西洋朝顔(セイヨウアサガオ)の育て方
目次
西洋朝顔とは?西洋朝顔の水やり西洋朝顔の肥料植え付け種まき何に絡ませるか?管理場所・日当たり病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- 西洋朝顔
- 科名
- ヒルガオ科
- 属名
- サツマイモ属
- 学名
- Ipomoea tricolor
- 別名
- ソライロアサガオ・ヘブンリーブルー
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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西洋朝顔とは?
西洋朝顔(セイヨウ
アサガオ)は
ヒルガオ科イポメア属の
一年草。西洋朝顔と呼ばれる植物の中には「宿根の西洋朝顔」と「一年草の西洋朝顔」があります。「宿根の西洋朝顔」の代表は
オーシャンブルーです。
こちらは、越冬して翌年も同じ株が花を咲かせます。もう一方の「一年草の西洋朝顔」は、(自生地では
多年草ですが…)通常の
朝顔と同様に冬には寒さで枯れてしまいます。
ここで扱っているのは「一年草の西洋朝顔」です。春に種を撒くか、夏までに苗を植えて晩夏から霜が降りるまで楽しむアサガオです。
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西洋朝顔の水やり
鉢植えの場合も庭植えの場合も基本的には土が渇いていたら水をしっかりとやります。春から秋の間は毎日水をやることになります。夏は1日二回、しっかりと水をやってください。水が不足すると、花が咲かずにしぼんだり、咲いてもキズが入っていたりと、よろしくないので、水が切れないようにします。特に梅雨明け以降は日差しが強くなり、水が不足しがちになります。これは庭植えした場合も同じで、梅雨明け以降は庭植えであっても、しっかりと水をやってください。
西洋朝顔の肥料
春から秋に掛けて液肥を二週間に一回程度やります。
肥料をやるとよく茂り、花も増えます。ですが、ベランダで育てている場合などは、大きくなりすぎても困ります。そこで、都合に合わせて、西洋朝顔の様子を見ながら量を調節します。肥料をあげすぎないように気をつけてください。
植え付け
時期
種を撒くのは4月から5月です。一個の種でも非常に大きく育つので、種を撒くよりはポット苗を植え替えるのが一般的です。
用土
一般的な花と野菜の
培養土で植えるか自作する場合は
赤玉土小粒6
腐葉土4を混ぜたものを使う。
鉢の植え付け
鉢植えの場合は、できるだけ大きな鉢を用意します。直径30cmくらいの鉢にしましょう。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから
軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
庭植えの手順
庭植えの場合は、植え付ける二週間前に深さ30cmの深さの穴を掘って、
苦土石灰をまいて中和させておく。反応まで1週間かかるので、1週間寝かせてから、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
種まき
昨年、育てていていたら、西洋朝顔の種を採取することも出来ます。ただし、種は出来にくく、未熟なままで枯れてしまいやすいです。
種は、殻が異常に硬く、そのまま撒くと
発芽率が悪いです。そこで、三日月形の背中側にカッターややすりで傷をつけてから、水に一晩つけてふやかすと発芽しやすくなります。あとは土に指の第一関節くらいの穴を作ってそこにタネを入れます。三日月の背中が上になるようにしましょう。
何に絡ませるか?
西洋朝顔は通常の朝顔よりツルの伸びが速く大きく若干硬く(というかツルの成長が速いので硬くなるのが速い?)、行灯仕立てには向きません。同じ環境で育てて通常の朝顔の1.5倍~2倍くらいの速さでツルが伸びます。
※行灯仕立て(あんどんじたて)とは、鉢植えの朝顔でよくある、縦の棒の他に横の輪があるあのスタイル。横に伸ばすことで距離を稼ぎ、鉢の上の小さな空間にツルを収められる。
西洋朝顔はどちらかというと
グリーンカーテンだとかフェンスだとかの広い場所に向いています。行灯仕立てを楽に楽しみたいなら、のんびり成長する通常の朝顔の方が向いています。のんびり成長するほうが支柱に誘導する作業をのんびり行えるからです。
管理場所・日当たり
できるだけ日当たりで育てます。ベランダの場合、午前中だけしか日が当たらない…
半日陰ということもありますよね。それでも育ちます。
病害虫
ナメクジや
アブラムシが発生します。ナメクジは根本に
コーヒーや紅茶のカスを撒くと予防できます。ただ、カスにカビがつくのが難点。最大の予防方法は、やっぱり早期発見ですぐ捕殺です。
特徴・由来・伝承
朝顔が朝咲いてしぼんでしまうのに対して、西洋朝顔は昼間も咲いています。「朝顔の情緒」というのはちょっと欠けますが、開花時間が長いのはうれしいですね。しかし、非常によく咲き、10月前後に満開状態になります。
庭植えすると、一株で毎日100個以上も咲きます。毎日毎日大量に咲くので飽きるかもしれません。
抜けるような色合いの「ヘブンリーブルー」が一躍有名になり、流通量は増えています。
昔からあるアサガオはIpomoea nil。西洋朝顔はIpomoea tricolor。別種です。
いわゆるアサガオとは、開花の時期や時間帯が異なるほか、つるや葉の違いで見分けがつく場合もあります。例えばヘブンリーブルーの場合、いわゆるアサガオが三叉槍のような葉をしているのとは異なり、ヘブンリーブルーの葉はスペード型をしています。アサガオのつるが太くモコモコと細かな毛で覆われているのに対し、ヘブンリーブルーのつるは細く、毛は見当たりません。
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