エンドウマメの育て方

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エンドウマメ(豌豆・野良豆・グリーンピース)

エンドウマメ
科名マメ科
属名エンドウ属
学名Pisum sativum
別名豌豆・野良豆・グリーンピース
みずやり水を好む
場所外の日なた
難易度上級者向け
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開花
植え
肥料
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栽培の特徴

栽培の特徴

栽培の特徴
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エンドウマメはマメ科の耐寒性一年草。食用野菜。正確には「豌豆(エンドウ)」なのでエンドウマメというのは豆が重複しているのでおかしいが、エンドウマメという名称が一般的。
暑さに弱く、関東以西では秋(10月)に植えて春(4月)から初夏(7月)にかけて収穫する。寒冷地(北海道・東北)では春(3月)に撒いて初夏(6月)から夏(8月)に収穫する。
硬莢種・軟莢種エンドウマメには硬莢種・軟莢種があり、硬莢種はサヤが硬く、完熟した種子を食べるもの。軟莢種はサヤが柔らかく、未成熟なサヤを食べたり、乾燥前の生の豆をグリーンピースとする。スナップエンドウは軟莢種のなかでも豆が成長してもサヤが柔らかい品種で、サヤと豆の両方を食用とする。マメ類は自衛のために種子には毒があるもので、熱処理しないといけないが、エンドウマメは毒(レクチンなど)が少なく一般的には問題にならないレベル。
また、エンドウマメの若い苗が豆苗(トウミョウ)。
草丈50cmから2m
まとめ
●エンドウマメはマメ科の一年草の野菜。関東以西では秋に植えて冬を越して春から初夏に収穫する。寒冷地では春に植えて、初夏から夏に収穫する。
●ツルあり種とツルなし種があり、ツリあり種は収穫時期が長くて大きくなる。ツルなし種は収穫時期短いが、小さく育ちプランターでも栽培可能。初心者はツルなし種を育てる。
●一番大事なのは種まきの時期。10月11月に種をまく。苗も流通していて、プランター植えにするなら苗でもいい。
●幼苗のときは寒さに強いが成長すると寒さに弱くなるので、幼苗のときに冬を越すようにする。
●支柱・ネットを立てて絡ませる。
●春になり開花すると肥料をやり、水切れしないようにする。
●初心者向きではないが、慣れればたくさん収穫できる。
●日当たりで育てる。

参考家庭菜園で栽培できるコスパの良い野菜
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品種・仲間

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品種
キヌサヤエンドウ
ウスイエンドウ
実とりエンドウ(=グリーンピース)
スナップエンドウ
スナップエンドウ・グルメ
ニムラサラダスナップ
オランダエンドウ
スジナイン(=筋のないサヤエンドウ品種)

雑記
白い花を咲かせる品種の方が収穫量が多い。ただ、赤い花の方が綺麗。どちらにしてもそこまで差はないし、気にならない程度。

肥料

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肥料
元肥として堆肥と化成肥料をやる。窒素が多いとツルボケ(=葉っぱばかりになる)になるんで、控えめがコツ。
開花後に一ヶ月に一回、追肥をする。畝に速攻性肥料を入れ、土寄せをする。土寄せは雑草避けの効果もある。
肥料をやる時期
肥料を施す時期は人によって違っていて、うちのサイトでは開花し始めてから一ヶ月に一回やるように書いていますが、
●元肥
●植え付け一ヶ月後
●開花前
●サヤがつき始めて一ヶ月後

というパターンもある。
これは元肥や土の状態にもより、コレが答え!ということはなく、何度か栽培してみて自分(感覚や習慣)とその土地(土質・気温)にあった手順を構築していくものです。

管理場所

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管理場所
必ず日当たりのいいところで栽培する。日当たりが悪いと花が減り、収穫が減る。風通しが良い方が春以降に病害虫が減らせる。
耐寒温度
本葉が2枚から3枚の時が寒さに強く、マイナス4度の低温に耐える。その後は徐々に寒さに弱くなるため、冬の厳冬期に本葉が少ない時期に当たるように調節したい。うまくいかなかった場合は防寒のために、株の上にワラを乗せる・ビニールトンネルなどして霜除をする。
生育温度
15度から20度で生育する。10度以下で地上部の生育は止まる。気温が上昇する(28度以上)と生育が止まり枯れる。寒さに強いといっても苗の時にマイナス4度に耐えるものの、東北・北海道の寒さには耐えられないため。東北・北海道でも3月以降に種を播き、初夏(6月)から夏(8月)に収穫する。
寒さに当たると
寒さに当たると葉っぱのふちが赤くなるが、これは生理現象。

栽培の基礎知識

超大事!種まきの時期

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種まきの時期
10月から11月に種を播き、定植して越冬します。エンドウマメは幼い苗の時期は寒さに強いが、育ってくると寒さに弱くなる。小さな苗の状態のままで冬を越させる。なので早く植えると大きく育ち、寒さで枯れてしまうので、種まきの時期がめちゃくちゃ大事。
●本葉が二枚三枚の時が一番寒さに強く、マイナス4度まで耐える。土が凍結しなければ問題なく越冬できる。土が越冬しそうなときはワラでマルチングしたりビニールトンネルなどで防寒する。
草丈15センチ以下で越冬させたい。
●予想外に大きく育ちすぎたら剪定して小さく仕立てる。これで多少は寒さに強くなるらしい。その上で寒冷紗・ビニールなどで防寒する。それが面倒なら諦める。
●種まきして発芽後に気温が上昇して、苗が育ち、その後の寒さに当たって枯れるってことがある。気温が高い年だと12月に草丈1m越えして開花することも。そんな暖冬の年はその株は廃棄してそこから種を撒くという手もある。
●2月3月に植えても生育はするが春以降の収穫量が全然違う。これは寒さに当たって花芽をつくるのもあるし、冬の間に根が広がるのもある。春以降に植えても見た目の勢いは悪くないが最終的な収穫量が違う(三倍くらい違う)。10月から11月に種まき・定植を行う。
●12月に種を畑に撒くと発芽温度が不足して、発芽が1月にずれこみ、発芽しても寒さで枯れる。どうしても12月になった場合は室内でポット苗を作ってから晴れた日に植える。
●11月3日(文化の日)に種を撒くといい!とよく言われる。
●寒さに当てることで花芽ができる品種と、寒さに当てなくても花芽ができる品種がある。後者は「春蒔き」として流通する。

発芽まで

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発芽について
適した発芽温度は15度から20度。この温度だと5日から1週間で発芽する。発芽自体は4度からでも可能だが、発芽までの日数が長くなる。水が切れると発芽しないが、水が多いと腐ってしまう。
●エンドウマメは一晩水につけずに種まきをする。水を吸収すると種の皮がふやけて破れて邪魔をして発芽率が下がる。
●気温があれば種まきした直後に水をやり、あとは不織布や濡れた新聞紙を被せて乾燥避けしているだけで発芽する…って人もいる。これは土の配合にもよるので誰しも当てはまるわけじゃない。
●発芽時期がバラつく。2週間で発芽したものがあったり一ヶ月経っても発芽してないものがあったり…。低温になるほどにバラつきがひどくなる。

用土

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用土
エンドウマメは連作障害を起こすので過去三年か四年、エンドウマメを植えていない場所で栽培するようにする。酸性土を嫌うので植え付けの2週間前に苦土石灰をまぜて中和する。植え付けの1週間前に堆肥を3割ほど追加してよく混ぜ、化成肥料を入れて混ぜて用土とする。エンドウマメはマメ科で空気中の窒素を土中に取り込むが、栽培期間が長いので肥料は必須。
鉢植えにする場合は一般的な培養土でいいです。

連作障害について

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エンドウマメは連作障害を起こします。過去三年から四年エンドウマメを作った土には植えないようにするのが一般的。ただこれは広大な畑にエンドウマメを作った場合で、少ないエンドウマメの株を庭に作った程度なら、隔年か二年おきくらいでも顕著な連作障害は出にくい。また毎年植えても植える場所を50cmから1mずらすだけで連作障害は出にくくなる。
●連作障害はエンドウ同士で発生する。例えば同じマメ科のインゲンマメと連作しても問題ない。
●連作障害予防のために、植え付けする場所の土をシャベル一杯分だけ入れ替えるだけで連作しても障害がでない。

作業(種まき・定植)

庭(畑)の種まき(10月11月)

作業(種まき・定植)
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庭(畑)に種まき
植え付ける2週間前に深さ30cmほど掘り返して苦土石灰を撒いて中和させる。それから1週間後に掘り返した土に3割ほどの腐葉土か堆肥を追加してよく混ぜて用土とし、畝(一条なら幅80cm・二条なら120cm、高さ10cmから20cm)を作る。
直径8cm深さ1.5cmから3cmの穴を30cm間隔で掘り、そこに3粒か4粒のエンドウマメを入れる(種子は重ならないように離してまく。近いと間引く時に一緒に抜けてしまう)。土を1.5cmから3cmほど被せ、水をやる。発芽までは乾燥しきらないように管理する。5日から1週間で発芽し、本葉が3枚か4枚になったら生育の悪いものを間引いて二本仕立てにする。株元で切ってしまうか、抜いてしまう。
●庭(畑)にエンドウマメを播くと鳥に食べられる。本葉が出るまではネットを張ったり、不織布で覆って防ぐ。不織布で覆うと乾燥予防になり、水やりの手間が減る。
●乾燥予防のために濡れ新聞や不織布を被せる人もいる。
●間引きしたものは豆苗として食べる。

ポットに種まき(10月から1月)

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ポットに種まき
2号ポット(直径6cm)か3号ポット(直径9cm)に土を入れて、種を3粒か4粒入れて、1.5cmから3cmほど土を被せて、水をやります。乾燥しきらないように水やり管理していると、5日から7日で発芽します(気温が低いと時間がかかる)。本葉が出たら一本か二本に間引いて、本葉が4枚になったら庭やプランターに植え付けます。

苗をプランターや鉢や庭に植える(11月から1月)

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苗を鉢に植える
8号鉢か10号鉢に苗一つを植える。鉢の底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cmから3cmほど入れ、用土を入れて、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやる。
あとは土が乾いたら水をやっていれば収穫までいける。
苗をプランターに植える
プランターなら横に苗二つ。プランターは底に軽石を入れないでいいタイプもあって、その場合はいきなり用土を入れて株を入れて、隙間に土を入れて最後に水をやる。
庭(畑)に植える
畝を作る。一条ならば幅80cm高さ10cm。二条なら幅120cm高さ10cmの畝を作り、30cmから40cmおきに苗を定植する。定植後1週間は根が土に活着していないので水切れしないように水やりをする。

水やり(10月から12月)

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種まき後の水やり
種まきの後に水をたっぷりとやって、発芽するまでは乾燥しきらないように管理します。土の上に不織布・新聞紙などを被せて乾燥を防げば、種まき後の水やり一回で、発芽まで追加の水やりは不要のこともある。
●種の発芽はバラつきがあるので、水やりは様子を見てやる。
●水をやりすぎると種子が腐り、水が不足すると発芽しない。腐ってない限りは気温と時間があれば発芽する。

その後の庭植えの水やり
庭植えならば、根が土に活着した後は、春までは自然に降る雨だけでほぼ水やりは不要。もちろん乾燥が続いて水切れするようなら庭植えでも水やりをする。
鉢植えの水やり
土が乾いたら水をしっかりとやります。鉢やプランターの底から水が出てくるくらいにしっかりと水をやってください。

作業(冬の間の作業)

鳥除け(10月から3月)

作業(冬の間の作業)
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鳥除け(10月から3月)
冬は鳥が豆・葉っぱを食べる。そこで種まき後は不織布や新聞紙で覆い、その後は防寒を兼ねて3月までは株全体を寒冷紗で覆って鳥に食べられないようにする。3月に寒冷紗を取り除くとエンドウマメの枝は絡み合っていて、ほどいてネットに誘引するのは大変だけど、食べられるよりはいい。
次の「防寒(12月から3月)」の項目を参考に。

防寒(12月から3月)

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防寒
気温が0以下になる地域では12月から3月までは株元をワラでマルチングして、寒冷紗・不織布などで株を覆って寒さ対策をする。エンドウマメは幼苗だと寒さに強くマイナス4度まで耐えるが、若干大きめ(15cm以上)の場合は寒さに枯れる。そこで自信がないなら防寒する。ワラを被せてしまうことが多い。
●エンドウマメは10度以下になると地上部の生育が止まるため、2月まではパッと見には変化がない(ないわけじゃないが、あまり変化はない)。
●ペットボトルの底を切って、被せて「簡易ビニールハウス」を作って覆う。ボトルの口から棒を地面に刺してボトルが風に飛ばないように固定する。

作業(3月以降の作業)

水やり(3月から収穫まで)

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庭(畑)植えの水やり
気温が上昇してくると生育が進み、地上部が伸びてきます。3月以降は花が咲き、収穫が始まります。すると水を欲しがるので、庭植えでも土が乾いていたら水をやります。サヤが伸び始めるとさらに水を欲しがります。水が切れるとサヤの生育が鈍くなります。
●水やりが不足すると、肥料を吸い上げられず生育が鈍くなる。水やりは大事。
●地植え(=庭植え・畑)に植えると冬の間は水やりをそんなにやっていないために、水やりを忘れがち。水やりが不足しても乾燥に強いので、そうそう枯れないのですが、サヤが成長せず収穫が遅くなる。開花以降は水やりを忘れずに。

鉢植え・プランターの水やり
土が乾いたら水をやるようにします。これまでと変わらないですが、土が乾くまでが短くなるので、よく様子を見て水やりをしてください。

支柱・ネットを立てる(2月か3月)

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ツルあり種の作業…支柱
ツルあり種は草丈が高く、自立しないので、支柱かネットをして支えてやる必要があります。草丈が20cmになるまでに支柱やネットを立てます。支柱やネットは1.8mから2mの高さにします。3月でもいいですが出来れば2月に支柱を立てます。
ツルなし種(矮性種)の作業…支柱
ツルなし種は支柱を建てる必要はないですが、不安定なら支柱を立ててくくりつけます。

追肥(3月から5月)

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開花し始めたら一ヶ月に一回、追肥を行います。1平方mあたり30gほどの速効性の化成肥料をやり、土寄せを行う。肥料が多いと生育不良を起こすので、控えめにしてください。
●土寄せは雑草除けにもなります。

草取り

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エンドウマメの周囲に雑草が生えていると、草に水と肥料を取られてエンドウマメの生育が鈍くなりますので、草取りを必ずします。土寄せにも雑草除けの効果があるんですが、草取りしないとダメです。

収穫(4月から5月)

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サヤエンドウの収穫
サヤエンドウ(サヤを食べる種)は開花後10日から15日後に収穫するのが目安。実が少し膨らんだくらいで収穫します。熟すと硬くなるので早めに収穫します。早めに収穫すると株に負担がかからず長く収穫できます。
スナックエンドウの収穫
スナックエンドウ(実とサヤを食べる種)は開花後3週間(20日)ほどで収穫するのが目安。実が膨らみ、サヤにシワがよってきたら収穫します。早めに収穫することで株の疲弊を防いで収穫が増えます。
実エンドウの収穫
実エンドウ(=グリーンピースなど実だけを食べる種)は開花後一ヶ月で収穫が目安。早めに収穫することで株の疲弊を防いで収穫量が増やすことができます。

病害虫

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ウドンコ病
気温が上昇し、乾燥すると発生する。葉っぱなどに白い粉を吹く。病変のひどい部分は取り除き、薬剤を散布する。密生して、風通しが悪かったり、日照不足になると、株が弱って発生しやすい。一番の予防は健康に生育させること。
●株が弱ると発生しやすいため、連作しても発生しやすい。
●密生しないように、葉っぱが繁ってきたら、葉っぱを整理して風通しをよくする。これは他の害虫の予防にもなる。
●発生したらカリグリーンを散布し、完治しないならトリフミンかトップジンMを撒く。

エカキムシ(ハエモグリバエ)
ハモグリバエの幼虫が葉っぱの中を移動しながら食べるため、葉っぱに何か「絵を描いている」ように見える。葉っぱの中に虫がいて、農薬を撒いても効果が薄い。発生する3月から5月に前もって農薬を散布して予防する。
アブラムシ
春から夏まで発生する。テントウムシが食べてくれるが、テントウムシがでてくるより前に発生する。
立ち枯れ病、アザミウマ、アブラムシ、コガネムシ、タバコガ、ハダニ、ヨトウムシ、灰色カビ病など

特徴・由来・伝承

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エンドウマメは古代オリエント・地中海で栽培された豆で豌豆(エンドウ)の「豌」は栽培国の一つであるフェルガナ(現在のウズベキスタンの地域)の中国名である「大苑」から来ている。5世紀には中国に渡来し、日本には平安時代(9世紀から10世紀)に渡来した。
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