ハクロニシキの育て方

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ハクロニシキの基礎データ

ハクロニシキ
科名
ヤナギ科
属名
ヤナギ属
学名
Salix integra Hakuro-nishiki
別名
白露錦・犬行李柳・五色柳
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ハクロニシキの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

ハクロニシキ(白露錦)の特徴は?

ハクロニシキ:ハクロニシキ(白露錦)の特徴は?
ハクロニシキは日本・東アジアに自生するヤナギ科ヤナギ属の落葉低木のイヌコリヤナギの園芸品種。五色ヤナギと呼ばれることも。寄せ植えにも使われる。庭木として人気。4月にヤナギの地味な花を咲かせますが、葉を鑑賞する植物です。

4月から白い新芽が出て、6月前後に満開と言うべきか…株全体が白く染まります。この葉があまり強い日に当たると変色、葉っぱが傷んでしまいます。かといっても株が枯れるわけではないです。7月にはほとんど全ての葉っぱは緑に落着きます。新芽の葉色がピンク→白→白が徐々に緑に→緑と変化します。この葉の色合いの変化がハクロニシキの人気の理由です。秋には黄色くなり、冬には落葉します。剪定はこの落葉時期に行います。

寒さに強く、日当たりでも半日陰でも育ちます。
樹高高さ最大で3m横幅2.5m
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花言葉

心変わり、移り気

水やり

庭植えの水やり

庭植えにすれば自然に降る雨だけでほぼ十分。あまりに乾燥する時期は水をやってください。ハクロニシキは生育が早く、水切れしやすいですので、夏の乾燥時期は水切れしやすいので気をつけてください。

鉢植えの水やり

鉢植えにした場合は土が乾いていたら水をやります。土が濡れてるのにジャブジャブ水をやっていると根腐れします。受け皿の水はできるだけ捨ててください(特に冬は)。

水切れすると葉っぱが枯れ込む。目安にする。枯れ込んだ部分は戻りません。

鉢植えの場合、地上部が大きいと水切れしやすい(地上部に対して根・土が少ないため)。そこで地上部を半分ほどに刈り込むことで水切れは防げる。対症療法的なので、一回り大きな鉢に植え替えるか、庭植えにしましょう。

肥料

肥料は2月ごろに油粕と、腐葉土堆肥を株の周りに穴を掘って混ぜ込みます。また9月・10月に化成肥料を根の周りにあげます。ただし生育が良い場合は肥料はなくてもいいです。

植え付け・植えかえ

庭植えが推奨。鉢植えも出来ます。根が荒いために移植がむつかしく、一旦庭に植えたら植え替えは出来ないと考えて下さい。

ハクロニシキは根詰まりしやすく、根詰まりすると水切れが起きやすくなる。根詰まりする前に植え替えしましょう。もしくは地上部を刈り込んでやることで水切れは防げるので、半分ほどに刈り込むというのも水切れ対策になる。

基本的には植え替えが追いつかないので庭植え推奨。

時期・頻度

植え付け・植え替え時期は冬から春。できれば落葉時期に終わらせるといいです。

鉢植えは毎年植え替えをします。

用土

鉢植えの場合は一般的な培養土を利用します。自作する場合は赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを利用します。庭植えにする場合は、庭土に3割か4割ほど腐葉土か堆肥を混ぜ込んで土壌を改良します。

庭植え

深さ30cm・直径30cmの穴を掘り、掘り出した庭土に腐葉土か堆肥のどちらかを3割か4割ほど足します。腐葉土・堆肥は肥料ではなくて土壌改良のためのものです(どっちかというとね)。化成肥料を規定量入れ、よく混ぜて用土とします。

穴に用土を半分戻し、株を入れて、隙間に用土を入れていき、最後に水をやって完成です。植え付けのときに根を傷つけないようにしましょう。株についている土はほぐさないようにしてください。

鉢植え

鉢は根鉢(苗の根っこの部分)より少し大きいくらいのものを用意します。

鉢底の穴に鉢底ネット(鉢底網)を敷いて、その上に鉢底石(軽石)を入れます。軽石は水はけを良くするためのもの。網は土が出ていかないようにするためのもの。軽石は2センチから3センチほど敷き、その上に用土を入れて株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやります。

植え替えをする場合は、鉢から株を取り出し、できるだけ土を落とさないで、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
●鉢底ネットと鉢底石(軽石)はホームセンターでも売ってます。
●寄せ植えにも出来ます。

管理場所・日当たり

北海道南部より南ならどこでも育ちます。

管理場所は日当たりか半日陰。日光を好むのですが多少の日陰にも強いです。非常に便利。真夏の強い日差しで白い新芽が傷んでしまうのを避けるのであれば半日陰が向いています。白い新芽は夏の直射日光で葉焼けするのですが、それで枯れるってわけじゃないです。

葉焼けしてどうにも見た目が悪いのが嫌なら、寒冷紗やヨシズで遮光しましょう。

剪定

時期

いつ剪定しても枯れることはありませんが、株への負担と新芽の色合いを思うと剪定は落葉時期の冬(12月1月)に行います。寒い地域ならば3月の雪解け時期に行います。

いつ剪定しても枯れることはありませんし、少々時期はずれでも株に問題はありません。ですが、新芽の美しい姿を楽しむのであれば剪定は落葉時期に行ってください。落葉時期以外に剪定をすると、出てきた芽が「緑の普通の葉っぱ」で、ガッカリします。

手順

ハクロニシキは自然な樹形でキレイなので、徒長枝や邪魔な枝を切る程度でもいいですが、全体をざっくりと刈り込んで春に新芽を出させるのが普通。好きな形に整形しても大丈夫。

ハクロニシキは年数が経ってくると白い新芽が出なくなります。なので、刈り込んでも緑の葉っぱしか出なくなったら、株全体を切り戻して株を更新します。
●落葉時期に枝を切り戻すと摘芯になって枝が増える。
スタンダード仕立てが多いが、本来は株元から何本も幹が伸びる株立ちタイプ。そっちでもいい。

先祖がえり

斑入りの品種は通常の「緑」の品種…原種のイヌコリヤナギの突然変異です。園芸品種として特徴が固定されてはいるものの、育てているうちに先祖がえりして、緑の葉っぱしか出ない枝が出てくることがあります。先祖がえりしていると思われる枝があったら、枝を切り落としましょう。理想は落葉した冬に枝を落として株への負担を減らすことですが、どれが緑の枝か分からなくなるので、見つけ次第、速攻で落としましょう。

特徴・由来・伝承

日本や朝鮮半島に自生する低木性のイヌコリヤナギの園芸品種が「ハクロニシキ(白露錦)」です。イヌコリヤナギは白くならない。どうやって生まれたか経緯は不明。春先に新芽が膨らむまでは通常のヤナギと同じですが、その後生えてくる新芽の葉にはクリーム色のフが入っていて、それが徐々に芽を伸ばすと全体が「白露」と名づくにふさわしい色合いに染まっていきます。
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庭植え鉢植え園芸品種庭木落葉低木斑入り

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