●ある日突然、若年の葉たちが一斉にかすり状になる。「かすり状」とはかすれたような擦り傷のような細かな模様ができてしまうことなのですが、光化学スモッグの被害を受けたペチュニアの状態の葉の説明を詳しくします。葉の内部の緑の部分だけが細かくトコロドコロ消失します。一見、小さな穴がたくさんできて葉の裏側から陥没したかのように見えます。葉の内部がスケスケの穴あきになります。が、消失するのは葉の内部の緑の部分だけで、葉の表皮(葉の裏面の皮含む)はそのまま残っています。皮が残るため、葉全体を外側から見たとき「穴」というより、表面からは白い模様、裏面からは光沢のある模様に見えるのだと思います。
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モザイク病と異なり、被害は「葉っぱにしか出ません」。花は異常がないのに葉だけがおかしくなります。特に、上のほうにある生育旺盛な若い葉がやられます。根本に近い古い葉は大丈夫だったりします。また、モザイク病で葉の一部が斑入りのように白っぽくなるのと違い、このかすり状の模様はミリ単位で、初期では見逃すほど本当に小さいです。
●虫の姿がどこにもいません。どんなによく見ても食害している虫が見当たりません。小さい虫が闊歩しているわけでもなく、
ハモグリガ・
ハモグリバエなどが葉に潜り込んだにしては這ったスジ状の跡がありません。虫の糞などもありません。ただ細かな陥没状の模様が存在するのみ。