ニーム(インドセンダン・ミラクルニーム)

科名 | センダン科 |
属名 | インドセンダン属 |
学名 | Azadirachta indica |
別名 | インドセンダン・ミラクルニーム |
水やり | 水控え目 |
場所 | 冬は室内 夏は外 |
難易度 | 上級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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ニームとは?
ニームはインド原産のセンダン科インドセンダン属の常緑樹。熱帯出身で、寒さに弱い(耐寒温度10度)。特に株が小さいうちは寒さに弱い。霜に当たれば枯れます。ニームはベトナムなどの熱帯で平均気温23度、15度以下にならない環境の、日当たりのよい、水はけのよい土が好みです。寒さに弱く、水が多いと腐って枯れるという、日本の戸外の環境では非常に厳しい植物です。鉢植えにして冬は室内で管理すれば、育てられます。
ニームの育て方はまだ確立されていません。また、もしもニームから散布する薬剤を抽出するつもりならば、購入はやめたほうがいいです。そこまで育つ前に枯れるケースがほとんどですし、葉っぱから煮出す方法もハッキリしません。薬剤として利用するのであれば、薬剤になったものを購入しましょう。
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雑記
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水やり

春から夏は土が乾いてから水をやります。
冬は水を控えます。土が乾いてから、数日経って水をやる程度です。インドの乾燥した地域の植物なので、年間を通して通常の植物より乾燥気味に管理します。
肥料

冬の間は肥料がない状態で越すようにするために、気温が15度以下になるまでに土の中の肥料を使い切るように調節します。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
生育時期の直前の5月に植え替えをします。この時期に植え替えれば、植え替えのダメージを生育時期に取り返せます。根がよく伸び、鉢植えにしていると鉢の中でトグロを巻くほどになり、ニームにとっては窮屈で、水切れを起こして葉っぱが垂れます。植え替えは2年に一回行います。鉢底から根がはみ出ているなら根詰まり寸前なので植え替えをしましょう。
苗
ネットでは小さなニームの苗を販売していますが、小さな苗は環境変化に弱いので、できるだけ大きな鉢(最低でも5号鉢とか)を選んだほうがいいです。単なるセンダンの苗をニーム(インドセンダン)として販売することがあります。センダンの実や葉には毒があり、子供が口にすると死亡することも。
センダンを台木にしてニーム(インドセンダン)を接ぎ木にした苗があります。これは寒さに強いらしい。ただ流通はまだ少ないし、口にするには安全性に問題があるのではないか?と個人的には思う。
用土

室内で管理することが多いのでニオイの少ない観葉植物の土で植え付けをします。必ず新しい土を使いましょう。古い土には雑菌や虫が住んでいて、生育不良を起こすことがあります。
鉢植え

新しい鉢の鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を2cm入れて、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後にしっかりと水をやって完成です。
管理場所・日当たり

春と秋最低気温が16度以上になったら戸外で日光にしっかりと当ててあげます。本来は直射日光に強いのですが、幼木だと真夏は直射日光で葉焼けすることがあります。その場合は半日陰に移動させるか、寒冷紗などで遮光します。
越冬
寒さには弱く、成長するには15度以上です。15度以下になる季節は室内へ移動させ、真冬でも10度以上の場所で管理します。一般的な家で10度以下にならないようにするのは至難。床暖房の家なら問題無しですが、その他の一般家庭では温室がないと越冬は厳しいかもしれない。管理場所が夜中に何度になっているのかは、最高最低温度計で計測するといいです。
冬に室内で管理していたニームを、急に戸外に出すと、環境変化についていけず枯れることがあります。室内→戸外の日陰→戸外の半日陰→日当たりに10日ずつ置いて慣らしていきましょう。
5度くらいになると落葉してしまうが、枯死してなければ春になれば復活するので、丸坊主になっても、春までは水やり管理を継続しましょう。
地植えに関しては、神奈川で不可・群馬で不可、東北地方や福島では防寒で越冬可能とするブログもありますが、かなり手の込んだ防寒を行っており、素人には現実的ではないと思われます。
霜が降りない暖かい場所では二年目以降は戸外で管理することが出来ます…とよく書いてありますが、実際に可能かは不明。たぶん無理。戸外で問題なく育つのは沖縄とか九州南部とか、そういう地域だけで、その地域以外ではまだ戸外での育て方が確立されていない。
地植えに関しては、神奈川で不可・群馬で不可、東北地方や福島では防寒で越冬可能とするブログもありますが、かなり手の込んだ防寒を行っており、素人には現実的ではないと思われます。
霜が降りない暖かい場所では二年目以降は戸外で管理することが出来ます…とよく書いてありますが、実際に可能かは不明。たぶん無理。戸外で問題なく育つのは沖縄とか九州南部とか、そういう地域だけで、その地域以外ではまだ戸外での育て方が確立されていない。
収穫
生育期の6月から7月に葉っぱを多少取って、利用します。その他の季節に葉っぱを収穫すると、収穫に生育が追いつきません。利用方法
●葉っぱをお茶に
●枝で歯ブラシに
●農薬
●葉っぱをお茶に
●枝で歯ブラシに
●農薬
薬剤として
ニームの木を置いておくだけで虫除けになるということはありません。あくまで葉から抽出した液を散布することでゴキブリなどの虫除けになるというだけです。葉っぱから煮出した液も、吹きかければ虫が来なくなるわけではなく、ニームに含まれるアザディラクチンを虫が取り込むと食欲減退・成長阻害を引き起こし、結果周囲に虫が減るという、非常に効果の遅いものです。
病気・害虫
ニームには害虫被害はあまりみられませんが、幼木の場合や、環境が合っておらず弱るとアブラムシ・カイガラムシ・ウドンコ病がつきます。発生したら、アブラムシは霧吹きなどで吹き飛ばしたり、ティッシュで取り除き、カイガラムシは歯ブラシで削ぎ落とします。その上で、環境(気温・風・水やり)などを見直しましょう。特徴・由来・伝承
本来は10メートル以上に育つ木。葉っぱや実に殺虫成分があり、ニームの葉っぱや実を煮出して飲めば健康によく、散布すれば野菜などの害虫除けになります。ニームという名前でハーブとして売られています。インド原産の常緑樹。種子に虫除け効果のある成分 アザジラクチンが含まれています。
アフリカのスーダンでイナゴの大群があたりの植物を食べつくしながら移動する中で、唯一緑の葉っぱを残していたのがこのニームでした。それ以来、ニームが研究されるようになりました。
アザディラクチンを虫が口にすると、虫は植物を口に出来なくなり、このアザディラクチンが体に掛かると成長障害を起こし、死んでしまいます。他にも殺虫・虫除け効果のある成分が複数含まれています。この効果は実験で証明はされていますが、それが広い敷地内で定期的に散布した結果であって、一般家庭で少量の散布で効果が感じられるかは怪しいです。
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