アルストロメリアの育て方…開花後に葉っぱだけになります
目次
アルストロメリアの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アルストロメリア
- 科名
- ヒガンバナ科
- 学名
- Alstromeria
- 別名
- ユリズイセン・ユメユリソウ・インカノユリ
- 耐寒
- マイナス10度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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アルストロメリアの特徴は?
アルストロメリアには
四季咲きと一季咲きがあり、
ここでは一季咲きを扱っています(ただし交雑していて性質にばらつきがあり、境目は曖昧)。一季節咲きは寒さに強く、秋から春にかけて生育して春に花を咲かせ、夏には暑さで休眠する種類です。品種によって多少前後しますがマイナス10度まで寒さに耐えます。
鉢植えにすれば、夏の湿気も日陰に移動させればいいので充分、対応可能です。
春の開花後、葉っぱだけになります。夏に休眠するまでは日光に当てて球根を太らせておきましょう。
●
四季咲きアルストロメリアの場合は暖かい季節(5月~10月)には咲いてくれますが、一季咲きアルストロメリアの場合は春(5月~6月)にしか咲きません。
●一季咲きは草丈が1mくらいになります。四季咲きは30センチくらいの小ぶりです。
最初に簡単にまとめ
●品種によって性質が違う。ほとんどのアルストロメリアは一季咲きに属する。
●一季咲きは草丈が長くなりやすいので支柱が必要かも。
●一季咲きは寒さに強い。
●夏は休眠する。
●真冬までに株が育っていれば霜に当たっても大丈夫。
●花が咲いたら
肥料は止める。
●土が乾いていたら水をやる。夏に休眠したら水をやらない。
●品種がいろいろあって迷う。そこが楽しい。
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水やり
水やりの基本は、土が乾いたら水をたっぷりとやります。土が濡れているうちは水をやらないでください。庭植えの場合は自然に降る雨だけで十分です。
春土が乾いていたら水をしっかりとやります。気温が上昇するにつれ水やりの頻度はあがります。開花後は乾かし気味に管理します。
夏一季咲きアルストロメリアは夏には休眠します。
葉っぱが黄色くなってきたら休眠の合図です。水やりは控え、枯れた葉っぱを取り除いてください。アルストロメリアは蒸れに弱く、高温になると株が休みます。休んでいるときに水をやると根が腐って枯れてしまいます。
●葉っぱがあり、元気に育っているのであれば、一日に二回、水はしっかりとやります。
秋・冬水やりは春と同じです。真冬は寒さで水の吸い上げも鈍くなるし、蒸発も鈍くなるので、そんな時は水やりは控えて下さい。
肥料
植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込んでおきます。
鉢植えの場合は水やりで肥料成分が流れ出やすいので、元肥に加えて、生育期に液体肥料を週に一回か、置き肥を一ヶ月に一回かします。
花が咲いたら肥料は止めてください。夏は休眠期なので絶対に肥料はやらないでください。夏に肥料をやると根が傷んで枯れてしまいます。
庭植えの場合は、追肥は必要ないですが、生育が鈍い場合は様子を見て液体肥料をやってください。
植え付け・植えかえ・種蒔き
植え付け・植え替えは生育が始まる直前の9月〜10月が適しています。もしくは活動直前の3月。
寒さに強いのですが、早めに植えて生育させることでさらに寒さにも強くなります。ただし暑さに弱いのであんまりに早めに植えると暑さで腐って枯れてしまいます。
苗が出回る10月に(球根ではなくて)苗を植えるのが無難です。
アルストロメリアを大株にしたい場合は、とにかくフカフカの土を維持することです。鉢植えはできれば2年に一回、地植え(庭植え)は最初にしっかりと有機物(
腐葉土・
堆肥)を入れてフカフカにしておくとよいです。
大株になりすぎて困るかもしれないけど。
球根の構造が他の球根植物とはちょっと違う
アルストロメリアの球根はクラウンという部分と貯蔵根でできていて、クラウンから芽が生えてきます。貯蔵根からは出てきません。
植えるときはクラウンを上にして、5センチから8センチの土を被せるようにして植えてください。貯蔵根は折れやすいので気をつけてください。
用土
赤玉土5腐葉土3川砂2を混ぜたもので植えつけるか、市販されている花と野菜の土に、川砂を混ぜて
水はけをよくしたもので植え付けをします。市販されている花と野菜の土で植えつけても十分育ちます。ただし、真夏の蒸れに弱いので、水はけの悪い土で植えた場合は、腐りやすくなりますので、真夏に元気が無くなったら、水やりを控えて下さい。
植え付けの手順は?
鉢植えの場合は直径30センチの鉢に球根を一つ。鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。
地植えの手順は?
地植え(庭植え)の場合は深さ25cmを掘り返し、堆肥か腐葉土を2割〜3割ほど足し、化成肥料を説明書きのとおりにやって、よく混ぜて用土とします。用土を半分穴に戻し、株を配置し、隙間に用土を入れて、しっかりと水をやって完成です。30センチ間隔で植えましょう。
地植えにして何年か経つと土がカチカチになり、そうなると根が広がりにくくなるので、できれば掘り上げて、土を作り直して植え直すとよい。ただ、その頃には飽きていることが多いですね。
種子より苗で
種で増やすのは10月前後。気温が20度前後まで下がってからです。ただし、アルストロメリアの種はあまり出回っていません。苗で植えつけるのが楽で確実です。
●球根から刺激物が分泌されています。素手で触らないようにしてください。
支柱を
一季咲きのアルストロメリアは1mほどに生育して、しかも茎が弱く、支柱がないと折れて倒れてしまいます。倒れる前に切花にして室内で鑑賞するのも手ですが、庭で咲かせるなら支柱をしてあげましょう。
●
しっかりと陽に当て、風通しを良くすることで茎がしっかりと育って支柱は不要になります。できれば陽に当てて風通しを良くしましょう。
●花が終わったら、株が花に
種子をつけようとして、株が弱るし、次の花が咲きづらくなるので、終わった花は切り取るようにします。
植え替え
鉢植えは毎年植え替えをします。庭植えも2年か3年に一回は植え替えをします。密生して蒸れるからです。株分けは植え替えの時に行います。
●球根から毒性物質が出るので手袋をしてください。
●株分けする場合は、根を傷つけないようにします。
●球根は乾燥を嫌うので、掘り上げて、すぐに植え付けてください。すぐ植えない場合は濡らした新聞紙で包んで管理してください。
管理場所・日当たり
アルストロメリア日光を好むのですが、日当たりでも
半日陰でも少々日陰でも問題なく育ちます。ただし、
真夏の高温と蒸れに弱く、真夏だけは半日陰か日陰へと移動させて下さい。
●管理人は広島です。広島では一回植えると放置で毎年生えてきます。場所によっては斜面にアルストロメリアが自生しています。
寒さに強いが霜に当たると枯れる
霜に当たると地上部が枯れます。早めに植えて株が生育していれば、多少の霜に当たっても生育し、地下茎を伸ばすのですが、そうでないと生育が鈍くなります。できれば霜が当たらない場所(軒下やベランダなど)に植えるか、霜よけをしてやりましょう。
●10月に苗を買って植えれば、生育して寒さに強くなって、霜で枯れるのを予防できます。
●霜の降りない地域や、霜に当たらないで冬を越すと、春にすごく繁茂します。すると繁茂しすぎて蒸れやすくなるので、春に細い茎を間引いてやって風通し良くします。
●土が凍結すると枯れます。土が凍結する地域では腐葉土やワラを敷いて凍結を防ぐか、室内に取り込みます。
性質にばらつきがある
アルストロメリアの原産地は南米。南米といっても、冷涼な地域に自生する植物です。そもそもは寒さに強いのですが、その後、品種改良がされて性質にバラつきが出るようになりました。なので、寒さに弱いものもあるのですね。
病気・害虫
アブラムシ、オンシツコナジラミ、ハダニ
害虫が発生したら、薬剤をまいて殺してください。ハダニは乾燥すると発生するので葉っぱに水をかけるようにすると予防できます。
灰カビ病
夏に蒸れると腐ってくることがあります。
病気部分を切除して、殺菌してください。
特徴・由来・伝承
アルストロメリアはスウェーデンの植物学者「ヨー
ナス・アルステーマ」に由来します。南アメリカ原産でアンデス山脈の寒冷地に自生していたものを「カール・フォン・リンネ」が種を採取しヨーロッパに持ち込みました。。リンネは親友であるアルステーマにちなんで名前をつけたそうです。
アルストロメリアは切花として花束やアレンジメントに使われることが多いですが、日本でも比較的簡単にガーデニングで楽しめる植物です。
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