スモモ(季)の育て方
目次
スモモ(季)とは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり作業病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- スモモ
- 科名
- バラ科
- 属名
- サクラ属
- 学名
- Prunus salicina
- 別名
- 李・酢桃
- 耐寒
- マイナス25度〜マイナス20度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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スモモ(季)とは?
スモモは
バラ科サクラ属の落葉果樹。スモモには日本スモモとヨーロッパスモモがあり、ヨーロッパスモモはプルーンと呼ばれます。3月4月に開花して6月から8月に収穫。寒さにも暑さにも強い。日本に昔から育っている植物なので育てるのは問題ない。果実は貯蔵・輸送が難しいため、ほとんど流通しておらず、流通しているものは完熟していない早どりか、干した「プルーン」です。
自家結実しない品種がほとんどだが、「サンタローザ」「ビューティー」「メスレー」「彩の姫」などの一部の品種は自家結実して、一本植えれば結実します。
樹高2mから4m
株間2m
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水やり
庭植えにすれば、日照りでもない限りは
水やりは不要。ただし、日照りの時に水をやってください。スモモは乾燥気味を好みますので、庭植えの場合は水やりは控えめにしましょう。
鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは、鉢底の穴から水が出るくらいにしっかりとやります。
夏は朝と夕方の2回、しっかりと水やりをし、冬は土が乾いてから2日か3日たってから水をやります。
肥料
庭植えも鉢植えも2月と9月〜10月に
肥料をやります。庭植えであれば化成肥料を、株の周囲に数箇所穴を掘って、埋めます。鉢植えの場合は、鉢のフチに肥料を置いてください。
2月は寒肥。春以降の開花と生育のための肥料です。
9月〜10月は結実で消費した栄養を補給するお礼肥です。この肥料が不足すると翌年に花が咲いても花が落ちたり、実が落ちたりします。
土の肥料の窒素成分が多いと、花が少なくなり、実が落ちやすいです。化成肥料が即効性があり、バランス良く配合されているので便利です。
植え付け・植えかえ
植え付け・植え替えは10月から翌年の3月4月あたりまで。落葉時期に植える。鉢植えは2年か3年に一回は植え替えをします。真冬の植え付けは人間がキツイです。
用土
水はけが良ければ土質は選ばない。一般的な
培養土を使用するか、自作するのであれば
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものを使います。もしくは赤玉土6腐葉土3川砂1でも。
庭植え
庭植えする場合は、根鉢の倍の大きさの穴を掘り、掘り出した土に化成肥料か
油粕+骨粉を規定量と、庭土に対して3割ほどの腐葉土か
堆肥を混ぜておきます。できれば1週間寝かせて馴染ませるといいです。
穴に
用土を半分もどし、スモモの苗を入れて隙間に用土を入れます。深植えしないようにしてください。深植えすると根が傷みます。最後にしっかりと水をやってください。
植え付けから収穫まで3年か4年です。
苗の地上部を50センチか60センチほどに切り戻すと、植え付け後によく生育しやすいです。植物は根の量と地上の枝葉の量が対応しています。切り戻すことで、根の量に対応させるように枝葉を出そうとするので、切り戻すといいです。
スモモは自家結実しない品種が多いので、自家結実しないものの時は別品種を二本植える。2本植える場合は、株間を2m空けましょう。ただ、相性があるので、自家結実するものを一本植えるほうが確実。
鉢植え
鉢植えにするときは10号鉢に植えてください。素焼きでもプラスチック鉢でもいいですが、移動・植え替えを考えるとプラスチックがいいでしょう。
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(
軽石)を入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやります。
植え替えの場合は土を3分の1落として、傷んで変色した根を落としてから、植え替えてください。その際、地上部を切り戻すと根の負担が減って、回復が早くなります。
管理場所・日当たり
日光が少ないと実がなっても落ちやすくなります。
寒さに強くマイナス25度からマイナス20度に耐えます。品種によりますが。ただし3月4月の開花時に霜に当たると結実しないので、3月〜4月に霜が降りる地域では鉢植えにし、霜の当たらない軒下で管理するか、寒冷紗で霜除けします。もしくは開花の遅い品種を選びます。
作業
剪定
剪定は12月から2月にする。3月以降に剪定すると切り口から樹液が出て良くない。まず、枯れた枝、変な方向にのびた枝、密生している枝を落とします。スモモは短い枝に実がなるので、冬の間に長い枝を切り詰めておきます。
落とす枝については以下のページも参考にしてください。
摘果(4月〜6月)
開花した花、全て実をつけると、小さくて美味しくない実しかならないので間引きます(摘果)。実がなったら、枝10cmにつき1個を目安に実を間引きます。変色していたり、変形していたり、成長しない実は早めに摘んでしまいましょう。
収穫(7月〜9月)
収穫は7月〜9月です。良い色合いになって、柔らかくなったら収穫します。保存は効きづらいので早めに食べましょう。
病気・害虫
アブラムシ・
カイガラムシ・
シンクイムシなどが発生します。
害虫が発生したら薬剤を散布してください。シンクイムシは果実を食害します。袋をかけると予防できます。
病気としては黒斑病・灰星病・ふくろみ病が発生します。これらは3月から殺菌剤を散布しておくと予防できます。ふくろみ病はソルダムなどの一部の品種にしか発生しません。
特徴・由来・伝承
桃(モモ)より酸っぱいことから酢桃(スモモ)と呼ばれる。漢字では李と一字で表される。中国が原産だが英語では「日本スモモ」と呼ばれる。日本スモモは「プラム」と呼ばれることが多い。コーカサス原産のは西洋スモモは「プルーン」と呼ばれる。ミキプルーンは西洋スモモを干したもの。
ただし、
学名で言えば「プラム」は「スモモ属」の総称で、プルーンもスモモも「プラム」の仲間になります。このページでは「スモモ(=日本スモモ)」のことをまとめています。
品種
大石早生
ソルダム
メスレー(自家結実)
ビューティ(自家結実)
太陽
サンタローザ(自家結実)
貴陽
花螺李(ガラリ)
秋姫
サマーエンジェル
紅りょうぜん
サマービュート
ハニーローザ
李王
ケルシー
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