ネリネ(ダイアモンドリリー)の育て方

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ネリネ(ダイヤモンドリリー)

ネリネ
科名ヒガンバナ科
属名ネリネ属
学名Nerine sarniensis
別名ダイヤモンドリリー
みずやり水控え目
場所外の日なた
難易度中級者向け
画像の投稿
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開花
植え
肥料
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目次

  1. ネリネの育て方
  2. ネリネの球根を買う前に!注意事項
  3. 水やり
  4. 肥料
  5. 植え付け・植えかえ
  6. 管理場所・日当たり
  7. 病害虫
  8. ネリネの仲間
  9. 特徴・由来・伝承

ネリネの育て方

ネリネの育て方
文章の修正ネリネはヒガンバナ科の球根植物。ダイアモンドリリーとも呼ばれます。種類にもよりますが、花の少ない晩秋〜冬に大きな花を開花するため印象に残りやすい。ヒガンバナと似ていますし、科も同じなのですが、性質が多少違います。鉢植えにするものと考えて下さい。庭植えに向いているのはリコリス。ネリネとリコリスは花がよく似ていますし、ネリネは植え付けた年は開花しづらいので、庭がある人はネリネよりリコリスを植えます。ネリネは一度開花すると翌年以降も開花しやすい。
まとめ
●ネリネはヒガンバナ科の球根植物。
●春出葉と秋出葉がある。
●春出葉は春に植えて春に芽が出て夏に開花し、冬は休眠。
●秋出葉は秋に植えて秋に芽が出て開花して翌年の梅雨以降に休眠。
●多少、キツイ状態の方がよく咲くので鉢植えでも植え替えは4年に一回程度にする。
●水のやりすぎに注意。
●葉っぱがあるうちは肥料をやる。
●環境が合えば、育てやすい。

花の形状が似ているリコリスもどうぞ。
他のヒガンバナ亜科の仲間まとめも参考に。
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ネリネの球根を買う前に!注意事項

秋出葉タイプ

ネリネの球根を買う前に!注意事項
文章の修正秋出葉タイプの生育サイクル
秋(8月〜9月前後)に球根を植え、それが10月に花を咲かせます。花が出てくると同時に葉っぱが伸び、それが冬の間、茂ります。梅雨前にその葉っぱが枯れてしまいます。これから10月に花が咲くまでが休眠期です。
●画像は福島県伊達市の11月のもの。ユーザーさんに投稿してもらいました。
●サルニエンシスがこのタイプ。

春出葉タイプ

文章の修正春出葉タイプの生育サイクル
春(3月前後)に春植えタイプの球根を植え、春から葉っぱが出て8月前後に開花し、冬になると葉っぱが落ちる。この場合、冬〜春が休眠時期になります。
●ボーデニー・クリスパ(ウンデュラータ)は春植えタイプ。

球根の性質が一定してない

文章の修正管理人の個人的見解ですが…
ネリネやヒガンバナ科の植物は種子から開花するくらいの大きさの球根になるまで5年〜10年かかることがあり、この種子から育てた実生株を、開花する直前まで栽培したものがネリネの球根として流通しているようです(全てが実生ではないですが)。

ところが実生というのは親の性質を必ずしも受け継ぐとは限らず、またネリネ属は同じヒガンバナ科の他属と交配しやすい性質がありますので、ネリネのサルニエンシスを買って開花させたらボーデニーにしか見えないとか、逆だったり、春出葉タイプのはずが、秋に葉が出るとか、そういうことがよくあります。本来の性質じゃないってことがどうも多い。

つまりネリネの球根を買うのはある程度「当たり外れ」があるってことです。そこで開花した株(苗)を見て買うといいです。これなら少なくとも花色は間違いない。ただ、そんな苗ってあまり見かけないんで、結局リスクを負って買うことになります。
●ネリネは植え付けして開花まで一年以上かかることが多く、花色が違っていても、愛着が沸いているため、もうクレームを入れない。ガーデナーの性ですね。
●ネットで調べて春出葉だから〜って管理しているとパニックを起こします。なので葉っぱが出ている間は肥料をやって水をやり、葉っぱがなくなったら水を控えるといったように「対応」するようにしましょう。
●交雑の結果で個体差があると私は思うのですが、単に個体差の可能性もあります。それにちょっとした環境の違いかもしれません。でも、他の植物よりばらつきが多いと思います。
●球根植物って普通は親株から分球したものが出回るんですが(例えばチューリップなど)、ネリネは分球より実生の方が効率が良かったんじゃないかと。
●実生ではなくて、一回開花した球根が出回ることがあって、これは切り花で収穫後に球根として出荷されたもの(オランダ産のものなど)だったり、分球したもの。これはパッケージ通りの花が咲きます。ただ、どのの球根がそうなのかは全然分からない。

水やり

水やり
文章の修正地植え(庭植え)の場合は植えつけたときに水をしっかりとやって以降は、その後は水をほとんどあげません。葉が出て以降は、土が乾いていたら水をしっかりとやりますが、それでも通常の植物と比べると乾燥気味に管理します。

鉢植えの場合、土が乾いたら水をやります。乾燥気味の管理を葉っぱが枯れるまで続け、枯れたら休眠状態ですので、水やりを控えます。もしくは断水します。

休眠時期の水やりについて

文章の修正夏に地上部がない場合、断水(水やりを一切しない)でもいいが、上記の注意事項で書いたように、ネリネは交雑しているため、本来の性質をそのまま受け継いでいるとは限らず、断水すると弱ることもある。そういう個体は断水していると弱って開花しないので、開花しないようなら休眠時期に水をやってみるといいです。
●夏に水を切るものである秋出葉のサルニエンシスに夏に水をやった方が開花しやすかったというパターンがあります。

肥料

文章の修正葉っぱが出ている間は一ヶ月に一回程度、緩効性肥料を置いてやります。もしくは二週に一回、液体肥料をやります。緩効性固形肥料を置く時は株のすぐ近くではなく20cmほど離して置いてください。鉢植えの場合は鉢の縁あたりに置きます。肥料が近いと株が傷みます。

植え付け・植えかえ

時期

文章の修正植え付け・植え替えは地上部の葉っぱが無い時期にします。春出葉の場合は3月〜4月の葉っぱが出ていない時期に植え付けるか植え替えをします。秋出葉の場合は地上部の葉っぱが出ていない8月〜10月に植え付けるか植え替えをします。

ネリネは球根がキツイくらいの方が花が咲きやすい性質があり、移植も苦手なので、少々キツそうでも株分けしません。株分け(分球)するときだけです。その株分けも4年に一回を目安にしてください。植え替えをすると開花しづらくなりますので、一度植えたら数年は植えっぱなしにしたい。
●秋植えは9月前後に球根を植えますが、暑いと球根が腐ってしまいますので出来るだけ涼しい時期に植えるといいです。

用土

文章の修正水捌けの良い土を好みます。土は赤玉土6腐葉土3川砂1を混ぜたのを使うか、赤玉土を軽石にしてもいいです。ネリネは肥料分が無い土でも育ちます。逆に肥料が多いと球根が腐って枯れてしまいますので、肥料のやりすぎに注意して下さい(ただし生育時期は肥料があると球根が太るので、その時期はやりましょう)。
●ネリネが植え替えると機嫌を損ねて開花しにくくなります。なのでできれば植え替えはしたくない。植える時に劣化しづらい用土(赤玉土より軽石)で植えるといいです。
●別の用土の配合例として「赤玉土(軽石)7腐葉土3に草木灰を一握り」というのも。
●4号鉢に球根1こ。5号で2個、6号3個くらい。
●球根同士は15cmはあけてください。
●球根の頭が鉢の縁と同じ高さになるようにして、上半分は地上に出ているように植えます。

植え替え

文章の修正植え替え
鉢植えの底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cmほど入れます。その上に用土を入れ、球根のあたま半分が地上に出ているようにして植えます。冬に地上部が残る種類は少し深めに植えると霜に当たりにくくなります(深いっても頭がちょっと出るくらい)。隙間に用土を入れていって、最後に水をやって完成です。

開花している株を植える場合は土を落とさずに植え替えします。根をいじると機嫌を損ねるので。
●球根の横に小さい球根で出てきます。これを引き剥がして株を増やします。あまり球根が小さいときには引き剥がさないように。
●ネリネは根をいじられると、枯れはしないのですが機嫌を損ねて調子を崩す。できるだけ植え替えはしたくないです。
●植え替えると最低一年は開花しない(しづらい)。

管理場所・日当たり

文章の修正日当たりのいい場所で管理します。ネリネは葉っぱが出ている時期にしっかりと日光・水・肥料を与えて生育させないと、翌年の花芽ができず、開花しなくなります。二年に一回しか咲かないとか、なんか球根がしぼんでいる…なら、何かが不足しています。
冬の管理場所
寒さには強く0度〜マイナス5度くらいまで耐えられます。しかし、葉がある場合、葉が霜に当たると傷むことがあり、場合によっては消えることもある。そこで冬に休眠せずに地上部が残る場合は霜除けをする(上に寒冷紗を張るとか)か、鉢植えならば軒下に移動させます(もちろん日当たり)。冬に地上部がない場合は腐葉土やワラを被せて凍結しないようにするか、鉢植えなら室内か軒下で管理します。
●秋植えで冬に葉が出ている種類は少し深植えにすると霜に当たりにくくなっていいです。

夏の管理場所
夏の暑さには強いので、戸外の日当たりで管理します。

病害虫

文章の修正ハマオモトヨトウ
ハマオモトヨトウが発生する。ハマオモトヨトウは春から夏に発生し、葉っぱから食い行って、球根を食べる。なので活動時期に地上部に葉っぱがない場合は食害がない。土の中にもいます。オルトランを前もって散布しておくと予防できます。
スイセンハナアブ
春にスイセンハナアブの幼虫が球根を食べることがある。

ネリネの仲間

文章の修正ネリネ・ボーデニー(Nerine bowdenii)
春植えで夏も葉っぱが残る。冬は地上部がなくなる。ボーデニーの交配種は夏も成長しがち。
ネリネ・サルニエンシス(Nerine sarniensis)
葉の生育途中で夜に葉っぱが閉じることがある。耐寒性は強いほうだが、軒下でないと越冬は厳しい。多少根詰まりした方が開花しやすい。オランダ産の球根は筒部分が長い。筒の長さは性質に関係ない。夏は水やりを切る。ただし、サルニエンシスとして販売している球根は他の品種と交配していて、性質がもはや本来のサルニエンシスとは違うことが多く、その場合は断水すると開花しづらくなる。断水して開花しづらい場合は、夏もしっかりと水やりをする。地温も大事。
ネリネ・クリスパ(ウンデュラータ・Nerine undulate)
学名はウンデュラータですが通称としてクリスパで流通していることが多い。霜が当たっても平気。花が小さめだが、鉢植えでも地植えでも育てやすい。春植え。夏に暑いと休眠することがある。花持ちがよい。
ネリネ・ヒルスタ(Nerine hirsta)
常緑で水を欲しがる。
その他
ネリネ・アリストクラット(Nerine Aristcrat)
●他にもありますが、ボーデニー・サルニエンシス・クリスパ(ウンデュラータ)が多いです。

特徴・由来・伝承

特徴・由来・伝承
文章の修正ヒガンバナの仲間(属は違います)。細い葉っぱと、ヒガンバナに似ている?ピンクの花を咲かせる。ネリネという名前はギリシャ神話の水の神「ネレイデス」から。鮮やかながら名前がアレなヒガンバナに対して、やさしい色合いもある鮮やかなピンクのネリネは、切花としても需要があります。
ネリネの原種は形こそ現在流通しているネリネと似ていますが、花の大きさが全く違い、同じ種類とは思えないほどに、ネリネには品種改良がされています。
品種改良の歴史は20世紀のはじめにイギリスのロスチャイルド銀行のオーナー、ライオネル・ロスチャイルらによってなされたということです。ネリネは球根が増えにくく、他の園芸植物のように出回らないのもマニア心をくすぐるとか。
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記事の紹介

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