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毎年咲く花は花屋さんが売らない?一年草は優秀!

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目次
市場に流通する一年草
育てやすい植物は売れない
 理由1:頑健な植物だから売れなくなる、安くなる
 理由2:一年草は長期間の放置によるトラブルが少ない
 理由3:一年草の方がガーデニングに飽きにくい
その他の理由
 一年草は優秀なガーデニング材
結論
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市場に流通する一年草

毎年咲く花は花屋さんが売らない?:市場に流通する一年草
花の市場に大量の苗が出回るとしたら、それは一年草か、一年草扱いのものか、翌年以降は花が咲きにくい植物です。はっきり言ってしまえば、花業界が利益をあげやすい植物だけが流通しているといえますが、それは少しうがった見方です。

ポインセチアは翌年以降は花を赤くするのが難しいか、赤くなってもお店で見るような真っ赤にはなりにくいです。シクラメン夏越し後の花が少ないのです。そのため、毎年、シクラメンやポインセチアは売れるのです。

こうやって考えると、毎年咲く育てやすい花ほど流通しにくい、見かけないということを感じます。

その理由は……
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育てやすい植物は売れない

理由1:頑健な植物だから売れなくなる、安くなる

毎年咲く花は花屋さんが売らない?:理由1:頑健な植物だから売れなくなる、安くなる
イエイオンという植物があります。和名ハナニラ、昔から田んぼの畦などで見かけるものです。これがガーデナーさんには意外と人気があったります。また、彼岸花ネリネといった手間のかからない植物の問い合わせが多いのです。しかしほとんど流通していません。

丈夫で何年も長持ちする植物は、最初の一回の購入しかお店の売り上げにつながりません。一度購入した人はもう二度と購入しない為に、出荷しても継続的に売り上げを伸ばすことが出来ず、取引価格もドンドン下落していきます。それが市場に出回りにくい一つの理由です。

ただ、なかなか出回らない理由はそれだけではないかもしれません。
長持ちする植物は、一見お客さん側にはお得に見えますが、デメリットもそれなりにあるからです。裏を返せば、実はお客さん側からしても、一年草は案外優秀なのです。

理由2:一年草は長期間の放置によるトラブルが少ない

(樹木も含めての一般論ですが、)背丈や根っこが大きく育ち過ぎたり、伸び放題に茂ったり、予想外に増殖してしまったり……丈夫で長持ちする植物が何年も長持ちし、かつ放置された結果、巻き起こすトラブルは意外と多いです

その点、一年草や短期間で枯れる前提の植物であれば、何かの理由でお手入れがされない期間が続いても自滅してくれ、翌年以降にトラブルになりにくいです(※一年草でも繁殖力が強い植物こぼれダネで翌年も芽を出す植物はありますので注意)。そして枯れてしまっても、元から一年持たずに枯れる前提なので、あまり損や罪悪感を感じないで次の花に挑めるのも一年草の強み。

理由3:一年草の方がガーデニングに飽きにくい

植えた後はずっと庭に居てくれるような長持ちする植物があります。最初はよいのですが、人によっては数年たつ間に飽きてくる可能性があります(飽きずにしっかり管理できるなら問題はありません)。

コウモリランなど栽培は難しいですが、一旦軌道に乗ってから3年ほどで枯れることが多いとされるんですね。その原因が「栽培に飽きて、手間をかけなくなった」というのがあるんですよ。

そういうとき一年草を取り入れると刺激と変化をもたらしてくれます。一年草なら「今年は何を買って植えようか(ショッピング)」「今年はどういう花壇にしようか(設計)」「今年の最新品種や人気な植物の傾向は何だろう(分析)」等といった楽しみを毎年味わえるからです。買い物もガーデニングの楽しみですからね。

その他の理由

●生産・販売しにくい植物……日本に自生する彼岸花は種子で増えません。種子で増えるなら生産や運搬が楽で流通が増えたかも?
●人によって印象にバラツキがある植物……彼岸花やハナニラ等について「田んぼとセットの花で庭向きの花ではない」という認識の方や、彼岸花を見ると気味が悪いと思う方もいます。先入観や固定概念といってしまえばそれまでですが、流通量が少ない一つの理由ではありそう。
●開花や結実まで時間がかかる植物……開花や結実までに数年以上かかるような植物は、生産するのに手間暇がかかるので流通量が少なくても当たり前。

一年草は優秀なガーデニング材

……というわけで、毎年咲く花には毎年咲く花なりの問題があり、店頭に並ぶ一年草は万人向けの無難な花としては優秀なのだと思われます。

が、毎年咲く花には勿論毎年咲く花の良い点素敵な点もあって、欲しい人が多い。ってことは需要があれば供給がある可能性があって、運よく売ってくれるお店が見つかることもあります。
●街角の花屋さんでは見かけない種類であっても、ホームセンターやネットショップだと案外販売しているところが見つかることがある。開花苗では見つからなくても、球根(や種子)として探すと見つかることもある。
●他所のお宅に現物が生えているのになかなか売っているところが見つからない場合、そのお宅の方にどうやって入手したか尋ねてみる。育てた感想も伺えるとなおよし。

結論

●頑健で育てやすい植物は、消費者が一度しか買ってくれないために、儲からないから、流通しない。
●一年で枯れる植物の方がはびこらないから、近所トラブルにならない。
●一年草だと毎年、新しく植えるから、毎年違う品種を植えられるため、ガーデニングに飽きない(だからよく流通しやすい)。
●流通量が少ないものもネットでは扱っているので、ネットで買うといいです。
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