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ヒイラギモクセイの育て方

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ヒイラギモクセイ
目次
ヒイラギモクセイ(柊木犀)とは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
病害虫
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学名などの基礎データ
ヒイラギモクセイの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ヒイラギモクセイ
科名
モクセイ科
属名
モクセイ属
学名
Osmanthus × fortunei
別名
柊木犀
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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ヒイラギモクセイ(柊木犀)とは?

ヒイラギモクセイ:ヒイラギモクセイ(柊木犀)とは?
ヒイラギモクセイはモクセイ科モクセイ属の常緑樹。ギンモクセイヒイラギの交雑種と言われているがハッキリしない。ギンモクセイのような白い花を咲かせ、甘い香りがあるが、ギンモクセイよりも香りは弱いです。花は葉っぱの濃い緑を背景にして非常に目立つ。葉にはヒイラギのようなトゲがあります。トゲが痛いので防犯になるとか、トゲが魔よけになるともいわれます。

本来は雌雄異株ではあるが、オスの木しか見られない。つまり花は咲いても実はならない。繁殖は挿し木だけ。

樹高は4m以上、そのままに切り戻さずにしていると8mになります。刈り込みに強いので、小さくまとめることも可能ですので、生垣目的に植えることが多いです。
樹高4m〜8m
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葉のトゲについて

キンモクセイ→ギンモクセイ→ヒイラギモクセイ→ヒイラギ

の順に葉っぱのトゲがきつくなる。キンモクセイは葉っぱの先にちょっとある程度。ギンモクセイもトゲはあるが、痛いほどではない。ヒイラギモクセイは触ると痛い。ヒイラギは更に痛い。

上記の順番は開花順と同じ。キンモクセイが最初に咲いて、ヒイラギが最後に咲く。

また、ヒイラギモクセイの株の中に全くトゲの無い葉っぱも混在する。トゲのある葉っぱは縁が白いです。

ところで、ヒイラギモクセイの葉っぱにはヒイラギのような光沢は無いです。
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水やり

庭植えの水やり

一旦根付いてしまえば自然雨だけで十分生育します。ヒイラギモクセイは若干乾燥に弱いです。日当たりのいいところに植えている場合、夏は乾燥で枯れることもあります。枯れなくても乾燥で秋以降の花が減ることもあります。

庭植えでも真夏の乾燥する時期は、水をやってください。どうにも乾燥が厳しい場合は株元に腐葉土マルチングして乾燥を防ぎます。

鉢植えの水やり

土が乾いていたら水をやります。土が濡れているのに水をやっていると根腐れすることがあります。

肥料

2月に寒肥として化成肥料堆肥をあげてください。株から少し離して穴を掘って埋めます。あと6月・9月にも同様に施肥してください。6月・9月の肥料は開花するための栄養ですので、開花目的でないなら、この時期の肥料はなくてもいいです。
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植え付け・植えかえ

時期

春か秋に植え付け・植え替えをします。春の新芽が動く前に植え替えするのが無難です。花が咲いている時期は植え替え・植え付けはしない方がいいです。

トゲがあるので、作業は手袋必須。

用土

水はけの良い肥沃な土を好みます。土質は一般的常識的なものであれば十分生育します。鉢植えであれば、一般的な培養土を使います。

鉢植え

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3cm入れて、用土を株を入れて、水をしっかりとやって完成です。

庭植え

庭土を深さ40cm〜50cmほど掘り返し、掘り出した土に苦土石灰を混ぜて中和させます。中和反応は1週間ほどかかるので、1週間後に、腐葉土か堆肥を元の土に対して2割〜3割足して、化成肥料を規定量入れて用土とします。

穴に用土を戻し、株を入れて、土を隙間に入れていきます。土が7割ほど入ったら、水を入れて根に土を馴染ませていきます。余った土で、株の周囲に土手を作り、水を張ります。水がひいたら、土手を崩してならして、完成です。

鉢植えで育てるのは一般的ではないです。また、一度庭植えしたものは掘り上げて鉢植えにすることは出来ません(根が傷つくと生育不良を起こして枯れるため)。もしも庭の株を増やしたかったり、別の場所に移動させるのであれば、挿し木で増やしてください。庭植えすると移植できないので、植える前に植える場所をよく考えましょう。

挿木

6月7月の梅雨時期に新しく伸びた枝を10センチほど切って、まず30分から1時間ほど水につけて「水揚げ」します。水揚げして葉っぱの先まで水を行き渡らせてから、赤玉土単用か挿し木用の用土に挿しておくと発根します。発根するまでは乾燥しないように水をやってください。発根すれば、庭に植えても大丈夫です。

発根剤を切り口に塗るとよく発根します。
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管理場所・日当たり

日向でも日陰でも育つ。本来は日当たりを好む植物なんですが、花を楽しむものでもないので、あまり気にせず植えます。日陰・半日陰に植えられることが多いです。生垣に利用すると、トゲが痛いので防犯になる。

ヒイラギモクセイは若干寒さに弱いので、関東以西では育ちますが、関東以北では無理。
ヒイラギモクセイはキンモクセイよりも寒さに強い。キンモクセイが育たない場所でも育ちます。ですが、土が凍結するような場所では無理です。

剪定

ヒイラギモクセイ:剪定
剪定に非常に強い。刈り込んでも復活します。剪定は年に二回はします(新芽が出る前の2月3月と花が終わる11月)。ヒイラギモクセイを生垣にするには、まず生垣に適した大きさまで成長させます。それからヒイラギモクセイの頂点を切り、これ以上は上に伸びないようにします(芯止め)。すると脇芽が出て横へと生育し始めます。後は整うように剪定します。

剪定をしないと脇芽が増えず、葉っぱが増えず、スカスカになります。

剪定は適当でもOK。伸びた枝を切り戻し、邪魔な枝を落とします。伸びた枝を切り戻すことで新しい葉っぱが出ます。切り戻さないと古い葉っぱだけになり、コレがいずれ落葉してスカスカになります。なので定期的にしっかりと剪定しましょう。

病害虫

ヘリグロテントウノミハムシ

テントウムシに似ているヘリグロテントウノミハムシが発生すると葉に白い斑紋が出る。薬殺します。前もってオルトラン粒剤を撒いていると予防できます。発生後はスミチオンを散布するといいです。
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カイガラムシ・ハダニ

風通しが悪いとカイガラムシハダニが発生します。前もって2月に石灰硫黄剤を撒いていると予防できます。もしくは枝をさばいて風通しをよくするといいです。

イラガ

ヒイラギモクセイにはイラガが発生します。イラガは棘のある気持ち悪い毛虫。触ると非常に痛い。数がすくないならば、触らないようにして、踏み潰して駆除する。数が多いならばフェニトロチオン、アセフェート、ピリミホスメチル、マラソン、ペルメトリンなどの乳剤を7日間隔くらいで数回まいて駆除する。
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