マルバヒイラギの育て方

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マルバヒイラギの基礎データ
マルバヒイラギ
科名モクセイ科
属名モクセイ属
学名Osmanthus heterophyllus cv. Rotundifolius
別名丸葉柊
耐寒マイナス5度
水やり水を好む
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
剪定
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マルバヒイラギの特徴は?

マルバヒイラギは日本の福島県以南の本州・四国・九州・沖縄に自生するモクセイ科の常緑高木のヒイラギの変種で葉っぱが小さくて、トゲがほとんどないヒイラギです。

11月〜12月あたりに香りのある白い花が咲く。モクセイの仲間で、花の香りも結構強い。雌雄別株で、雄株には雄花が咲き、雌株には雄しべと雌しべが付いている「両性花」が咲く。一般に流通しているのは雌株です。

常緑でトゲなしで、開花して甘い香りがして魅力的な庭木です。生垣にしていることが多いです。
樹高4mから8m
マルバヒイラギ
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庭植えの水やり

庭植えならば根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。夏の乾燥時期に水をやる程度。ただし、根が土に馴染んでいない場合は水切れを起こしてしまいますので、植え付けしてから二ヶ月ほどは庭植えでも水やりをするようにします。

乾燥よけのマルチングを

マルバヒイラギは乾燥に弱いです。夏の高温乾燥時期は株元から蒸発が激しいと枯れ込んでしまいますし、冬の乾燥した寒風が株元に吹くと乾燥で枯れてしまいます。乾燥を防ぐためには腐葉土かワラを株元に敷いてマルチングして、蒸発を防ぐようにします。

鉢植えの水やり

鉢植えにした場合の水やりは普通に水やりをします。土が乾いていたら、鉢底から水が出てくるくらいにしっかりとやってください。受け皿に水が溜まっていたら水を捨ててください。

夏の水やり

夏は朝と夕方の二回、しっかりと水をやります。マルバヒイラギは乾燥に弱いので、夏の高温乾燥時期は乾燥しないように水をやるか、それでも追いつかない場合は半日陰・日陰に移動させます。

冬の水やり

冬は生育が止まっていて、土中の水分がなかなかなくならず、秋以前の感覚で水をやっていると根腐れします。土が乾いてから数日経って水をやる程度に頻度を減らします。できれば土壌水分計で計測してから判断すると失敗が減ります。

冬も乾燥した寒風に当たると乾燥で枯れこむことがあるので、寒風が当たらない場所に移動させます。

肥料

肥料はさほど必要じゃないが、あった方が生育はいい。生育が悪いならば2月に化成肥料をやり、6月から8月のどこかで一回だけ肥料をやる。
化成肥料
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植え付け・植えかえ

時期

マルバヒイラギは寒さに弱いので、霜が降りなくなってから植える方がいい。4月から5月に植え替え・植え付けをする。根の張りが早いので鉢植えは2年に一回か、毎年植え替えをする。
4月の下旬だと関東でも霜が降りることがある。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植える。自作する場合は赤玉土小粒7腐葉土3を混ぜたものを使う。庭植えの場合は、庭土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜてから植えます。どうにも水はけが悪い場合…粘土質の場合は、川砂を混ぜて水はけをよくします。
掘り返すと、水が染み出すような場所では根腐れするので無理です。場所を変えましょう。

鉢植え

鉢植えの場合は、現在の根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。古い土は一切落とさないでください。土を落とすと根が傷ついて生育不良を起こします。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2cmから3cmほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
マルバヒイラギは根腐れしやすい。鉢底の軽石(=鉢底石)は多めに入れてもいい。

庭植え

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜて用土とします。

穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。マルバヒイラギは移植は難しい樹木なので、植えるときに「今後後、移動できない」と考えて、よく植える場所を吟味してください。
基本的に植え付けの際に肥料は不要。庭植えの場合で、あまりに土が痩せている場合は肥料を足してもいいけど、のちに追加してもいいのであんまり気にしない。

増やし方

挿し木

6月〜7月に10cm〜15cmほど枝を切り、水揚げをします。下葉を取り除き、赤玉土単用を器に入れて、挿木をさして、乾燥しないように水をやって明るい日陰で管理していると2ヶ月ほどで発根します。

種まき

9月〜10月に果肉を綺麗に取り除き、これを種まきします。秋に種まきして発芽するのは春なので、適当に庭にまいていてもいいです。それなりの苗になるまでは3年か4年かかるので、普通はしません。挿木の方が効率が良いです。

管理場所・日当たり

関東以西なら自生している植物。関東北部は厳しい。関東北部・東北・北海道で育てるならば冬は室内で育てる。

日当たりを好み、夏の直射日光に葉焼けすることはないです。耐陰性もあり、多少の日陰でも問題なく生育します。

乾燥に弱い

マルバヒイラギは乾燥に弱く、夏の高温乾燥と、冬の乾いた寒風に枯れこむことがあります。なので、夏にガンガン直射日光が当たっていると(直射日光や高温じゃなくて)乾燥で枯れこむことがあります。そういう場合は、株元に腐葉土でマルチングをして蒸発を防ぎましょう。

越冬

マルバヒイラギは自体は多少は霜に当たったくらいでは枯れないが、乾いた寒風が当たると、乾燥で枯れてしまうことがあります。腐葉土かワラを被せてマルチングして凍結と乾燥を防ぎましょう。鉢植えの場合は凍結しない場所に移動させる。

剪定

開花が終わる頃…12月あたりか、生育が一段落する6月7月に邪魔な枝を剪定します。強く剪定しても枯れることはないので、不要だと思った枝は幹の近くから落とします。刈り込むことで新しい芽が出てきますので、しっかりと刈り込みましょう。また、内部が密生すると風通しが悪くなって病害虫が発生するので、枝をすくように切ってください。
剪定をしないでいると、下の枝から枯れ込んできます。

病気・害虫

カイガラムシ炭そ病、ハムシなどが発生します。
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