五葉松(ゴヨウマツ)の育て方は?
目次
五葉松(ゴヨウマツ)の特徴は?水やり肥料植え替え・植え付け管理場所剪定・切り戻し病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- 五葉松
- 科名
- マツ科
- 属名
- マツ属
- 学名
- Pinus parviflora
- 別名
- ゴヨウマツ
- 耐寒
- マイナス20度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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五葉松(ゴヨウマツ)の特徴は?
ゴヨウマツ(五葉松)は
マツ科マツ属の日本固有種の常緑
針葉樹。
変種に
暖地に生えるヒメコマツ、北海道など寒冷地に生えるキタゴヨウがあります。ただ、その違いは曖昧で混同していることも多く、ゴヨウマツ=ヒメコマツってこともあります。斑入りのジャノメゴヨウ、フイリゴヨウ、シマジロゴヨウといった品種もあります。樹高は30cm〜35mまで育つが、生育が遅いので庭植えにしてそこまでになることはほぼないです。
雌雄同株。春に開花し、結実して熟すのは翌年の10月。
黒松・赤松は葉っぱが2本が一組になっているが、五葉松は5本が一組になっていて、これが名前の由来。「御用」ではないです。葉っぱは触れてもあんまり痛くない。葉っぱが短く手入れしやすいので盆栽として人気のある種です。生育が遅く、綺麗には育ちにくいので大株は高値になる。
枕草子や徒然草に五葉の記述があることから平安時代にはすでにあったらしい。江戸時代には盆栽の材料としてよく栽培されるようになり、その頃に
園芸品種が生まれています。
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水やり
植物は乾燥に強く、多湿には弱いため、
水やりは乾燥気味に管理することが理想的です。
庭植えの場合は、自然に降る雨だけでほぼ十分です。乾燥時期になると、状況に応じて水やりをする必要がありますが、あまり頻繁に行う必要はありません。冬も、自然に降る雨で十分です。
鉢植えの場合は、鉢の土が乾いたらしっかりと水をやりましょう。水をやりすぎないように、鉢底から水が出るくらいで十分です。受け皿にたまった水は捨ててください。次に水を前に、土が十分に乾いていることを確認しましょう。
肥料
庭植えの場合は、よほどに痩せた土地じゃなければ
肥料はなくても問題ない。痩せた土地の場合は、松の周囲の根の当たらない場所に深さ20cmの溝を掘って
腐葉土・
堆肥を混ぜ込んで有機物を補給してあげましょう。
鉢植えの場合は4月〜5月、9月〜10月に化成肥料を1ヶ月に一回おくか、1週間に1回液体肥料をやります。梅雨と気温が30度以上になると蒸れやすくなって、株の調子が悪くなるので、肥料はやらないようにします。
植え替え・植え付け
時期・頻度
春(3月〜4月)に植え付けます。鉢植えであれば
根詰まり・土の劣化を防ぐために2年か3年に一回植え替えをします。
用土
盆栽にする場合は
赤玉土7桐生砂3を混ぜたものを使います。庭植えの場合は、土湿は選ばないのですが、水もちがいいと
根腐れするので
水はけが悪い場合は川砂・
軽石・
鹿沼土などを入れて水はけをよくしてから植えましょう。
鉢の植え付け・植え替え
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。これで完成です。
植え替えの場合は、古い鉢から株を取り出し、土を3分の1ほど落として植え替えましょう。
管理場所
小さな葉っぱが密生するため湿気が苦手で風通しの良いところがよい。潮風・乾燥には非常に強いので、海の近くも大丈夫。日当たりでかならず管理しましょう。日陰だと徐々に弱って消えていきます。
室内で管理する場合は、冷暖房の風が直撃しないようにします。
剪定・切り戻し
芽摘み
芽摘みとは、5月に新しく出た新芽を間引いて摘んで、樹形が乱れないようにする作業です。盆栽にする場合は、大きく伸びないように強い芽を摘んでしまいます。小さい芽は残し、大きな芽は取り除きます。どれを残して、どれを取り除くかはバランスを見ながら判断します。多少失敗しても新芽は毎年出てくるので、大丈夫です。
古葉とり
9月〜11月になると古い葉っぱと新しい葉っぱが混在して、古い葉っぱは茶色く変色します。庭植えにしている場合は放置します。盆栽にしている場合は、これを取り除きます。手でむしると一緒に新しい葉っぱを取り除いてしまうので、ピンセットで丁寧に取り除きます。
針金をかける
盆栽にしている場合は12月〜2月に葉っぱを整理して、針金を絡めて、樹形を整えます。
病害虫
ハダニ、
アブラムシ、マツカサアブラムシ、マツノマダラメイガ、モモノゴマダラメイガ
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