ワイルドストロベリー(ワイスト・WS)の品種まとめ
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ワイルドストロベリー品種の基礎知識
ワイルドストロベリー(WS)はワイルド=野生、スト
ロベリー=苺で、かなり漠然としたカテゴリーとなっています。八百屋で売っている「
イチゴ」の小さい品種もワイルドストロベリーとされていたり、繁殖力の強い
雑草の
ヘビイチゴも「
インディアンストロベリー」と、ワイルドストロベリーの仲間のような記述をされて、売られていることもあります。
ただ一般的に
ホームセンターに出回っているのは、アレキサンドリア系とアルペン系で、これらはランナーが出づらく、むちゃくちゃには増えにくいです。それでも植物としては良く増える部類です。育て方の詳細は
ワイルドストロベリーをチェックしてください。
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品種を選ぶ基準
普通のイチゴは、品種より育て方ですが(出回っている品種に外れが無いだけかもしれない)、ワイルドストロベリーはいろいろと考えておかないといけません。
ランナーで出やすいか?
ランナーが出て、その先に株が増えます。ランナーは
栄養繁殖で、親株と子株は遺伝子が同じ。つまり同じ品質の株になります。
まぁそれは置いといて。大事なのはランナーが出ると、すごいスピードで繁殖すること。逆にランナーが出ない品種は、花が多く、果実が多い傾向があります。
グランドカバーにしないなら、ランナーが出ない品種がいいでしょう。
観賞用って?
観賞用は花が綺麗、花が大きい、花びらが多い、葉っぱが斑入りといった特徴のあるものです。観賞用品種でも、実が食べられない、という意味ではないです。でも、味が薄くて食べられたものではないです。
また、観賞用も大抵ランナーが出ないわけではないので、庭植えには注意。また品種によっては、花・葉を目的としているため、結実そのものがしにくいものもあります。
目的は鑑賞?グランドカバー?
グランドカバーにするなら、ランナーで広がるものを選びましょう。
鑑賞用であれば、
カラーリーフや、変わった色の果実のものを選びます。
種・品種
ワイルドストロベリー
タグに何も書いていなければ、ただの
エゾヘビイチゴ。つまり普通の…無印ワイルドストロベリー(Fragaria vesca)です。ランナーが出て、白い花が咲きます。花と実を求めるなら品種にもこだわると良いです。
通常のイチゴは育て方で甘さが変わりますが、ワイルドストロベリーの果実の甘さは品種によるところが大きいです。
白実ワイルドストロベリー
白実ワイルドストロベリーだとかホワイトワイルドストロベリーだとか呼ばれる白実をつける品種。ランナーを伸ばし、広がりつつ、白い実をつける。白い実は鳥から見づらいため、赤実ほど鳥をよせないのも良い。
寄せ植えにも適しています。
ただし白実はちょっと性質が弱い。また、実が熟したかどうかが分かりにくい。
アレキサンドリア系(ランナーなし)
アレキサンドリアはワイルドストロベリーの一系統。大きめの実をつけ、斑入り品種や黄緑の品種(ゴールデンリーフストロベリー)などもあります。ランナーが全くでないわけではなく、個体によっては出たり、出なかったりします。普通は出ない、出にくいと考えてください。花が多く、果実がつきやすい。
ランナーは出にくいが、結実し、種を残すので結局広がっていきます。もちろん、ランナーが出ないだけ広がる速度は遅く、管理はしやすいです。
アレキサンドリア系は茎が柔らかく、風・勢いの強い水・
アブラムシや
カイガラムシを削ぎ落とそうとしたときに、ポキっと折れます。
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アルパイン系(ランナーなし)
アルペンイエローとかアルペンホワイト、アルパイン●●といった名前はアルパイン系。特徴としてはランナーが出ないこと、花が咲きやすく、果実が多いこと。
アルパインはもともとは品種名だった(らしい)が、ランナー無し多花豊作の品種全体を現す言葉になっています。
ミニョネット(ランナーなし)
ミニョネット(ミグノネッテ)はアルパイン系の一品種。ランナーが少なく、小さくまとめやすいので鉢植えにするとかわいくまとまります。
ワイルドストロベリーの中でもズバ抜けて花が多くて、四季なりで豊作。花が多いとされる品種の中でもミニョネットが特に花が多い。ひいては果実も多い。人気があるので、ネットでも品薄状態。
その他
ウッドランド
ランナーが出るので、よく広がる。
ゆうび
葉っぱの色が綺麗で、花や実というよりは、葉っぱとその雰囲気を楽しむカラーリーフ。ランナーが伸びてよく広がります。ゆうびの中に甘い果実ができるように改良された「ゆうびスイーツ」というのもあります。
似ているがワイルドストロベリーではない種
ヘビイチゴ
ヘビイチゴ(インディアンストロベリー・Potentilla hebiichigo)は実が成っても無味で食べられない。ワイルドストロベリーの中でも繁殖力はすさまじく、あの
ドクダミを駆逐することもあるほど。庭にせっかく植えたほかの植物が消えてなくなることもあるので、植える前によく考えましょう。黄色い花が咲いたらヘビイチゴと考えましょう。
店舗・ネットショップの中には「黄花ワイルドストロベリー」と称して単なるヘビイチゴを売る場合もあります(悪意はないと思います。ただ知らないだけ)。
流通名は業者が勝手につけていいので違法ではないですが、混乱が起き易いです。
ヘビイチゴは黄色花のみ、ワイルドストロベリーは白花がほとんどとピンクと赤があります。また、ヘビイチゴは上を向いて実がなる。ワイルドストロベリーは実がぶら下がる。
シロバナノヘビイチゴ
シロバナノヘビイチゴ(Fragaria nipponica)は、日本に自生する
バラ科の植物。名前の通り、白い花を咲かせるため、ワイルドストロベリー(Fragaria vesca)と間違えて出荷されることがあります。
その他
ノウゴウイチゴ・ベニバナヘビイチゴ・ヤクシマシロバナヘビイチゴ・エゾクサイチゴ・オランダイチゴ(=普通のイチゴ)
雑記
観賞用のワイルドストロベリーは、花が咲いても結実しない、もしくはしづらい。結実してもおいしくない(白雪姫・赤頭巾ちゃんなど)。
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