豆苗の育て方

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豆苗の基礎データ
豆苗
科名マメ科
属名エンドウ属
学名Pisum sativum
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
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豆苗(トウミョウ)の再生栽培で再収穫しよう

豆苗(トウミョウ)はエンドウマメを発芽させたもの(スプラウト)。日本のスーパーで売られているものはキヌサヤ・サヤエンドウであることが多い。スーパーではよく売られていて、安い食材です。栄養価も高く、生でも食べられ、炒めたりサラダにしたりと人気です。このページでは食材として売られているものを食べた後に管理して、もう一度食べられる大きさに育てる方法(リボーンベジタブル)…再生栽培で再収穫する方法をまとめています。
まとめ
●1週間ほどで買った時と同じくらいの大きさに戻る。
●豆から3cmほどの位置で切る。
●水が漏れない器で根が水に浸かる程度に水を張って豆苗を入れる。
●日当たりの良い室内で管理。
●生育温度は20度前後と高温なため、寒い時期は再生が遅い。
●水は毎日取り替える。
●再生栽培は2回まで。

豆苗(トウミョウ)の栄養

栄養が豊富!
β-カロテンを100g当たり4700μgとかなり多い。β-カロテンを多く含むとされるホウレンソウより100gあたりで言うと多い。ビタミンEやビタミンK、葉酸やビタミンCも豊富。栄養成分は代表的な緑色葉物野菜(ホウレンソウ、小松菜、春菊、ニラ)よりも多いです。ただ、独特な風味があって、好みが分かれる。
●サラダにもするが、個人的には風味があれなのでサラダではなく、油で炒めて食べる方がいい。レシピはいろいろあるが、豆苗がメインではないです。

豆苗(トウミョウ)の再生栽培の手順

①切る位置について

切る位置は豆から3cmが目安
植物は葉っぱの付け根から「脇芽」を伸ばします。この脇芽が出やすいように、豆から二つほど小さな葉っぱを残して切るといいです。長さでいうと3cmか4cmほど。厳密に2節を残すのではなくて、あくまでザックリとしたことです。調理前に切る際に、これを意識してカットすると、次の新芽が出やすい…くらいに考えてください。
貝割れ大根ブロッコリーのスプラウトは一番上に双葉が生え、その下に節が全然ない。よって一般的に食べる部分を取り除くと脇芽は出ない。だから、貝割れ大根やブロッコリーのスプラウトは再生してもう一度食べるってのは出来ない。再生栽培して収穫ってのは豆苗くらいしかないメリットです。

②器で水耕栽培

根が浸るくらいの大きさの器を用意し、水を張って浸けます。ガラスの器だと日光が中に入って、藻が発生しやすいですが、まぁ、そこまで致命的な問題ではないです。水をまめに換えていれば大丈夫です。
●ペットボトル(2リットル)を横に倒して豆苗が入るように切ったものでもいいです。
●豆苗が入っていた器をそのまま使ってもいい。

③水を綺麗に保つ

水耕栽培にするので水やりは不要。ただ、器の水は綺麗な状態を維持しましょう。夏は毎日、朝と夕方の2回、取り替えます。他の季節では毎日一回、水を取り替えましょう。根が水に浸かっていればいいです。茎が水に浸かると株が傷みますし、雑菌が繁殖して食べるのが危険、なんてこともある。

水は追加するのではなく、取り替えるようにする。追加すると塩素が溜まって白い塊が見られるようになる。とにかく水は綺麗に保ちましょう。
●雑菌が繁殖している可能性があるので、再生させた豆苗は必ず、火を通して食べる。
●水の取り替えを怠ると、コバエが発生することがある。

④肥料は不要

肥料は不要です。
肥料を追加すると水が汚れやすくなります。汚れれば雑菌が繁殖し、カビになったり、水が腐って、豆苗を食べることがそもそも危険な状態になりかねない。肥料をやるより水を綺麗に保つ方が優先。

⑤収穫

切ってから1週間から10日ほどで同じくらいに成長して収穫できるようになります。また上記の「①切る位置について」に戻って、収穫し、もう一度最初から再生栽培を行います。
収穫回数
2回は収穫できる。3回目以降は株が弱り、同じように育ちにくくなり、豆が腐ったり、株元にカビが生えたり、藻がわきやすくなり、ちょっと危険(食べるとお腹を壊すかもしれない)。2回が限界であり、様子を見つつ、場合によっては一回で諦めるのも大事な選択です。

農家が出荷している豆苗は無菌状態で栽培しているので、生でも食べられるのですが、自宅で再生させた豆苗はどこで菌が発生しているのか分からないので、必ず火を通して食べてください。
●生育する栄養が豆の養分なので2回が限界。
●豆苗って100円くらいでしょう。これを2回再生栽培して収穫すると一食33円となり、もやしと同等のコスパになる、ような。ただ豆苗とモヤシって風味が全然違うから同列には語れないよなぁ。

豆苗(トウミョウ)の管理場所

15度〜25度で生育。室内の日当たりのいいところで管理します。1日に3時間程度日光が当たる場所が好ましいです。戸外で育てると生育が早いのですが、早すぎて茎が硬くなったり、水切れを起こしたり、虫がついたりするので、室内の日当たりがちょうどいいです。
●夏だと室内の窓辺で管理しても、高温と日光で生育しすぎて硬くなったり、生育にばらつきがあったり、水が高温になって枯れることもある。
●日当たりが悪いとヒョロヒョロに育つ。適度な日当たりが好ましい。
●生育温度が高いため、冬は生育が鈍い。

豆苗(トウミョウ)のトラブル…カビ・藻

水の取り替えを怠っていたり、水の水位が高すぎるとカビがわきます。カビなどが発生したら、カビ部分を取り除くか、あまりに多いなら、廃棄してしまいます。気温などの関係である程度は発生します。

藻が発生したら早くに取り除きます。日光が当たっていると発生しやすいので、透明なプラやガラスの器ではなくて、日光を通さないものを器にすることである程度の予防ができます。または器に日光が当たらないようにするといいです。
●室内で管理すれば虫の発生はほぼない。それでも水が汚いとコバエが発生することもある。とにかく水は綺麗にしましょう。

最後に

豆苗は購入したもので更に2回収穫できます。同様に種子があれば収穫できる便利な野菜に
があります。かいわれ大根の種子は百均にも売ってて、苗床はキッチンペーパー、キッチンで栽培が可能でこちらもかなり栽培しやすいです。
その他の栽培しやすい野菜については
を参考にどうぞ。
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