ヘビイチゴ(蛇苺)の育て方…グランドカバーにもできます、が。
目次
ヘビイチゴ(蛇苺)とは?グランドカバーに使える?水やり植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ヘビイチゴ
- 科名
- バラ科
- 属名
- キジムシロ属
- 学名
- Potentilla hebiichigo
- 別名
- インディアンストロベリー
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- チャレンジャー
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ヘビイチゴ(蛇苺)とは?グランドカバーに使える?
ヘビイチゴ(蛇苺)は
バラ科キジムシロ属の
多年草。
ワイルドストロベリー(
エゾヘビイチゴ・Fragaria vesca)」とは別属別種。ヘビイチゴは事実上の
雑草で、ランナーで横へと広がり、繁殖力旺盛、他の植物を駆逐する可能性があります。また果実も甘くないです。花は黄色く、果実は上向きになるので、実が葉にかくれるワイルドストロベリーよりは庭植えすると、見た目はいい。
ヘビイチゴが広がった庭はかわいらしいですが、植えないほうがいいですよ。ただ、草丈の低さと、多少の踏み付けにも比較的強く、見た目も愛らしいことから
グランドカバーに植えられることがあります。
グランドカバーにすると冬は地上部がなく、春に芽吹いて結実するので、悪くないのですが、低すぎて別の雑草に日光獲得競争に負けることがあります。
ユーザーさんによると「生け花の花材にも使えます。繁殖力が旺盛なので、ベランダでも鉢植えで容易に育てられます」だそうです。
ヘビイチゴの実は食べられる?味は?
ヘビイチゴの実はほとんど味が無くて、動物も食べないくらいです。また、水分がなく…みずみずしくなく、フカフカというかスカスカで、食感も味もありません。ただ、毒でもないです。
どうしても食べるならジャムにして食べるくらい。ジャムも「できなくもない」というだけです。
ワイルドストロベリーかと思ったらヘビイチゴ
ネットでは「黄色い花のワイルドストロベリー」という触れ込みで、出回ることがありますが、実際はヘビイチゴ!ってことはあいます(ワイルドストロベリーは白花)。庭に植えたり、鉢植えで軒下管理していたら、
こぼれダネで増え、植えたつもりはないけども、庭はヘビイチゴだらけに…ということも。
地下茎で増えるのではないので、地上部を何度も引っこ抜いていれば、いずれは消えてしまいますが、根が残っているとまた出てきますから、駆除するときは気長に。もしくはラウンドアップなどのグリホサート系
除草剤で駆除します。
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水やり
庭植えの水やり
植物としては、湿潤を好み、乾燥に弱いのですが、それでもあまりにジメジメした環境が続くと、根が腐ってしまいます。庭植えでも、乾燥しすぎないように定期的に、
水やりをしましょう。
鉢植えの水やり
鉢植えの場合は、土が乾いたら水をやるが基本です。受け皿に水が溜まっていたら、水は捨ててください。
冬は地上部がなくなりますが、水やりは継続してください。ただし、冬は生育が止まっているので、土が乾いてから数日経って水をやる程度に控えましょう。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
春か秋に植え付け・植え替えをします。夏は乾燥で根を痛めるので避けましょう。鉢植えの場合は、土が劣化するので2年に一回は植え替えをします。
ランナーで増えるし、種でも増える
ヘビイチゴは株から茎を伸ばして、その茎が土に触れると発根し、株を増やします。これをランナーといいます。これで横へ横へと広がり、また果実についた
種子からも簡単に芽を出して増えていきます。
繁殖力旺盛で他の植物を駆逐することがあるので、庭植えする前に、考えましょう。
斑入りがオススメ
葉っぱに白い斑入りの品種があるので、どうせ栽培するならコレにしましょう。
用土
市販の
培養土か、
イチゴ専用土を利用します。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土4を混ぜたものを使います。庭土であれば、そのまま植えても構いませんが、できれば保水のために腐葉土や
堆肥を混ぜておくといいです。
鉢植えの手順は?
最初は
5号鉢からはじめて、それを維持するか、大きくしても、せいぜい6号か7号までにしておきましょう。鉢が大きいとあんまり可愛くないので。
鉢植えの場合は、鉢底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(
軽石)を2cmから3cmほど入れて、軽石の上に土を入れ、苗や株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
植え替えの場合は、古い鉢から株を取り出して、土を3分の1落として、同じ大きさの鉢か、ひと回り大きな鉢に植え替えます。
庭植えの手順は?
庭植えの場合は、深さ20cmほど掘り返し、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割か3割混ぜて、半分ほど土を戻して、株(苗)を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
掘り返さず、堆肥などの有機物を入れずに、穴を掘ってそこに植えてもランナーとこぼれダネで広がります。そんなに丁寧にしなくてもいいです。
管理場所・日当たり
横へ広がる力と、収穫・開花を期待しないならば、日光も
半日陰で十分な頑健さです。鉢植えなら、ベランダ栽培・室内の窓辺での栽培での結実も可能です。
夏に暑さと乾燥で枯れることがあります。水やりを増やし、できれば最初から半日陰に植え付けるか、鉢植えであれば半日陰で管理したり、寒冷紗などで遮光します。
寒さに強く、北海道でも冬越しは防寒しなくても問題なく可能。
病気・害虫
ナメクジなどが発生するが、それ以上の繁殖力があるため、気にならない。
特徴・由来・伝承
ワイルドストロベリーは俗称で、かなり雑な分類です。見た目がソレっぽいというだけで、ワイルドストロベリーとして売られたり、勘違いされて育てられています。
その中でもこのヘビイチゴとヤブヘビイチゴは、葉っぱや実が似ているので、混同されて、ガーデニングをしている人の間に広がったり、単に鳥を媒介にして繁殖して、あちこちで見られます。
ちなみにヘビイチゴの名前の由来はヘビが住むようなところに生えているからとも、ヘビが食べるからとも言われています。もちろん、ヘビはイチゴを食べません。
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