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ホオズキ(鬼灯)の育て方

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ホオズキ
目次
ホオズキ(鬼灯)とは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
その他
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ホオズキの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ホオズキ
科名
ナス科
属名
ホオズキ属
学名
Physalis alkekengi
別名
鬼灯
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
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ホオズキ(鬼灯)とは?

ホオズキ(鬼灯)はナス科ホオズキ属の多年草。3月から茎が伸びて、5月〜7月に花が咲き、結実し、この赤い実を8月〜9月に鑑賞します。ホオズキは微量ながらも毒を含んでいて、堕胎効果があります。少々食べたくらいではなんともありませんが、体調の悪い人や妊婦の人は食べないようにしてください。

ホオズキには観賞用と食用の品種があり、千成鬼灯(Physalis angulata)・丹波大実ホオズキなどは鎮痛剤・解熱などの生薬として利用されてきました。食用のホオズキも少量の毒を含んでいます。ほどほどに。
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水やり

どちらかというと、湿った環境を好みます。よく見かける様なホオズキの鉢の場合だと、地上部に対して鉢が小さいために非常に水切れが起きやすいです。

鉢の土が乾いていたら水をやります。真夏に日当たりのいい場所に置いていると毎日朝と夕方の2回水をやっても場合によっては水切れをします。あまりに水切れするのであれば、半日陰に移動させてください。

庭植えの場合は自然に降る雨で十分です。ただ真夏はさすがに水切れするので水やりをしてください。

肥料

生育が勢いづく4月〜7月に二週間に一回液体肥料をやると良く生育します。鉢植えの場合は肥料が多いと株が大きくなりすぎて、横風でひっくり返ることがあるので、そこそこに調節しましょう。

庭植えの場合は、同時期に緩効性化成肥料を1ヶ月に一回やります。

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植え付け・植えかえ

連作障害と地下茎について

ホオズキはナス科の植物と連作障害を起こしますので、過去1年間にナス科の植物を植えていなかったか確認してください。連作障害を起こすと生育障害が起きて、病害虫に弱くなります。そのまま同じ場所に植えていると徐々に消えてなくなります。

また、ホオズキは地下茎をのばして広がっていきます。庭植えしていると広がって他の植物の生育を邪魔することもあります。庭植えする場合は、ブロックを埋めて地下茎が広がりすぎないようにすることも考えておきましょう。

連作障害の問題があるので鉢植えのままだと毎年植え替えをしなくてはいけません。庭植えならば二年か三年は生えて来ます。もちろんいずれ消えてしまいます。どうしても毎年楽しむのであれば、実を取っておいて毎年別の場所に撒くという方法もあります。センナリホウズキなんて毎年生えて来ますが、それでも年々小さくなります。こういう性質があるから毎年ホオズキ市が成立するわけですね。

時期

植え付け・植え替えは3月〜4月にやります。鉢植えの場合、毎年、春に株分けを兼ねた植え替えをします。

用土

植え替える時は市販されている培養土(花と野菜の土)で植え付けをします。自作する場合は赤玉土5腐葉土3ココピート2に化成肥料を混ぜて用土とします。庭に植える場合は、植え付けをする1週間前にまでに苦土石灰を混ぜて中和させて、腐葉土か堆肥を入れて用土とします。

鉢植えの植え替え・株分け

春に新芽が出る前くらいに古い鉢から取り出して、古い土を落として、6号〜8号の鉢に数個の株と、一つの大きな株が入るように株分けして植えます。新しい鉢の底の水出しの穴をネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm入れて、用土を入れて、株を入れて用土を詰めて、最後にしっかりと水をやって完成です。

庭植えの手順

植え付ける二週間前に庭土を20cm〜25cm掘り返して苦土石灰を混ぜて、中和させます。一週間経つと反応が終わるので、一週間後に土に腐葉土か堆肥を2割足して、化成肥料を混ぜて用土とします。株間は15cm〜20cmほどの間隔で苗を植えます。

地下茎を伸ばすので、広がりすぎないようにしたいなら根の仕切りを土中に埋めておきましょう。
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支柱を立てる

春(5月〜7月)に茎が伸びたら、支柱を立てて、麻紐などで括って固定します。
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管理場所・日当たり

ホオズキは頑健な植物で、半日陰の場所でも枯れることなく生育します。でもホオズキの実を、シッカリとつけるためには、しっかりと日光に当ててあげないといけません。

その他

カメムシ
カメムシがホオズキの汁を吸いにやってきます。カメムシのことを「ホオ」と呼びます。ホオが好きなものだから、「ホオ好き」⇒ホオズキと呼ばれるようになったという説もあります。カメムシは見つけ次第補殺します。薬剤も効きます。
カメムシ
カメムシ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ

白絹病
土にカビが潜み、これがホオズキ内部に入って、管をつまらせて枯らせます。水やりを控え、土の水はけがよいと予防できます。高植えにしても予防できます。周囲に白いカビや、褐色の菌核が見られたら、土ごと取り除くといいです。連作すると発生しやすい。
白絹病の予防と発生した時の対処と薬剤
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病害虫

アブラムシ
新芽や葉っぱにたかって汁を吸い、ホオズキを弱らせます。発生したら早めに駆除しないと大量に増えて、枯らしてしまうこともあります。
アブラムシの生態と防除と薬剤のまとめ
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病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ

ニジュウヤホシテントウ
見た目はテントウムシに似ていますが、実はちょっと違う。なんとナス科植物の葉っぱを食べる草食のテントウムシです。別名「テントウムシダマシ」。他のナス科植物も食べるので、薬剤で駆除しましょう。
テントウムシ(天道虫)を使って害虫駆除も可能?生態を解説
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特徴・由来・伝承

ホオズキ(鬼灯)といえば、観賞用として栽培されているものを良く見かけます。実がなる6月から7月は東京では盂蘭盆会にあたり、故人が彼岸(あの世)から帰ってくる際の灯りとしてホオズキを飾る風習があります。

ホオズキ市に人が集まる理由
ホオズキ市というのがあります。浅草の浅草寺では毎年ホオズキ市が開かれて、毎年60万人ほどが訪れます。ホオズキを買いにそんなに人が訪れるなんてすごい!と思ったことはありませんか? 実はホオズキ市の日(7月10日)は功徳日という特殊な日で、この日に参拝すると4万6千日分参拝したのと同じだけ功徳があるとされます。ようは功徳日が先にあり、人が集まるので、この日に盆用品を売ろうと考えたのですね。

そもそもホオズキが生薬として千成鬼灯などを各家庭で育てていたこともあって、最初は切り花で売っていたのですが、鉢植えの方が持ちがいいですから、鉢植えのホオズキが売られるようになりました。

ちなみに7月に流通するホオズキ(鬼灯)は成長促進剤で処理されて赤く色づいたものです。
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