ミズヒキの育て方

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ミズヒキの基礎データ

ミズヒキ
科名
タデ科
属名
イヌタデ属
学名
Persicaria filiformis
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
ミズヒキの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

ミズヒキ(水引)とは?

ミズヒキ(水引)はタデ科イヌタデ属の冬は落葉する多年草。北海道から本州四国九州沖縄まで日本中に自生する。草丈が低く、紐のような花茎に小さな花が初秋から晩秋にかけて咲きます。花っていうよりは、贈答品に結びつける「水引(ミズヒキ)」に確かにそっくり。名前はもちろん、そこから来ています。花は上から見ると赤、下から見ると白。そういうところも水引っぽい。斑入りのものもある。

花はよく見れば趣があるんですが、パッと見には地味。群生させるか、斑入りの葉っぱがキレイなものを植えた方がいい。性質は頑健。こぼれダネで増え、増えすぎて困るかもしれない。そういう意味では上級者向け。
草丈30cmから80cm
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水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。夏の日照りの時に様子を見て水をやる程度です。

鉢植えの水やり

鉢植えにする場合は、土が乾いたら水やりを行います。水を与える際には、鉢底から水が滲み出すほどしっかりと与えます。乾燥には強いですが、過湿には弱いので、土がまだ湿っている場合は水やりを控えてください。そうしないと根腐れのリスクが高まります。水やり後は、次に土が乾くまで水やりを控えましょう。また、受け皿に溜まった水は捨ててください。

肥料

そもそも自生する植物なので、肥料はなくても枯れない。鉢植えで生育が悪い場合は、生育時期にあたる4月〜11月に2ヶ月に一回緩効性肥料をやるか、2週に一回液体肥料ををやる。

庭植えの場合、肥料はなくていいです。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期・頻度

春〜初夏に植え付け・植え替えをします。根詰まりを防ぐために、鉢植えは2年に一回は植え替えをしてください。

用土

一般的な花や野菜を育てるような市販の培養土を使用して植え付けます。自分で調合する場合は、赤玉土小粒の腐葉土を6対4の割合で混ぜた土を使用します。

鉢植え

鉢植えに植える場合は、まず鉢の底の排水穴に鉢底ネットを敷き、土が抜けないようにします。次に、鉢底石(軽石)を2cmから3cmほど入れて、その上に土を入れて高さを調節します。そこに苗を植え、周囲に土を詰めていきます。最後に、十分な量の水を与えます。水が鉢底から流れ出るまで十分に水を与えましょう。

植え替えの場合は、まず古い鉢から株を取り出し、古い土の約3分の1を取り除きます。その後、同じ大きさの鉢か、少し大きな鉢に植え替えます。鉢に新しい土を足し入れて、株を植えます。

庭植え

庭に植える場合は、まず20cm〜25cmほどの深さで土を掘り返します。掘り出した土には、腐葉土や堆肥を2割から3割ほど混ぜて土壌を改良します。その後、作った土を半分ほどの穴を戻し、株を植えます。株を植えたら、周囲に隙間がないように土を詰めていきます。最後に、たっぷりと水を与えて完成です。

種まき

種まきをするというよりは、勝手に増える。広がりすぎて困るので、管理しきれない人は植えないほうがいい。秋にこぼれて、春に発芽する。

管理場所・日当たり

寒さには強い。北海道で育つくらいなので、霜にも凍結にも負けない。日当たりか半日陰で育てる。日光が少ないと花が少ない。ただでさえ、花が地味なので日光不足は避けたほうがいいかも。

斑入りの種類なら、半日陰・日陰でカラーリーフとして育てるのもいい。

剪定

こぼれダネで増える。増えすぎて困る。そこで花が終わる頃…9月10月に全体を刈り込んで、花を刈り、種子が落ちないようにすることで広がりを防ぐ。この管理ができないなら植えない方がいい。

先祖返り

斑入りの品種は先祖返りしやすい。

先祖返りというのは斑入りじゃない普通の緑の葉っぱが出てくること。緑の葉っぱの方が葉緑素が多く、頑健で、斑入りの葉っぱを駆逐してしまい、気がついたら、一面、緑のミズヒキってことになる。そこで、斑入りを植えたのに、普通の緑の葉っぱが出てきたら速攻で引っこ抜く。

病気・害虫

ほぼ発生しない。

特徴・由来・伝承

贈答用に結ぶ水引に似ていることからミズヒキと呼ばれる。銀水引という真っ白なミズヒキもある。金水引(キンミズヒキ)というバラ科植物があるが、全くの別種(見た目もぜんぜん違うし)。
日本中で自生する「山野草」。茶花としても利用される。
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