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テーブルヤシの育て方…剪定する場所は?植え替えの時期や手順も

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テーブルヤシ
目次
テーブルヤシとは?
剪定
水やり
肥料
管理場所・日当たり
植えかえ
病害虫
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学名などの基礎データ
テーブルヤシの植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
テーブルヤシ
科名
ヤシ科
属名
カマエドレア属
学名
Chamaedorea elegans
別名
カマエドレア・エレガンシス
水やり
水控え目
場所
室内
難易度
中級者向け
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テーブルヤシとは?

テーブルヤシはヤシ科観葉植物学名はChamaedorea elegans(カマエドレア・エレガンシス)です。単価が安く、100円ショップでも販売しているので園芸初心者には適している。

室内で育てるのには充分な耐寒性があり、耐陰性もあるので、少々日が少なくても枯れることがありません。そこで観葉植物として重宝されています。テーブルヤシの良い点は「成長が遅いこと」にもあります。成長が早いと、植え替えの必要が出たり、部屋には邪魔になったり……緑が欲しいならテーブルヤシがおすすめですね。

多少の日陰でも生育する代わりに強い日を当てると、葉っぱが黄色くなってしまいます(=葉焼け)。一年中直射日光は避けてください。窓辺に置いていて黄色く変色しませんでしたか??
樹高自生地では最大で5m…鉢植えでは鉢に大きさによる。
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栽培のまとめ

●テーブルヤシはヤシ科の観葉植物。
●育てやすいし、単価がやすいので枯らしても精神的なダメージが少ない。
水やりは少しジメジメした土を好むが、これは生育時期の4月から9月あたりだけで、冬などは水やりを控えなくちゃいけない。
●土への水やりとは別に葉水をやる。葉水は一年中する。
●日光が入る部屋の日光の当たらない場所で管理する。もしくはカーテンなどで遮光した場所で管理する。春から秋は戸外での管理もできるが、戸外で管理すると虫がつきやすい。
●冬は必ず室内で管理する。5度以下にならないようにしたい。
●暖房・クーラーの風は乾燥していて直接当たると枯れ込む。直接あたらなかったらいいです。
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剪定

テーブルヤシ:剪定
剪定時期はいつでもいいですが、生育時期の5月〜9月に剪定すれば切っても回復するのでその頃がいいでしょう。

葉っぱが傷んでいたら、剪定して落としていきます。ただ切るだけではいけません。テーブルヤシは茎と茎の境目から新芽(=成長点)が出てきます。この新芽を切ってしまうと次の新芽が出なくなり、その一本が枯れることもあります。剪定するのであれば、この新芽を切らないように切ってください。
葉っぱがワサワサになって風通しが悪いようなら株分けをした方がよい。
●風通しが悪いと病害虫が発生しやすい。

水やり

春から秋の水やり

テーブルヤシは比較的、土に湿気のある状態を好むのですが、ずっとジメジメしていると根腐れします。土が乾いたら、鉢の底から水が染み出すくらいにしっかりとあたえて、葉っぱに直接霧吹きを掛けてやること(=葉水)で、調節します。

水やりは生育時期(5月から9月)は水を欲しがるので土が少し濡れているくらいの状態が好ましいです。水が切れると葉っぱがうなだれます。それ以外の時期(10月から4月)は土が乾燥するまで水やりは控えるようにします。このあたりの感覚は何度も水をやりつつ、掴んでいくようにします。
●霧吹きは100円ショップで売ってます。
●夏に室内のクーラーがかかっている部屋で管理していると湿度が低すぎです。葉水をやりましょう。
●葉水は葉っぱの裏にもかけてやることで、ハダニの予防になる。ハダニは乾燥状態を好み、葉裏に潜む。

冬の水やり

冬はテーブルヤシの活動が弱まっているので乾燥気味に管理してください。土が乾いてから数日経って水をやるようにします。土への水やりは控えます。葉水は継続してやります。テーブルヤシは冬は室内で管理することになり、暖房がかかっている部屋は乾燥してしまうので、葉水は必須です。
●部屋に加湿器をかけて湿度50%にした上で葉水です。
●特に10度以下になったら生育は止まる。水やりは控える。
●水やりは控えるが断水(=完全に水やりを止める)はやらない。断水したら枯れます。
●植物は葉っぱからも水を吸収します。葉水は有効です。

肥料

テーブルヤシは生育の早い植物じゃないですが、春から秋の成長時期に肥料をやるとよく葉っぱが出て生育します。肥料がなくても枯れるわけではないので、あんまり大きくしたくない場合は肥料は控えるかやらないようにします。

肥料は春から秋に液体肥料を二週に一回程度やります。もしくは緩効性化成肥料を一ヶ月に一回やります。有機肥料をではなく化成肥料をやると匂いを抑え、コバエの発生を予防できます。
●肥料が濃いと肥料焼けを起こす。

管理場所・日当たり

年間の管理場所

テーブルヤシは耐陰性(=多少の日陰でも育つ性質)がありますが、その代わりに強い直射日光では葉焼け(=葉緑素が日光で焼けて抜ける)してしまいます。直射日光のあたらない、明るい場所が適しています。直射日光が当たる場合はカーテンや寒冷紗で遮光してやります。直射日光が当たると葉やけして黄色く変色して枯れてしまうのですが、かといって日光が少なすぎても葉っぱのつやが無くなり、徐々に弱っていきます。

テーブルヤシが適した管理場所は、年間を通して日が挿す部屋の直射日光が当たらないところ…窓辺ではなく窓のある部屋のテーブルの上…です。春から秋に掛けては戸外で管理しても構いません。戸外で管理する場合は「明るい日陰」で管理します。
●寒冷紗をわざわざかけるなんてバカバカしいので、カーテン越しか室内の明るいところで管理しましょう。
●多少日陰でも枯れないが、遮光して日光に当てた方が生育がよく葉っぱの艶がよい。
●春と秋は戸外の木陰で管理してもいいが、戸外で管理すると害虫が発生しやすい。

夏越し

夏に室内で管理している場合、クーラーの風は非常に乾燥しているため、直接あたるとカリカリに乾燥してすぐに枯れてしまいます。直接あたらなければいいです。ずらしてやってください。夏に戸外で管理するのであれば日陰(半日陰じゃなくて日陰ね)で管理します。気温が高いとさらに葉焼けしやすいので注意します。
●夏に戸外で管理する場合、水やりは夕方にします。朝・昼に水やりをすると水が熱せられて根を傷めるため。

越冬

冬は室内で管理して下さい。5度以下あたりから葉先が枯れ込み、0度あたりで枯れる。0度まで耐えられますので、氷点下にならなければ枯れませんが、冬も葉っぱのつやをよくするには10度前後の場所で管理します。
冬の室内の暖房が効いている場所で管理するときは、土への水やりは控え、代わりに葉っぱに霧吹きで掛けてあげるとよいです。
●リビングなど昼間に人がいて、暖房をかけている部屋であれば、夜に暖房を切っても5度以下にはなりにくいので越冬は可能。ただし出窓や窓ガラスの近くは寒波が来ると0度以下になることがあるので、室内の中央に移動させるといいです。

植えかえ

植え替え時期と頻度

成長の早い植物ではないので根詰まりしたようなら植え替えをするようにします。2年か3年に一回程度です。鉢底から根がはみ出しているようなら植え替えをします。

植え替えは生育が始まる5月6月あたりに行います。この頃に行うと植え替えのダメージを生育して取り戻します。他の時期にどうしても植え替えたい場合(根詰まりで緊急など)は、植え替える時は土を崩さず、根をいじらないで一回り大きな鉢に植え替えするようにします(鉢増)。
●テーブルヤシは地上部に対して小さな鉢に植えられていることが多いです。これはデザイン上…ようはその方が見た目がいいからです。これは「根詰まり寸前」です。一回り大きな鉢に植え替えた方が生育がよく、葉っぱもイキイキしてきます(100円均一のテーブルヤシ…のみならず観葉植物は特に)。

用土

水はけのよい土を好みます。市販されている観葉植物の土か、赤玉土7:腐葉土(もしくは酸度調整済みのピートモス)3を混ぜた土を使います。もしくは観葉植物の土に赤玉土か鹿沼土を2割ほど追加して水捌けをよくしたものを使います。観葉植物の土は腐葉土が入っておらず匂いがないのがメリットです。

鉢植えの植え替え手順

古い鉢から抜き出し、苗から古い土を半分くらい落として、痛んだ根を整理します(剪定は行わない、詳細は剪定の項目をチェック)。新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に水捌けをよくするための軽石を2センチほど入れます。その上に用土を入れ、株を入れ、高さを調節しつつ、隙間に用土を入れていきます。最後に水をやって完成です。
●土の表面を化粧砂などで覆うことでコバエの発生を防げる。
●植え替えの時に株分けも可能。手でサックリと分けてしまえばいいです。
●植え替えは一回り大きな鉢に植え替える。一回りとは現在より1号分大きな…つまり直径3cm大きな鉢にします。テーブルヤシは成長が遅く、いきなり大きな鉢に植え替えると、冬に水が蒸発し切らずに根腐れが起きやすくなります。間違って大きな鉢に植え替えた場合は、水やりを控えて葉水を多めにやり、調節してやります。
●適したシーズンではない時期に植え替えをする場合は、土を落とさず、根を崩さずに一回り大きな鉢に植え替えをする。それでも真冬・真夏は避けた方が無難。この植え替えは緊急性の高いときのみ。

病害虫

ハダニアブラムシカイガラムシナメクジバッタダンゴムシなど。

株が不健康(=日光不足など)になると害虫が発生しやすい。また戸外で管理するとどうしても発生しやすい。
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