お多福南天(オタフクナンテン)の育て方…葉がスカスカになって枯れてきたら?

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オタフクナンテン
目次
オタフクナンテンの特徴は?
枯れたり、なんだか調子が悪い理由は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定要らず
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
オタフクナンテン
科名
メギ科
属名
ナンテン属
学名
Nandina domestica
水やり
たまにやる程度
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
オタフクナンテンの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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オタフクナンテンの特徴は?

オタフクナンテン:オタフクナンテンの特徴は?
オタフクナンテンはメギ科ナンテン属の常緑低木。樹高が非常に低く、その上、生育が遅くて、なかなか大きくならない。だから剪定もほぼ不要で手間がかからない便利な樹木です。一度植えたら自然の雨にまかせて植えっぱなし。

常緑で冬にも落葉しないのに、霜に当たると紅葉します。紅葉は綺麗で目を惹きますが、他の季節はそうでもないです。低い生垣として、よくマンションの植え込みや、公営施設に利用されます。中国原産で品種改良のためか、ナンテンと違って実がつきません。実をつけないので勝手に広がって行かないのも便利です。

樹高(草丈)が40センチから50センチほどで、大きくならず、常緑であることから、グランドカバーにも向いています。また成長が遅く、頑健で病害虫にも強いのも初心者向きです。庭植えすれば水やりの手間もほぼないです。

オタフクナンテンはあまりホームセンターや花屋さんに流通していません。ネット買ったほうが早いでしょう。
樹高40cm〜50cm
オタフクナンテンの商品画像
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枯れたり、なんだか調子が悪い理由は?

オタフクナンテンを栽培していると、枯れるというほどじゃないんですが、スカスカになり、徐々に弱っていくというか、しぼんでいくんですね。

これは水切れや肥料切れもあるんですが、土の劣化…有機物不足が原因です。フカフカだった土の有機物が分解され、土がカチカチになり、水も切れやすくなり、有機物がないから生育も悪い。だからスカスカになります。

周囲の土を少し掘ってほぐし、土に腐葉土堆肥を混ぜて、土をふかふかにしてあげましょう。また、化成肥料も混ぜておきます。

水やり

庭植え(地植え)の水やり

オタフクナンテン:庭植え(地植え)の水やり
鉢植えでも庭植え(地植え)でもかまいませんが、一般的には庭植えします。一旦植え付けて根付けば、ほとんど降雨だけで十分です。とはいえ、夏に日照りが続くようなら水やりをしてください。

オタフクナンテンは冬でも葉っぱがあり、活動をしていて意外と水を吸い上げます。真冬に寒風が通って乾燥する場合は、水をやってください。冬に水やりをするときは、朝にします。夕方遅くに水をやると、明け方に水が凍って根を傷めます。それで枯れることはないですが、避けた方がいいです。

鉢植えの水やり

土が乾いていたら水をやります。ずっと濡れていると根腐れをしますが、もちろん乾燥しすぎてもダメ。

肥料

オタフクナンテン:肥料
2月に寒肥として緩効性固形肥料・油粕などをやる。8月にも同様にやる。株の枝先の先っぽから少し離したところの地面に肥料をまくか、10cm程度の穴を掘って肥料を埋める。

根が肥料に当たると根が傷みます。地上部の枝先の真下まで地下には根が来ている。だから枝先から少し離したところの真下の地面に肥料をやる。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

オタフクナンテンの植え付けに適した時期は、3月から4月、もしくは冬から梅雨前まで。鉢植えの場合は2年か3年に一回植え替えをします。

用土

土はよほど水はけが悪くて、土を掘ると水が染み出すくらいでなければ、大丈夫です。庭土に腐葉土か堆肥を混ぜてようどとします。鉢植えの用土は一般的な花と野菜の土を利用します。

庭植え

オタフクナンテン:庭植え
直径30cm深さ30cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を入れて、化成肥料を規定量入れて混ぜ込み用土とします。用土を穴に半分戻して、株を植えます。根に根巻き(根に巻いてある麻布)がある場合はそのままに植え付けをします(布は土に帰ります)。ビニールや針金が巻いている場合は取り外してください。隙間に用土を入れていき、最後にしっかりと水をやって完成です。

株間は30センチ取ってください。。

鉢植え

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

植え替えの時は、土を落とさないで、ひとまわり大きな鉢に植え替えをします。

管理場所・日当たり

オタフクナンテン:管理場所・日当たり
日当たりでも半日陰でも育ちます。少々の日陰ならば問題にしませんが、日当たりが悪いと秋の紅葉が鈍くなります。オタフクナンテンのメリットは秋の紅葉が冬の間も続く点なので、日当たりで管理しましょう。

ただし西日が強かったり、真夏の直射日光が強い場所に植えると葉焼けします。葉やけはしますが、枯れるほどではないので無視してもいいですが、夏の日当たりで乾燥しすぎて枯れることはあります。そのときは水やりをしっかりするようにしてください。

剪定要らず

放置していると、勝手に真ん丸に育ちますので、剪定をしなくていいです。

オタフクナンテンは成長が遅く、剪定をするとなかなか回復しません。なので剪定はしないもの。しない方がいいものと考えてください。もちろん邪魔なようなら剪定するし、枝が密生して蒸れるようなら剪定しましょう。

特徴・由来・伝承

オタフクナンテンは春には新芽で若い黄緑、夏には緑、冬には紅葉と季節毎に色が変わります――なんて書くと年がら年中綺麗な感じがしますが、そこまでではないです。たまに、季節ごとに色が変わる……なんて書くネットショップがあるんですが、それは言い過ぎです。

春から夏は新芽が縮れていて決して綺麗では無いです。春には葉っぱが生え換わるので落葉して葉が少なくなります。また風の強い場所や乾燥するところでは乾燥で黒く変色してしまいます。目を引くのは秋の紅葉〜冬の間です。

オタフクナンテンはいつ植えても大丈夫ですが、流通するのは冬だけ。綺麗なのが冬だけだからです。しかし、冬の紅葉の鮮やかさは冬の庭に重宝しますし、手間が掛らないのはやっぱり便利。
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