旧枝咲きクレマチスの剪定…いつやる?作業のコツは?

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旧枝咲きクレマチスの剪定

ここではクレマチスの旧枝咲き剪定についてまとめてあります。旧枝咲きはパテンス系・モンタナ系・アルビナ系・マクロペタラ系などです。
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旧枝咲きクレマチスとは

冬は落葉しているが枯れていない

冬は地上部が枯れたようになりますが、枯れているわけではなく、落葉しているだけ。春になると芽吹いて花が咲きますので、絶対に地上部を切らないでください。
新枝咲きのように、冬に地上部が枯れないので、アーチに絡ませておくと、毎年バンバン咲いてくれます。代わりに冬は枯れこんでしまうので、見た目がアレです。

旧枝咲きの意味

旧枝咲きクレマチスは、古い枝から短い枝を伸ばして、そこに花をつけます。だから冬の剪定では昨年の枝(旧枝)は落とさないようにします。

花が終わったら、花を切ったり、切り戻す事で、旧枝から梢が伸びて開花する四季咲き性の品種もあります。旧枝咲きクレマチスは一季咲きと四季咲きがありますが、流通しているのはほぼ四季咲きです。

新枝咲きと旧枝咲きの違い

一般に新枝咲きが初心者向きで旧枝咲きは中級者向きと言われますが、大差ないです。新枝は冬と夏にバッサリと分かりやすいのに対して、旧枝咲きはこまごまと剪定するから難しいイメージを持たれがちですが、旧枝咲きも一切剪定しなかったからといって枯れるわけじゃないですし咲くのですから、そう難しいわけではないです。

旧枝咲きクレマチスの冬の剪定

時期

芽が見えるようになったらやる。大体2月ごろに剪定します。それ以前にやると、芽が見えず、剪定の判断ができないです。

作業①邪魔な枝を落とす

伸びすぎた枝を落としてしまいます。クレマチスは折れやすいとも言いますが、「植えてはいけない植物」にも上げられることがある蔓延(ハビコ)りやすい植物です。広がり過ぎないようにするのも大事な作業です。

作業②芽のない枝を落とす

旧枝咲きクレマチスの剪定:作業②芽のない枝を落とす
冬の剪定は、枝先を軽く切るものです。枝先から遡(さかのぼ)って「芽」が見られない枝を切ります。この作業をしなかったからといってクレマチスが枯れるということはありませんが、残しても邪魔なので切っておきましょう。

また、全体を見て、生育に影響のなさそうな細い枝を落とします。何度も書きますが、クレマチスは生育が良い植物で、落としても盛り返すので細い枝は落としましょう。

作業③ツル下げ

冬の剪定の時にフェンスやトレリスから外してツルを下げます。旧枝咲・新旧枝咲はツルの上部にしか芽が出ないため、そのままにしていると、上にだけ開花して不格好です。そこでツルを下にまとめて、花が「見える高さ」になるように調整します。下の方まで芽が見られるならばツル下げは不要です。

詳細は以下のリンクを参考にしてください。

春の剪定

旧枝咲の一季咲きの場合

旧枝咲きクレマチスの剪定:旧枝咲の一季咲きの場合
春、開花した花がしぼみ次第、花は徐々に色あせてきますので、「もういいや」と思ったら花の根元(首元)で切って摘んでください。花が終わったら、剪定しないと次が咲かないし、株が生育せず弱ります。
少し長めに切って、切花で楽しむという手も。


基本的に品種が一季咲きの場合は、花が8割がた終わったら、花もつぼみも全て落としてしまいます。8割型の花が咲き終わったら…ってことは2割はまだ花が残っています。この時、すべての花を摘むのですから、開花しているものも摘むわけです。勿体無いし、かわいそうだなと思うでしょうが、ちゃんと摘みましょう。
品種別剪定
●常緑種は開花した枝を一節か二節ほど切り戻します。すると梢が伸びてきます。そこに来年花が咲きます。常緑種の開花は3月くらいです。
●切り戻すときは節と節の中間で切ってください。ギリギリで切ると、残ったツルがしおれることがあります。
●モンタナ系は開花とともに新しい梢が伸びきてきます。花が終わったら花は首元から摘んでしまい、その新しい梢が八節伸びたら二節残して切り戻します。切り戻したところのすぐ下から脇枝が出て、それが来年の開花する枝になります。モンタナ系の開花は4月です。

旧枝咲で四季咲き種の場合

旧枝咲きクレマチスの剪定:旧枝咲で四季咲き種の場合
四季咲き品種の場合は、花首で落とさず、開花した枝を一節か二節ほど切り戻します。すると切ったすぐ下の葉っぱの根元から新しい芽が出てきて花が咲きます。これをどんどんと繰り返すことで秋まで2度か3度か咲きます。

切り戻すときは節と節の中間で切ってください。節のギリギリで切ると、残ったツルがしおれることがあります。
品種別剪定
●10月から3月に開花するシルホサ・カリシナなどは、花首で落とせば、新しい梢が出てきて、梢に開花します。シルホサ系は12月から3月まではパラパラとしか咲きません。
●アルピナ・マクロペタラ系・アトラゲネ系は、花がしぼんで花ガラを摘むと梢が出てきて、その梢の先に花が咲きます。剪定をすれば開花は秋まで続きます。
●大輪系は花が終わったら一節か二節を切り戻します。すると脇枝が出てきて開花します。次の開花までは45日から60日ほどかかります。大輪系は剪定をすれば開花が秋まで続きます。

種子もかわいい!

この作業もしなかったからといって枯れるわけじゃないです。クレマチスの種子って可愛いフォルムをしています。切花で「クレマチスの種子」が出回るくらいです。全部切らずに少し残して、この種子も切花として楽しむのもいいですよ。

初夏の剪定

一季咲きの夏の剪定

旧枝咲きクレマチスは、古い枝から新しい枝を伸ばして花を咲かせます。よって翌年に花を増やすには、今年の夏に十分に枝を増やして生育させる必要があります。初夏の剪定は、剪定によって脇芽を出させ、葉っぱや枝を増やして、翌年の花を増やす目的で行います。

剪定すると脇芽が増えて枝が増えるわけですから、クレマチスにあんまり大きくなって欲しくない時は、夏の剪定は控えます。

春に花が咲いてひと段落…一ヶ月か二ヶ月したときが初夏の剪定のタイミング。タイミングが遅くなると、出てきた脇芽が暑さで枯れてしまいます(クレマチスは暑さが苦手)。早めの剪定…6月中か7月の初旬までにが吉。

花が終わって一ヶ月か二ヶ月経ってから、全体を二節ほど切り戻しします。切り戻すときは節と節の中間で切ってください。

四季咲きの夏の剪定

四季咲きは、同様の剪定を春からずっとやっているので不要です。

最後に…

他の剪定については新枝咲きクレマチスの剪定新旧両枝咲きクレマチスの剪定を参考にしてください。

また普段の管理はクレマチスを参考にしてください。
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