ハコネウツギの育て方

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ハコネウツギの基礎データ

ハコネウツギ
科名
スイカズラ科
属名
タニウツギ属
学名
Weigela coraeensis
別名
ゲンペイウツギ・ベニウツギ
耐寒
マイナス15度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ハコネウツギの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

ハコネウツギの特徴は?

ハコネウツギは日本(北海道南部〜九州)に自生するスイカズラ科タニウツギ科)タニウツギ属の落葉低木。落葉樹で冬は裸になります。病害虫に強くて、大気汚染にも強い。花が時間経過とともに色が変わるので、一本しか生えていないのに、白ピンク赤と多色見られる。樹高が2m前後と一般家庭の庭にはお手軽でシンボルツリーに適しています。生育が良く、耐暑・耐寒性があります。

冬に落葉し、新芽が出るのが遅い。そして、生育してくると幹の内部が空洞になる(空木【ウツギ】という名前の由来でもある)ために、「枯れた!」と思って伐採することがあります。ご注意を。

斑入り品種もあります。
樹高2m〜3m
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水やり

庭植えしたら、自然に降る雨で十分です。ただし真夏の日照りの時期は水をやってください。ハコネウツギは若干乾燥に弱いですので、根元に直接に日が当たる場合は、とくに乾燥に注意します。

乾燥する場合は、株元に腐葉土やワラを被せてマルチングしましょう。

肥料

土が痩せてきたら、寒肥として2月に堆肥を周囲の土にすきこんでください。堆肥は肥料ではなく土を肥沃にし土壌改良のためのもので、定期的に足してあげると生育が良いです。基本的には堆肥を追加するだけで肥料はなくてもいいです。

調子が悪いようなら肥料を同様に2月にやります。化成肥料であれば、周囲にまきます。油粕の場合は、株の周囲に根が当たらないように離れたところに深さ20cmの穴を数カ所に掘って、堆肥と一緒に埋めます。

植え付け・植えかえ

時期

植えつけは落葉時期にします。

用土

ハコネウツギは水はけのよい土を好み、肥沃な土を好みます。植え付けのときは堆肥や腐葉土を元の庭土に4割ほど入れておきます。その後は肥料は無くても生育します。

庭植え

庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。グラグラするのであれば支柱をする。

管理場所・日当たり

ハコネウツギは日当たりを好むのですが、半日陰でも問題なく育ちますし、夏の暑さに若干弱く、特に西日は避けます。半日陰が適しています。

といっても、枯れるほどではないので、気にしないでもいいです。それでも西日は避けたほうがいいです。どうにも乾燥するなら、株元に腐葉土やワラでマルチングして乾燥を防ぎます。

冬の寒さにはそこそこ強く、北海道南部でも自生しているので耐寒温度はマイナス15度くらいです。防寒は不要です。

剪定

樹勢が強く、放置していると邪魔になる。剪定は花の後に行う。剪定は毎年しないとだめです。花芽は夏にできるので秋以降に剪定すると、花芽を落とすことになって翌年の花が減ってしまいます。枝はしっかりとさばく。内部まで日が挿す様にしっかりとさばく。風通しが良いほうが病害虫が付かない。
生育が早いので、花を気にしないで冬に剪定をしても、全く花がなくなるというほどじゃないです。

来年に花が咲くのは去年延びた枝だけ。花後に剪定をするのは、この枝を落とさないようにするため。

小さくまとめても、それなりに枝が伸びて咲きますから、気にしないで剪定しましょう。大きくなりすぎて邪魔になるくらいなら剪定して小さくまとめましょう。

病気・害虫

アブラムシ
アブラムシは茎や葉にくっついて汁を吸う虫で、特に新芽などの柔らかい部分にたかり、新芽が変形してしまい生育不良を起こすことがあります。前もって浸透性薬剤(オルトラン)を使っておくか、発生後に早めにアブラムシに対応している薬剤で駆除します。

特徴・由来・伝承

北海道南部から九州の海岸近くに生える落葉低木。原産地は日本。箱根という名前がつくが、箱根に特別自生しているわけではない。なぜ箱根なのかは不明。箱根には見た目がよく似たニシキウツギ(二色空木)が多い。ニシキウツギとハコネウツギは見分けが付かない。開花後に花が白からピンク、赤へと変化する。秋には種子が出来る。種子には翼がある。
●一本の木に白と赤の花が咲くので、ゲンペイウツギという別名もある。源氏と平家は赤と白の旗を掲げて戦ったためです。ちなみに紅白歌合戦も元を辿ればこれです。
●斑入りハコネウツギというのがある。葉っぱの外側に斑が入っていて、葉っぱにも非常に観賞価値がある。
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