マテバシイの育て方
目次
マテバシイの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり病害虫剪定特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- マテバシイ
- 科名
- ブナ科
- 属名
- マテバシイ属
- 学名
- Lithocarpus edulis
- 別名
- 馬刀葉椎・全手葉椎
- 耐寒
- マイナス10度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
スポンサーリンク
マテバシイの特徴は?
マテバシイは日本の房総半島・紀伊半島・四国・九州の温暖な地域に自生する
ブナ科マテバシイ属の常緑高木。
雌雄同株。シイノキに似ているが別属です。俗に言う「
ドングリ」がなる木。別名にマテバガシ、マテガシ、マタジイ、サツマジイ、アオジイ、トウジイと色々と呼ばれます。栗のような花が初夏(6月)に咲き、その実が成熟するのは1年後。斑入り葉のマテバシイもある。
葉っぱが大きく、樹高も高いので一般家庭には向かない。公園や街路樹などに利用される。乾燥・大気汚染・潮風にも強い。防風林・防火、果ては防音を期待して植えられることもある。暖かい地域に育つ木だが、現在は関東以西の平野部によく植えられている。
樹高10mから15m
幅3mから5m
スポンサーリンク
水やり
庭植えの水やり
植え付けて三週間ほどは根が土に広がりきっていないので、庭植えでも水をやってください。その後、根付いたら自然に降る雨だけでほぼ十分です。あまりに乾燥して日照りが続くようなら、
水やりをする程度です。
鉢植えの水やり
一般的には庭植えですが鉢植えでも可能(できなくもない…程度)。
土が乾いたら水をやります。マテバシイは湿潤な環境を好むので、多少水やりを多めの方がよく育ちます。夏は毎日水やりをします。冬は二、三日に一回水やり。
肥料
2月に
堆肥か
鶏糞を根に当たらないように深さ20cmの穴を数カ所掘って、埋めてやります。また、9月に化成
肥料を株元にまいてやります。肥料があったほうが実付きがよくなり、生育するが生育すると邪魔かもしれないので様子を見てやるようにする。
鉢植えの場合は3月〜4月と9月に緩効性肥料(化成肥料)をやってください。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
真夏以外の5月から9月。寒さに弱いので春に植え付けをする方がいい。
用土
鉢植えにする場合は一般的な花と野菜の
培養土でいいです。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。庭植えの場合は庭土に腐葉土か堆肥を追加して、
用土とします。
庭植え
庭に根鉢の倍の深さと直径の穴を掘って、掘り出した土に3割から4割の腐葉土か堆肥を足してよく混ぜます。マテバシイは肥沃な土を好みますので多めに入れましょう。混ぜた用土の半分を穴に戻して、マテバシイの苗を入れて用土を隙間に詰め、水をやって完成です。
●大きくなっては困る場合は鉢植えにするか、根が広がらないようにマテバシイの周囲にブロックを埋め込んで根が広がらないようにして大きくなるのを防ぎます。
●管理しきれないなら早めに掘り返して取り除く覚悟を持とう。
●移植もできる。
鉢植え
最初に鉢植えをするときは、まず鉢の下の穴に鉢底ネットを置いて、その上に
軽石を2cm〜3cmを敷いて、次に土を入れて高さを調整しましょう。株を植えて、その周りにも土を入れて、最後に水をやると、ちゃんと水が鉢の底から出るまでしっかり水分が行き渡り、根が土に広がりやすくなります。
植え替えの際は、古い土を少し取り除いて、同じ大きさの鉢か、ちょっと大きめの鉢に上の手順で植え替えると、植物が快適に成長できます。
どんぐりで簡単に増える
秋にドングリが熟しますので、このドングリを土に埋めておくと春に芽が出ます。乾燥すると
発芽率が落ちるので、見つけたらすぐに埋めるといいです。そんなに芽を出してもあんまり意味がないですけどね。
ドングリを保管する場合は、ジップロックなどに入れて、乾燥しないように冷蔵庫で保管しておきます。もしもドングリから盆栽仕立てにする場合は、
ドングリのページを参考にしてください。
管理場所・日当たり
日当たりで風通しの良いところ。理想としては湿った土壌を好みますが、乾燥にも強いので気にしない。東北南部までは育つが、それより北では枯れる(そもそも暖かい地域の木なので)。関東では街路樹などに利用されている。
病害虫
カイガラムシ・
アブラムシなどが発生します。
植えたばかりの幼い苗は
コガネムシの幼虫が発生して、被害があるかもしれません。
剪定
庭植えにした場合、大きさを抑制するためにも
剪定は必須。実付きが悪くなろうと自然樹形が乱れようと、放置して入れば大きく育って、マズいことになります。
そんな大きくなっては困るのであれば鉢植えにするか、根が広がらないようにブロックで広がりを抑えるなどして、工夫するべきです。マテバシイは枝の先にだけ葉っぱと花をつけるので、全体を切り戻すと花と葉っぱがゼロになり、花も咲かず、ひどい場合は枯れてしまいます。剪定は10〜11月に風通しが良くなるように、枝分かれしているとこで、枝を間引くように剪定します。
また、太い枝を切ると小さな枝がたくさん出てきて樹形が乱れますので、一番いいのは徒長枝や妙なとこから出た枝や邪魔な枝を剪定する程度にして、自然に伸ばすことです(そのためには根が広がらない工夫が必要)。
参考:
枝の種類(剪定の基礎知識)特徴・由来・伝承
日本固有のドングリがなる木。温暖な土地に育つ。
マテガイ(馬刀貝)に似た葉っぱの、シイノキという意味で「マテバシイ」だけど、マテガイ?に似てる??と思いますが、マテバシイは他のドングリ系の樹木の中では葉っぱが大きいのでそういう意味でしょう。別の説では「待てば」「シイノキ」のように食べられるとも。マテバシイの実は俗に言う「どんぐり」の形をしているが、通常のドングリのように渋みの成分のタンニンが少ないので、アク抜きしないでも食べられる。
●食べられるだけで、すごく美味しいわけじゃない。
スポンサーリンク
関連記事
ブナ科