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ヒイラギの育て方

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ヒイラギ
目次
ヒイラギ(柊)とは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
種まき
挿し木
栽培可能地域
管理場所・日当たり
病害虫
剪定
関連記事
学名などの基礎データ
ヒイラギの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ヒイラギ
科名
モクセイ科
属名
モクセイ属
学名
Osmanthus heterophyllus
別名
柊・疼木・柊木
耐寒
マイナス5度
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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ヒイラギ(柊)とは?

ヒイラギ:ヒイラギ(柊)とは?
ヒイラギはモクセイ科モクセイ属の常緑高木。葉っぱに結構痛い棘があるのが特徴で、その棘から魔除けになるとも。棘から防犯のために庭に植える場合もある。

ただし、葉の棘は幼木の特徴で、老木になると棘が丸くなり、このように、ほとんどトゲが見られない葉っぱも出てくる。
ヒイラギ:補足情報
雌雄異株で雄株と雌株があり、雌株じゃないと実はならない。雄株にはオシベしかなく、雌株には雌しべとオシベの両方があって雌株だけで結実する。ほぼ雌株しか流通していない。実はメインじゃないのであんまり気にしないのが普通です。

開花は冬で、受粉して果実になるのは6月7月。春に新芽が出て、夏には生育が止まります。秋になるとまた生育がはじまり、冬に生育が止まります。剪定は生育が止まる夏か、真冬に行います。

斑入りのヒイラギもあり、こちらはカラーリーフとしても綺麗。
樹高4mから8m
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由来・伝承

冬の木と書いて「柊(ヒイラギ)」。ヒイラギという名前は棘に当たると痛いことから「ひひらぐ(=ヒリヒリと痛い)」という古語が語源となったとされる。家の北東…鬼門の方角に植えることで魔の侵入を防ぐとされる。クリスマスホーリーと呼ばれる「セイヨウヒイラギ」が赤い実をつけるのに対して、ヒイラギは青い身を付けます。ヒイラギの実は苦くておいしくありません(毒はない)。花には金木犀キンモクセイ)に似た香りがあります。

マルバヒイラギはヒイラギの老木を増やしたものだという意見もあるが、普通のヒイラギより花の香りが強いので、違うのではないかと思う。

育て方のまとめ

水やりは普通。鉢植えは土が乾いたら。庭植えの場合は根づいたら自然に降る雨だけどほぼ大丈夫。
肥料はさほど必要じゃない。生育が悪いならやる。
●根が傷つくと生育不良を起こすので、移植は不可。鉢植えの場合は古い土を落とさないで植え替えをする。
●夏の高温乾燥と、冬の乾いた寒風の対策に腐葉土マルチングをする。

参考リンク
クリスマスホーリー(セイヨウヒイラギ)
ヒメヒイラギ
ヒイラギモクセイ(ヒイラギとギンモクセイの雑種?)
マルバヒイラギ
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水やり

庭植えの水やり

庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。植え付けしてから二ヶ月くらいはまだ根が広がっていないので、水やりをしてください。
●ヒイラギは夏の高温乾燥・冬の乾燥した寒風には枯れることがあります。乾燥するようならば、乾燥対策のために株元に腐葉土でマルチングして蒸発を防ぐといいです。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。
夏は朝と夕方の二回、水をやります。昼に水をやると水が沸騰して根を傷めますので、やらないようにしてください。
●ヒイラギは乾燥に弱いです。夏に日当たりが良すぎて乾燥したり、冬の乾燥した風に当たって乾燥するようならば、移動させてください。

肥料

肥料は基本的に不要。腐葉土や堆肥といった有機物が土中に十分あるなら基本的には大丈夫。ですが、生育が悪いのであれば2月に寒肥として化成肥料をやるか、穴を掘って腐葉土や堆肥を埋めるといいです。また、6月から8月のどこかで同様に肥料をやってください(6月から8月のどこかで一回だけって意味ね)。

植え付け・植えかえ

時期

ヒイラギは寒さに弱いので、霜が降りなくなってから植える方がいい。4月から5月に植え替え・植え付けをする。鉢植えは2年に一回か、毎年植え替えをする。
●4月の下旬だと関東でも霜が降りることがある。稀だけど5月の第1週に遅霜は降りるので、5月の2週以降に植えた方がいい。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植えるか、自作する場合は赤玉土小粒7腐葉土3を混ぜたものを使う。庭植えの場合は、庭土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜてから植えます。どうにも水はけが悪い場合…粘土質の場合は、川砂を混ぜて水はけをよくします。
●掘り返すと、水が染み出すような場所では根腐れするので無理です。

鉢への植え付け・植え替え手順

鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。古い土は一切落とさないでください。土を落とすと根が傷ついて生育不良を起こします。根の負担を減らすため、鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
●鉢植えにすると、根がよくはるのですぐに10号鉢になる。だが、面倒臭がって急に大きな鉢に植え替えると冬に根腐れしやすいので、園芸初心者は一回り大きな鉢に植え替えた方が無難。
●ヒイラギは根腐れしやすい。鉢底の軽石(=鉢底石)は多めに入れてもいい。

庭への植え付け手順

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。ヒイラギは移植は難しい樹木なので、植えるときは今後、移動できないと考えて、よく植える場所を吟味してください。
●基本的に肥料は不要。鉢植えでもなくていいし、庭植えは基本的になし。庭植えの場合で、あまりに土が痩せている場合は肥料を足してもいいけど、のちに追加してもいいのであんまり気にしない。

種まき

夏に収穫した実の果肉は取り除きます。ジップロックなどの袋に水と入れて腐らせて取り除くと簡単です。これを9月10月に種まきをします。用土(赤玉土単用)を入れた育苗箱や鉢に種まきをして土を5mmほど被せます。発芽は翌年の春。乾燥しないように水をやってください。霧吹きでやるといいです。日陰で管理します。たくさん生えたら間引いて減らしてください。苗床のままで2年ほど生育させ、3年目か4年目から鉢植えや庭植えにする。かなり時間がかかるので普通はやらない。

挿し木

6月7月の生育時期に、10cmから15cmほど枝を切って、水揚げをする。水揚げってのは切り口を水につけて葉っぱの先まで水をあげて、葉っぱをパリっとさせること。切り口を斜めにして断面積を大きくしてから、水を張ったコップに枝を入れて1時間ほど放置する。

次に切り口に近い部分の葉っぱを落として、葉っぱを3枚か4枚ほどにして、それを赤玉土単用の苗床に刺しておく。日陰で乾燥しないように水をやっていると二ヶ月から三ヶ月で発根する。発根したら、鉢か庭に植える。
●ヒイラギを挿し木で増やすことはほとんどないと思う。やるとしたら斑入りのヒイラギを増やしたいときくらいかな。

栽培可能地域

関東以西なら自生している植物。関東北部は厳しい。関東北部・東北・北海道で育てるならば冬は室内で育てる。

管理場所・日当たり

日当たりを好むが…乾燥に注意

日当たりを好み、夏の直射日光に葉焼けすることはないです。ただ、耐陰性があり、多少の日陰でも問題なく生育します。ヒイラギは乾燥に弱く、夏の高温乾燥と、冬の乾いた寒風に枯れこむことがあります。なので、夏にガンガン直射日光が当たっていると(直射日光や高温じゃなくて)乾燥で枯れこむことがあります。そういう場合は、株元に腐葉土でマルチングをして蒸発を防ぎましょう。

越冬

ヒイラギは自体は多少は霜に当たったくらいでは枯れないが、乾いた寒風が当たると、乾燥で枯れてしまうことがあります。腐葉土を被せてマルチングして凍結と乾燥を防ぎましょう。鉢植えの場合は凍結しない場所に移動させる。

病害虫

ヘリグロテントウノミハムシ
害虫はほとんど見られないが、たまにヘリグロテントウノミハムシに食べられることがある。ヘリグロテントウノミハムシは春に新芽を食べ、夏に成虫になってからも葉を食べる。冬は成虫のままで落ち葉で過ごす。見た目がテントウムシに似ている。テントウムシはアブラムシを食べる益虫なので、そのままにしてしまいがちだが、放置しているとエライことになる。
冬に落ち葉を集めて焼却処分し、春に新芽を食べ始める前の2月3月に農薬(スミチオン・オルトラン)を散布することで予防はできる。オルトラン粒剤ならば、株元に撒いていればヒイラギが吸い上げて、その汁を吸った虫を駆除できるので、そちらがオススメ。

カイガラムシ
幹や葉っぱにくっついて汁を吸う虫。動かないが内部に虫がいる。数が少ないならば、歯ブラシなどで落とすが、多いならば、薬剤を散布して駆除する。成虫には薬剤が効かないので、何度か散布する。動けないので、刮ぎ落とすともう登ってこれない。

剪定

開花が終わる頃…12月あたりか、生育が一段落する6月7月に邪魔な枝を剪定します。強く剪定しても枯れることはないので、不要だと思った枝は幹の近くから落とします。刈り込むことで新しい芽が出てきますので、しっかりと刈り込みましょう。また、内部が密生すると風通しが悪くなって病害虫が発生するので、枝をすくように切ってください。

剪定をしないでいると、下の枝から枯れ込んできます。
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