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クロマツの育て方

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クロマツ
目次
クロマツ(黒松・雄松)とは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
クロマツの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
クロマツ
科名
マツ科
属名
マツ属
学名
Pinus thunbergii
別名
男松
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
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クロマツ(黒松・雄松)とは?

クロマツ(黒松)は日本と韓国の海岸に自生するマツ科マツ属の針葉樹の常緑高木。雌雄同株。春に花が咲いて、一年後に松ぼっくりとなる。暑さ・寒さに強く、塩害・公害に強い。本州・四国・九州に分布。北海道も海岸・道路に植えられています。
樹高最大35m。ただし、そこまで大きくなるのはなかなか。
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水やり

庭植えの水やり

庭植えにした黒松であっても植え付けして2年は水やりが必要です。根付くまで時間がかかります。根付けば、その後は自然に降る雨だけで十分です。

盆栽の水やり

鉢植え盆栽いした場合は、土が乾いたら水やりをします。黒松は水を欲しがりますし、盆栽植えの場合は浅い鉢に水はけのよい土に植えるので、冬は毎日1回、春と秋は毎日2回、夏は朝1回・昼以降に2回ほど水をやるくらいにしっかりと水やりをしましょう。ちなみに夕方に水をやると葉っぱが長くなるので、様子を見て調節します。

肥料

1月か2月に黒松の周囲に穴を掘って、そこに有機肥料油粕など)をやります。肥料がなくても育ちますが、肥料があったほうがよく育ちます。

盆栽仕立てにする場合は多肥にしてよく生育させることが多いです。その場合は4月〜9月の梅雨以外の時期に一ヶ月に一回化成肥料か油粕をやります。
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植え付け・植えかえ

時期

植え付けは2月から4月。理想は3月の彼岸。鉢植えの場合は10月から5月に植え付け可能。鉢植えの場合は鉢底から根が出ていたら植え替えをします。庭植えするのが一般的です。
根が強いわけではないので一旦植えた後に移植は難しいです。根回しして、掘り上げて移植はできなくもないです。ただ、株の大きさによっては移植するのに数年かかる大仕事になり、造園業者に依頼しましょう。

用土

鉢植え栽培(=盆栽)の場合は赤玉土鹿沼土腐葉土を1:1:1で混ぜたもの。もしくは赤玉土と川砂を1:1で混ぜたもの。鉢植えの水は、水やりをしたらすぐに流れていくくらいの水はけがよいです(水やりが大変ですけど)。これは肥料を調整しやすくするためです。
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庭植えの場合は、庭土に堆肥か腐葉土を混ぜ、水はけが悪いなら川砂を入れます。

鉢植え

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。根鉢の土は落とさないで植えてください。
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庭植え

庭植えの場合は、根鉢の二回か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土を3割か4割混ぜて、半分戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、支柱を立てて、最後に水をやって完成です。

地上部の枝を整理して、半分にしておくと根の負担を減らし、植え付けのダメージの回復を早めることもできます。負担を減らしても根をはって生育がはじまるのは最低でも1年後になります。

管理場所・日当たり

陽樹で、日当たりの良い場所で管理します。夏の暑さ・冬の寒さに強いので、その点は問題ないです。庭植えするのであれば、大きく育って問題のない場所に植えます。

剪定

松は枝はハサミやノコギリで落としますが、葉っぱは手でむしります。
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また、松ヤニがつく上に、年に3回剪定などの手入れをする必要がある(綺麗な樹形にするのであれば必須)ので、手間がかかります。この作業を怠ると庭木として不恰好となり、植えた意味がなくなるほど。嫌なら植えないほうがいいでしょう。剪定は以下のもの。

緑芽摘み(4月〜6月)

4月から6月に黄色い葉っぱや、茶色い芽を手でむしる。まだ「手で摘める」くらいの柔らかい時期にしておきましょう。一本の枝につき、芽を半分〜3分の1を残すようにし、そのバランスによって樹形を整えます。そのままにしていると伸び放題になってしまい、樹高が高くなります。バランスを取るためにも緑芽摘みをしましょう。

透かし剪定(7月)

7月に最終的な樹形をイメージしながら不要な枝を落とす。枝を落として風通しをよくして病害虫を防ぐ。枝を落とすときは付け根から落としましょう。

芽かき(8月)

透かし剪定をしたあとに、切り口の近くから新しい芽が出てきています。そこで8月〜9月に多すぎる葉っぱをむしります。芽がたくさんあると、そこから新枝が伸びてしまいます。

もみあげ(11月)

葉がたくさん増えましたが、このままだ葉が多すぎて、下の段に日光が当たりにくくなります。黒松は日光を好むので、これを避けるために「もみあげ」を行います。また、害虫(マツケムシ・シンクイムシ)などが越冬しづらくする目的もあります。

11月〜12月に葉っぱをしごいて、古い葉っぱを取り除きます。新しい葉っぱも少しむしって先端から7対だけ残る程度にします。枝が多いなら、枝を落とす剪定も同時に行います。

剪定(11月〜3月)

休眠時期となる11月〜3月に樹形をまとめるための剪定を行います。あまりに寒い時期(1月〜2月)に剪定すると枯れ込んでしまうので、避けましょう。黒松は大きくなり、脚立に上っての作業になる。危険なので業者に頼んだほうがいい。

自分でやるにせよ、業者・専門家の指導を受けるべき。

病気・害虫

カイガラムシアブラムシ・マツノマダラカミキリ(マツクイムシ)・マツヤドリハダニなど。

特徴・由来・伝承

赤松(アカマツ)に比べて樹皮が黒いことから黒松と呼ばれる。枝が太い姿から「雄松(オマツ)」と呼ばれる。一方で赤松は雌松と呼ばれる。

日本で松というと、黒松か赤松をさし、縁起が良くて、長寿の象徴となり、神木として信仰の対象となることもある。天橋立・三保・気比・虹の松原といった「松原」とは黒松のことです。
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