フェニックス・ロベレニーの育て方…戸外で冬越しはできる?耐寒温度は?

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フェニックス
目次
フェニックス・ロベレニーとは?
管理場所・日当たり
水やり
肥料
剪定
植え付け・植えかえ
病害虫
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
フェニックス
科名
ヤシ科
属名
フェニックス属
学名
Phoenix roebelenii
別名
ロベレニー
水やり
水を好む
場所
日の当たる室内
難易度
中級者向け
フェニックスの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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フェニックス・ロベレニーとは?

フェニックス・ロベレニーは熱帯アジア・アフリカ原産のヤシ科フェニックス属の樹木。ヤシ科の植物。フェニックスという名前よりもロベレニーやロベという名前で流通しています。切花としてよく開店祝いや御供えのアレンジメントにも使われます。日光を好むのですが、室内で管理することも可能な観葉植物です。

南国風で優美な立ち姿で耐寒性もそこそこ、耐陰性があって室内で育てるのに問題なしの頑健さといいことづくめ……といったところですが、弱点は大きすぎること。フェニックスの立ち姿の優雅さを堪能しようと思ったら天井まで三メートルくらいは無いと頭がつっかえます。ホテルのロビーやお店の装飾・観葉植物としては最適です。
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管理場所・日当たり

フェニックス・ロベレニーは本来は直射日光にも非常に強いのですが、日陰にも強く、室内で育てることも十分可能です。室内から急に夏の直射日光に当てると葉焼けを起こします。また、環境が変わると葉っぱを落とすので、極端な環境変化は避けた方がいいです。なので、一年中室内の日当たりで管理することが多くなります。

理想は春と秋は戸外の日当たり、夏と冬は室内の日当たりでの管理です。
本来は夏の直射日光は問題ないが、環境の変化には弱いので注意。

室内で管理する場合に冷房の風に当たらないようにしてください。

越冬

耐寒温度は0度で地域によっては戸外でも越冬できますが、霜に当たると枯れるので冬は室内が無難です。

霜が当たらないならば、霜が降りる地域でも越冬が可能です。関東ではほぼ無理。暖地では露地植えも可能、静岡以西の太平洋側くらいなら戸外での越冬が可能。

暖房の風が当たらない場所で管理しましょう。暖房の風はひどく乾燥していて、フェニックスの葉っぱが枯れこんできます。

葉水をして乾燥を防ぎましょう。葉水の頻度は1週間に一回でも、三日に一回でも、毎日かもしれません。これは環境(乾き具合)によるのでなんとも言えません。ただ、土への水やりと違って多くて枯れることはないです。

戸外で育てたいならば

フェニックスを庭で…という夢を抱いている人は多いですが、熱帯性の植物のわりに寒さに強いといっても、関東で野ざらしはちょっと難しいです。四国でも寒さで枯れることがあります。関東以西の庭植えで育てる場合は、冬は霜よけ・寒風よけが必須です。全体をビニールなどで覆って寒さから守ります。霜が降りなくなるまで覆っていてください。
地域・寒波によってはビニールで覆っても寒さで葉っぱが枯れます。葉っぱが枯れても、幹まで枯れていなければ春以降に復活します。

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水やり

他の観葉同様に土が乾いていたら鉢底から水が出るくらいに水をやり、受け皿に水が溜まっていたら捨ててください。

葉水

春から夏は土への水やりとは別に葉っぱに霧吹きを掛けてあげると、よく生育します(葉っぱからも水を吸収するので)。冬は室内が乾燥しているので、葉水をするといいです。つまり一年中葉水をしましょう。

夏の水やり

夏場は乾燥しやすく、水が切れやすいので気をつけてください。夏は生育していて非常に水を欲しがります。受け皿に水を貯めていても吸い上げてなくなるくらいです。夏はよほどじゃない限りは根腐れはないです。

「乾燥に強い」のですが、「水を欲しがる」ので、夏はとにかく乾燥に注意。乾燥しすぎると株が弱ってしまいます。ところが、冬になると株が休眠状態になり、水を全然吸い上げなくなります。このギャップを理解して水やりすると失敗が減ります。

冬の水やり

冬は生育が止まっているので水を控えて下さい。土の表面が乾いていても、土中に水が残っているので、土が乾いてから数日立って水をやります。よくわからない場合は土壌水分計で計測して判断しましょう。

土への水を控え、冬も葉っぱに葉水をすることで乾燥を防ぎましょう。
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肥料

春(5月)から秋(10月)にかけて、緩効性肥料(化成肥料)を2ヶ月に一回やるか、液体肥料を二週間に一回ほどやります。
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剪定

葉っぱが枯れたら適当にナイフで切ってしまいます。
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植え付け・植えかえ

根詰まりを起こしやすく、根詰まりをすると水切れを起こしやすくなります。鉢底から根っこがはみ出しているようならば植え替えをします。大体2年に一回植え替えをします。

植え替えは暖かくなり、植え替えた後に回復する期間が残されている5月〜7月の間です。これ以降に植え替えをしてもいいですが、回復し切る前に冬が来てしまうので避けた方が良いです。
ホームセンターなどで売られている観葉植物の土を使うといいです。自作する場合は赤玉土6鹿沼土1腐葉土3を混ぜたものを使います。ただ、腐葉土が入っていると臭うので、腐葉土が抑えられている観葉植物の土が良いです。
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鉢から出して、古い根と傷んで変色した根を切り落としてから、観葉植物の土で植え替えをします。同時に古い葉っぱや邪魔な葉っぱを切り落とします。このときに開ききっていない新しい葉っぱは切らないでください。コレを落とすと復活できずに枯れてしまいます。古い葉っぱも邪魔じゃないなら出来るだけ落とさないでください。

新しい鉢は同じ大きさでもいいですし、少し大きいものでもいいです。鉢底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3cm入れ、その上に用土をすこし敷き、その上に株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完了です。

植え替えはフェニックスにとってストレスです。植え替え後はなかなか元の勢いを取り戻しません。そこで、植え替え後は養生させます。

植え替え直後2週間くらいは直射日光に当てないで下さい。また植え替えのときに肥料をあげないでください。

病害虫

ハダニカイガラムシが発生します。見つけ次第、捕殺するか薬剤を散布して駆除します。少量であれば捕殺でいいです。
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