビニールポットで種まきして育苗してもいいですし、直播でもいいです。
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管理場所・日当たり

アルメリアは日当たりを好みます。日が当たっていないと弱ってきます。

夏の暑さには弱くないのですが、蒸れに弱い。頑健なアルメリアですが多湿にやられると枯れてしまいますので、梅雨〜夏は雨の当たらない風通しの良い半日陰になるところで管理するといいでしょう。

北海道でも栽培できるくらいに冬の寒さには強く、戸外で越冬します。戸外の日当たりで管理します。ただし、霜柱が発生して根を傷つけられると枯死してしまいます。そこで、戸外の霜が降りる場所で管理している場合は、土に腐葉土やワラをかぶせてマルチングをして霜柱除けをしておきます。

花ガラ摘み

花がしぼんだら早めに摘んでしまう。花ガラとは花がしぼんだもの。放置していると灰色カビ病が発生しやすくなる。また、花が結実すると株が弱るので、それを防ぐ目的もある。

病害虫

灰色カビ病
灰色のカビが花や葉に発生する。原因はボトリチス病というカビで湿度が高いと発生する。梅雨時期に発生しやすいので、できるならば雨が当たらないようにし、風通しの良い場所に移動させる。また、葉っぱをむしり風通しをよくする。

白絹病
白絹病は株の外側の葉っぱから黄色く変色して枯れていく。原因はカビ。薬剤は効かない。石灰を散布して中和して乾燥させることで予防できる。

根腐れ
水のやりすぎ・肥料過多で根腐れを起こします。水と肥料を控え、それでも改善しないなら環境を見直しましょう。例えば、日当たりが悪くて、生育が鈍くて水を吸い上げる力が弱くて根腐れした、土の水捌けが悪いとか。

アブラムシ
アブラムシは葉っぱや茎から汁を吸う虫。発生したら薬剤を散布して駆除します。そこまで発生しない。

由来・伝承

細い葉っぱをこんもりと茂らせた中から、ニョキっと花茎の伸ばしてその先にクス玉のような花を咲かせる植物。背が低いので、花檀の縁取りなどに使うときれいです。

アルメリアというスペインの都市がありますが、このアルメリアと関係するかは不明。つづりが違うので多分無関係。
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