オーシャンブルーの育て方

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オーシャンブルーの基礎データ
オーシャンブルー
科名ヒルガオ科
属名イポメア属
学名Ipomoea indica 'Blue ocean'
別名琉球朝顔
水やり水を好む
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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オーシャンブルーとは?

オーシャンブルーはヒルガオ科イポメア属の多年草宿根朝顔の別名。通常のアサガオとまったく違うところがいくつかあります。まず、種が出来ない。そして越冬する。ということです。霜に当たると地上部は枯れますが、寒い場所でなければ越冬し、来年もあの青い花を咲かせてくれます。

しかし、「植えたんだけど、咲かなかった…」という意見もチラホラ聞きます。通常のアサガオが夏の間花を咲かせるのに対して、一年目のオーシャンブルーが咲くのは9月以降とされています。オーシャンブルーが咲くか否かは株の成長具合です。

一年目のオーシャンブルーは夏の間は緑のカーテンとして涼を取り、秋から霜が降りるまで花を楽しむ…そんなイメージです。株が成長する二年目からは6月から花が咲きます。すさまじい咲き方です。もしも越冬させないのであれば、普通のアサガオの方が安いですし、花つきがいいです。

水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら、水をしっかりとやってください。水をやるときは鉢底から染み出すくらいにしっかりと水をやって下さい。特に生育時期は水を欲し、夏は朝と夕方の二回、しっかりと水をやってください。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めるので避けます。

冬は地上部がなくなりますが、乾燥し切らないように水やりは継続します。

庭植えの水やり

庭植えした場合は雨だけで十分生育します。なにせ、地域によってはそこら中にはびこって駆除しなくちゃいけないのですから。ただし、真夏の日照り時期はさすがに水切れを起こしてしまいますので、水をやってください。

肥料

生育時期(春から秋)は一週間に一回、液体肥料をやるか、一ヶ月に一回、緩効性化成肥料をやります。肥料が不足すると開花が鈍くなります。生育期間以外は肥料をやらないでください。

植え付け・植え替え

時期

春(5月)から初夏(6月)にかけて苗が流通するのでこれを植え付けます。オーシャンブルーは芋ができて、これで越冬し、芋が太るほどに花がよく開花します。冬は寒さで枯れることもありますが、普通は掘り上げずにそのままで越冬させます。

オーシャンブルーを鉢植えにしている場合、すぐに根がいっぱいになって、土が不足して保水できなくなって水不足になります。そうなる前に植え替えをしましょう。新しい鉢に、市販されている土を使って植え替えをします。

用土

自作する場合は赤玉土6腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。

鉢植え

プランターや10号鉢ではなく、ドラム缶くらいに大きなものがあれば、それに植え付けをします。そんなデカイ鉢なんか無い、あっても置くところが無い、という場合はプランターや10号鉢に植えます。でも、水切れが起きやすいですし、株が大きく育ちにくいので、出来るだけ庭植えしましょう。

オーシャンブルーは根元からランナーが大量に出てきて、これを放置していると、あっという間に周辺にのさばります。プランターで植えていても、近くに土があればそこまで這っていって根を下ろし、手がつけられなくなります。用意した鉢の鉢底の穴を鉢底網で塞ぎます。鉢底網の上に鉢底石(軽石)を二センチか三センチ敷き、その上に培養土を入れて苗を植えます。直径30センチの鉢に植えるのは苗を一個です。最後に水をやったら完成。

庭植えの手順

植え付けの1週間前に深さ30cmを掘り返して、元の土に対して2割〜3割の腐葉土か堆肥を追加してよく混ぜて用土とします。植え付けの際は苗を深植えしないように植え付け、最後にしっかりを水をやります。

オーシャンブルーは繁殖力旺盛で、環境があっていると毎年芽が出て花が咲きます。しかもかなり、大量に開花し、はびこります。他の植物を駆逐したり、隣の家に入り込んで迷惑をかけるかもしれません。庭植えする場合は植える前に「必要とあらば駆除することになるかもしれない」という覚悟を持って植えましょう。

オーシャンブルーは種子が出来ない(正確には種子が出来にくい)が、ツルから発根して株が増える。ネットに絡ませられなかったツルが地面に発根してどこまでも増えて困るかも。

オーシャンブルーを増やすには挿し木ですが、普通はそんなことしなくても繁茂するのでしません。

支柱とネット

鉢植えでも庭植えでも、オーシャンブルーは自立できないのでネットに絡ませます。よく朝顔栽培で利用される行灯(あんどん)型の支柱はさすがに「足りない」です。

管理場所・日当たり

オーシャンブルーは日光が好きです。ガンガンと日が当たる場所に植えてください。葉焼けも起こしません。半日陰でも育たない訳ではないですが、花が少なくなります。オーシャンブルーで緑のカーテンを作るのも可能です。

ただし鉢に日光がガンガンと当たると水が蒸発しやすくなり、水切れを起こしやすくなります。水切れしないようにしっかりと水をやるか、鉢植えに日光が当たらないように寒冷紗やホシズで遮光してあげます。

グリーンカーテンに利用できますが、葉っぱが小さいので十分に役目を果たせないかもしれません(あなたがどの程度を期待しているかにもよる)。もっと日光を遮って欲しい場合は、ヘチマゴーヤなどの葉っぱの大きいものを混ぜて絡ませるようにします。

その他のグリーンカーテンに適した植物はグリーンカーテンのページを参考にしてください。

越冬

寒さに当たると地上部が枯れます。地上部は枯れますが、地下の根まで枯れなければ春にはまた芽を出します。関西より西であれば、マルチングすれば越冬出来ます。マルチングとは腐葉土やワラで土を覆ってしまうことです。鉢植えの場合は室内で管理するか、戸外の軒下です。広島だと街路樹の下で越冬しています。

秋になり寒さで地上部が枯れたら、ツルや葉っぱは撤去し、株元で茎を切ってしまいます。

花が咲かない理由

花が咲くかどうかは株次第
越冬して二年目以降は6月か7月から花を咲かせます。単に株の大きさが花が咲く時期の決定要素のようです。
他に花が咲かない理由
●肥料のやりすぎ・不足
●水の不足
●日光の不足
●虫がつぼみを食べた
●アサガオは長く延びたツルではなく脇から出たツルに蕾が出来ますが、オーシャンブルーはツルの先に花が咲きますので、ツルの先を切らないようにしましょう(摘芯しない方が咲きやすい)。

病害虫

基本的に病害虫には強い。
ホオズキカメムシ
ホオズキカメムシがよく付きます。ホオズキカメムシは黒い小さなカメムシ。動きは鈍いので、見つけたらできる限り捕殺し、葉っぱの裏などにある卵の処分が望ましいです。幼虫がウゾウゾとしているのは視覚的にも嫌です。

特徴・由来・伝承

別名琉球朝顔・宿根アサガオと呼ばれます。オーシャンブルーの近縁種でラッキーブルーというのもあります。美しいグラデーションの青い花を咲かせる通称オーシャンブルー。名前負けしていない鮮やかな花が徐々に人気になっています。一年草ではありません。一年草と考えるのはもったいないです。本当に綺麗なのは二年目以降。

ただし、オーシャンブルーは繁殖力が強く、雑草化するので、生態系を考えて…というよりは近所の庭に広がるようであれば、引っこ抜くことも必要です。

広島の能美島あたりでは、誰かが植えたのかオーシャンブルーが毎年咲いています。冬の温度さえある程度あればしぶとく繁殖する頑健な植物です。
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